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(2024.9.7 Vatican News)
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パプアニューギニア訪問中の教皇フランシスコ教皇は7日午前、首都ポートモレスビーの国際会議場APECハウスで政府、民間の代表者たち、外交団と会見され、「調和と平和の中で生きるよう求められている、この国の人々の多様性」を称賛し、祈りの重要性を強調された。
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最初にあいさつしたボブ・ボフェンド・ダデ総督は、パプアニューギニアにおけるカトリック教会の歴史と、これまでこの国の社会に果たし、これからも果たし続ける貢献を振り返り、教皇に温かい歓迎の言葉を贈った。
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これに対して教皇は、「この国は、ローマから遠く離れているにもかかわらず、カトリック教会の中心にとても近い、美しい国の扉を開いてくれました」と総督に感謝を述べたうえで、「数百の島々からなる群島に住み、それぞれが独自の民族を代表する800以上の言語が話されているこの国の人々」に敬意を表され、「並外れた文化的豊かさ」を持っていることを称賛。
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続けて、「この国は豊富な天然資源に恵まれている。その活用には外部からの支援が必要だとしても、神がこの国の社会全体のために定められたもの」と強調され、「収益の分配や労働者の雇用の際に、地元の人々の必要に十分な配慮を払い、生活環境を改善するのは当然のこと。公平かつ持続可能な方法で、資源を開発するために、大きな責任と協力が求められています」と説かれた。
また教皇は、「国内の部族間の暴力がなくなり、犠牲者が出なくなり、生活が改善されること」への希望を表明され、「この国のすべての人々の利益のために、実りある協力につながる道を、断固として歩み始める」ことを求められ、「対話は、健康、教育、尊厳ある仕事の機会のすべてを改善するための道を見つけるのに役立ちます」と語られた。
さらに教皇は、「すべての人が生活に必要な物を利用でき、充実した意味のある生活を送るためには、心に大きな希望を持つ必要があります」とされ、「信仰に根ざした、より広い精神的展望が必要です… 精神的な価値観は、地上の都市とこの世のあらゆる現実の構築に大きな影響を与えます。そうした価値観は、すべてのプロジェクトに魂を吹き込み、刺激を与え、強化します」と述べられた。
そして、「この国への私の訪問のモットーは、『祈り』という一言に集約されます… 祈る人々には未来があり、天から力と希望を引き寄せることができます… 祈りの精神は、内なる自由をもたらすのです」と強調。さらに、「今回の旅のロゴの『極楽鳥』のイメージは、『私たちの中にあり、愛であり、子供たちの自由を願う神によって守られているため、誰もが抑圧することのできない自由』なのです」と説かれた。
教皇は、国民の大多数を占めるキリスト教の信仰を公言する人々に対して、「その信仰が儀式や戒律の遵守以上のものであり、イエス・キリストへの愛と弟子としての従順によって際立つことを、心から強く願います」と語られ、「信仰は生きた文化となり、心と行動を奮い立たせ、前進する道を照らす灯台となることができるのです」と訴えられた。
また、キリスト教コミュニティの生きた信仰の表現と、彼らが国内で行っている慈善活動を称賛され、、公的機関や善意の人々と協力して活動するように勧められた。
最後に、教皇は、聖ペトロ・トゥ・ロットの輝かしい証し、聖ヨハネ・マッツコーニ(PIME)の証し、そしてこの地に人生を捧げ、人々に力と希望を与えたすべての宣教師の証しを思い起こされ、パプアニューギニアの天の守護者、大天使聖ミカエルに、「常に皆さんを見守り、あらゆる危険から皆さんを守り、当局とこの国の国民全員を守ってくださいますように」と願われた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)