【教皇、東南アジア・オセアニア4か国歴訪】「600以上の部族…膨大な多様性は、調和を生み出す聖霊への挑戦」教皇、パプアニューギニアの総督を表敬

Pope Francis is welcomed to the Governor-General’s House in Port Moresby  (写真左:VATICAN MEDIA Divisione Foto)   Sir Bob Bofeng Dadae gives Pope Francis a gift during their visit  (茶信右:Vatican Media)

教皇はあいさつで、同国のジョン・リバト枢機卿が2016年にエリザベス女王からナイト爵位を授与され、同年、彼を同国初の枢機卿に任命したこと、またこの国が1975年にオーストラリアから独立した後も英連邦国家であり続け、チャールズ3世を国王と認めていることなどを指摘し、「これらすべては実に印象的です」と述べられた。

そのうえで、教皇は、「今日この国に住む 600 以上のパプア人の部族は、約 4 万年前に舟でこの地に上陸した一群の人類の子孫です。800 以上の今もこの地で使われている言語は、過去や現在の政治的または経済的植民地化がどれだけあっても、おそらく根絶されることのない、世界に対するさまざまなビジョンと誇り高い文化的アイデンティティを雄弁に物語っています」と強調。

「私が、このことに非常に興味をひかれていることを告白しなければなりません。精神的なレベルでもです。なぜなら、この膨大な多様性は、『違いの中に調和を生み出す聖霊への挑戦である』と私は思うからです」と語られた。

 

Sir Bob Bofeng Dadae gives Pope Francis a gift during their visit

(2024.9.7  Vatican News    Lisa Zengarini)

ボブ・ボフェン・ダデ総督はあいさつで、カトリック教会の平和、正義、人権、気候変動対策への取り組みを称賛。教皇訪問の歴史的、精神的意義を強調した。

そして、カトリック教会によるこの国での活動はが19世紀半ばに遡ることを指摘し、「わが国における教育、健康、精神的ケアにおけるカトリック教会の重要な役割と、遠く離れた場所に住む人々に教育と健康サービスを提供する継続的な取り組み」を評価。

また、「カトリック教会が平和、正義、人間の尊厳の尊重、男女平等を主張し、パプアの離島に深刻な影響を及ぼしている気候変動に対処するための世界的な行動を呼びかけていること」を称賛し、さらに資金援助や教会職員の政府給与システムへの組み入れで、教会と政府が協力していることを取り上げ、「パプアニューギニアにおける教会と国家の緊密な協力」を強調した。

そして総督はあいさつの最後に、「教皇の今回の訪問はわが国の人々に永続的な精神的影響を残すでしょう」と述べ、世界的な課題に直面する国の指導者と国民が信仰を強めるように祈ることを願った。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2024年9月7日