(2024.6.29 バチカン放送)
ローマの保護者「使徒聖ペトロ・聖パウロ」の祭日となる29日、教皇フランシスコは、バチカンの聖ペトロ大聖堂でミサを捧げられた。ミサには、この1年間に任命された世界各地の首都大司教たち42名をはじめ、多くの枢機卿と司教、そしておよそ400名の司祭が参加して、教皇と共に司式。この祭日の伝統として派遣された正教会のエキュメニカル総主教庁の使節も参列した。
教皇はミサの説教で、イエスによって「人間をとる漁師」となったガリラヤ湖の漁師ペトロ、当初は教会の迫害者であったが神の恵みによって異邦人への宣教者となったパウロ、この二人の使徒のストーリーとそれぞれの生涯を貫く宣教的熱心を振り返られ、「使徒聖ペトロと聖パウロは、まさにイエスとの出会いによって真の過ぎ越しの体験を生きたために、イエスによって解放され、彼らの前には新しい命の扉が開かれたのです」と話された。
そして、福音のために迫害され投獄されたペトロが天使によって牢から救い出されたエピソードや、パウロがダマスコ途上で光に照らされイエスの声を聞き回心したエピソードなどを取り上げながら、「神の御業に手で触れた彼らは、実際の牢獄からも、自分が閉じこもっていた内的な牢獄からも、解放され、新たに開いた福音宣教の扉から、すべての人に福音の希望を伝えに行くことになりました」と振り返られた。
さらに、来年2025年の聖年には、恵みの時として「聖なる扉」が開かれることに言及しつつ、「すべての人が『イエス』という生きた聖域の扉を越え、イエスの中で、希望と喜びをよみがえらせる神の愛を体験することができるように」と願われた。
なお、このミサ中に、教皇は最近任命された首都大司教らに託す「パリウム」を祝別された。パリウムは、毎年1月21日の聖アグネスの日に祝別された子羊の毛を用いた幅4~6センチほどの白い帯状の織物に、黒い絹糸で6箇所に十字架の刺繍を施し、輪に仕立てたもの。祭服の上から首を通して両肩にかけるこのパリウムは、羊を肩に乗せた「善き羊飼い」の姿を象徴。教皇からパリウムを託された首都大司教は、各自の大司教区に戻った後、大司教区がまとめる教会管区の管轄下の教区の司教たちの参加のもとで教皇大使の手を通し、パリウムを信者の前で着衣する儀式を行うことになる。
(編集「カトリック・あい」)