(2024.1.1 Vatican News Devin Watkins)
2024年1月1日、世界のカトリック教会は、「神の母聖マリア」の祝日、「世界平和の日」を祝ったが、教皇フランシスコはこの日の正午の祈りの説教で、「愛」は他者への優しさと敬意に満ちあふれるべきものであり、彼らを支配しようとするものではないことを強調。新しい年を、聖母マリアの愛の「思いやりの眼差し」のもとに過ごすよう、信者たちに勧められた。
この日のミサで読まれた福音では、羊飼いたちが、マリアがお産みになった御子イエスを崇拝するためにやって来るが、教皇は、マリアは「神がなさったことへの驚きと賛美に満ちた沈黙」の中におられることに注目された。そして、マリアは「沈黙と賛美の中で、イエスを中心に置き、救い主としてのイエスを証しするのです」と語られた。
そして、「マリアは良き母として、決して息子の代わりになろうとはせず、神と人間が出会う最初の『cathedral of silence(沈黙の大聖堂)』となりました」とされ、「 私たちの母親もまた 、私たちをこの世界に生を与え、私たちが成長できるように、静かに見守り続けてくれているのです。このことを思い起こしましょう」と促された 。
さらに、教皇は、「愛は、決して相手を窒息させません。 相手のための空間を作り、成長することを可能にします」と語られ、 「感謝の心をもって、マリアと私たちの母親に目を向けるように… 私たちを沈黙の中で育て、空間を作り、尊厳を重んじ、自分自身を表現する自由を許し、所有、支配、暴力のすべてを拒否する方法を知っている、その母の愛を学びましょう」と勧められた
教皇は、この日発表された「世界平和の日」のメッセージが、「権力への渇望と利益への欲望によって平和的共存を破ろうとする人類の誘惑」を思い起こさせる 一方で、「愛は敬意と優しさで出来ています。 それは人々の間の障壁を取り除き、兄弟関係を生き、より公正で人道的で、より平和な社会を構築するのに役立つのです」と強調された。
説教の最後に教皇は、「神の母マリアが、私たちが他者に命を与える愛を育むよう助けてくださいますように… 神の御母と私たちの母が、新年にあたり、命を生み出す優しく、静かで、控えめな愛の中で私たちが成長し、平和と和解に向けて世界に道を開くことができるように、助けてください」と祈られた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)
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