(2017.1.13 バチカン放送)バチカンで2018年10月に、「若者たち、信仰と召命の判断」をテーマに、世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会が開かれるが、その準備書が13日発表された。
このシノドスでは、「若者たちが自分の人生の召命を知り、それに精一杯応えることができるよう導くための、また、若者たちによって効果的な方法で福音を伝えるための最良の方法を見出す」ことを目標としている。
シノドス事務局(事務局長、ロレンツォ・バルディッセーリ枢機卿)がまとめた準備書は、次回シノドスの討議内容の原案として、各国の司教団をはじめ、教皇庁各組織、修道会総長連盟など、教会関係者に広く意見を募ることを目的としているが、近い将来的に、インターネットなどを通して、若者たち自身が目を通すことが期待されている。
この準備書は、今日の世界中の16歳から29歳の若者の社会文化的な状況についての情報を集め、その様々な背景を理解し、シノドスに生かすために作られ、内容は主に「現実を知り見つめる」「召命と判断の重要性」「教会における司牧活動」の3部に分かれ、次のようなタイトルで構成されている。
序章 イエスに愛された弟子のように
第1章 今日の世界における若者たち
1.急速に変化する世界 2.新しい世代 3.若者と選択
第2章 信仰・判断・召命
1.信仰と召命 2.判断の賜物 3.召命とミッションの道のり 4.指導
第3章 司牧活動
1.若者と歩む 2.主役となるもの 3.場所 4.手段 5.ナザレのマリア
文書は現在のところ5カ国語(イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語)で用意されている。シノドス事務局関係者は「次回のシノドスが、若者たちが福音の光のもとに人生の選択ができるよう、どのように見守るべきかを考えるだけでなく、若者たちの望みや計画や夢、それを実現するために出会う困難などに耳を傾けていく機会となることを期待している」と語っている。
(カトリック・あい)なお、全世界に送られるこの準備文書には、以上の文章の後に、シノドスでの議論のたたき台をまとめるために各教会、修道会、学校、その他の機関の意見を聞くための質問状が添付されています。2014年、2015年の「家庭」をテーマとするシノドスの前例から判断すると、一般信徒個人からの回答も受け付けるものと思われます。質問状全文の日本語私訳を別項をご覧ください)
*(カトリック・あい)日本の司教団も、早急に日本語訳を作成し、国内のすべての小教区、修道会、学校、そして若者たちに届くように、準備書を配布し、積極的に回答を吸い上げ、日本の教会の声としてシノドス事務局に提示する、真剣な努力が求められます。「若者シノドス」は、昨年春まとめられた教皇の使徒的勧告「愛の喜び」の延長上にあるが、それすらいまだに日本語訳が出ていません。
勧告の前に二回にわたって家庭をテーマにシノドスが開かれましたが、日本の教会は議論に積極的に参加したとは言い難く、そもそもそれぞれのシノドスの前に、シノドス事務局から世界の教会に送られた質問書も、日本の小教区などには届かず、小教区の現状や声を吸い上げることができず、おざなりな回答となった、という前歴があります。こうした当然の作業が満足に行われなかったことが、現在も尾を引いているが、そのような”失態”を繰り返さないように、教皇の真摯な呼びかけに真剣に対応する努力を求めたいと思います。