(2023.7.4 バチカン放送)
教皇フランシスコが4日、ローマで開催中の国連食糧農業機関(FAO)第43回総会にメッセージをおくられ、「私たちが直面している様々な問題は、世界の全家族が力を合わせ、協力し合うべきもの…全人類的、多極的アプローチが求められるこの巨大な挑戦を前に、争いや対立をしている余裕はありません」と訴えられた。
メッセージで教皇は、紛争や、気候変動、またその影響としての自然災害のために、「無数の人々が貧困と栄養失調に苦しみ続けている状況」に目を向けられ、貧困や不平等、食糧・飲料水・医療・教育・住居など生活の本質的要素へのアクセスの欠如を、「人間の尊厳に関わる重大な問題」として、改めて提起された。
そして、「持続可能な開発目標(SDGs)」の一つである「2030年までに世界の飢餓をゼロに」という目標の達成が難しくなっている、という専門家たちの見通しを挙げ、「この共通責任を果たせないために、当初の意図を人々の真の必要を理解しない新しい計画に変えてまうことがないように。助成や計画が上からの押し付けではなく、人々の声を尊重するものとなるように」と希望された。
そして、国連食糧農業機関をはじめとする国際機関、また政府、企業、学会、市民社会、個人が力を合わせ、皆が恩恵を受け、誰も取り残されないために、この問題に一致して取り組む必要がある、と強調された。
(編集「カトリック・あい」)