キューバのカストロ前議長死去に教皇の弔電

(2016.11.28 バチカン放送)

  教皇フランシスコは、キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長の訃報に接し、フィデル氏の実弟、ラウル・カストロ国家評議会議長あての電報で、お悔やみのメッセージをおくられた。教皇は、その中で、カストロ前議長の死去に悲しみを表され、遺族をはじめ「愛する国」キューバの全国民に弔意を述べられた。またカストロ前議長の永遠の安息を祈ると共に、すべてのキューバ国民を同国の保護者である「コブレの慈悲の聖母」に託された。

教皇フランシスコは、キューバと米国間に建設的対話の機会を設け、両国の関係改善のために貢献した。そして、2014年12月に米国とキューバが国交正常化を見据え交渉を開始したことを喜ばれ、翌年9月にキューバを訪問されてフィデル氏と会見。訪問を通して、キューバと米国の対話の歩みが、全世界の「和解の模範」となるよう励まされていた。

フィデル・カストロ前国家評議会議長は、生前、フランシスコに先立つ2人の教皇とも会見している。聖ヨハネ・パウロ2世は1998年1月、ローマ教皇として初めてキューバを訪問し、フィデル・カストロ議長と歴史的な会見を行なった。ハバナで行われたミサで、「キューバが世界に向けて開き、世界がキューバに向けて開くように」と訴えられた。ベネディクト16世は2012年3月にキューバを訪問し、ラウル・カストロ議長と会談。フィデル前議長とも私的に会見、この訪問で同教皇は国際社会の共存のために「対立から、和解と協力へ」と外交の転換を促すと同時に、米国にキューバに対する経済制裁の停止を呼びかけた。

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2016年11月29日