
(2021.3.25 Vatican News Robin Gomes)
アジア10か国のカトリック枢機卿12人が25日、2月の軍事クーデター以後暴力、流血が拡大を続けるミャンマーに速やかな和解と平和の回復を強く求める共同声明を発表した。
*「カトリック・あい」=共同声明署名者には、ミャンマーの軍部を背後で支援しているとされている中国の”支配”下に置かれている香港の枢機卿のほか、日本の前田・大阪大司教・枢機卿も含まれているのが注目される。 共同声明に署名した枢機卿は、マルコム・ラジン(スリランカ)、オズワルド・グラシアス(インド)、前田万葉(日本)、キリエンサック・コビタバニ (タイ)、コルネリウス・シム(ブルネイ)、イグナチウス・スハリョ (インドネシア)、オランド・ケベド(フィリピン)、ジョン・トン・ホン(香港)、ジョージ・アレンチェリー(マラタバー・シリア教会、インド)、バセリオス・クレーミス・トッツンカイ(サイロ・マランカラ教会、インド)、パトリック・ドロザリオ(バングラデシュ)、ルイマリー・リン・マンカネコウン (ラオス)。
共同声明は、ヤンゴン大司教であるチャールズ・ボー枢機卿のリーダーシップの下、アジア司教協議会連盟(FABC)が主導してまとめたもので、 「私たちアジアの枢機卿は、軍、政治家、活動家たち、すべての宗教指導者、そして教会関係者などに、平和の回復を強く訴えます。平和は可能です。平和が必要です」としている。
ミャンマーは2月1日の軍事クーデター以来、昨年の民主選挙で選ばれた民主政府指導者アウンサン・スーチー氏らの釈放と民主主義の回復を求める人々の抗議活動が全土に拡大する中で、これを軍が武力で抑えようとして、270人以上の死者を出している。
共同声明は、「私たちは、このようなミャンマー情勢について、深い悲しみと大きな苦痛をもって見てきました… 余りにも多くの怒り、暴力、流血、苦しみと痛みが、調和と一致、そして自由を求める平和を愛する人々に課されていることを、とても残念に思っています」とした。
そして、治安部隊にただ一人、空の手で立ち向かい、跪いて、平和的な抗議活動をしている人たちを傷つけないように求めた、勇気あるミッチーナの修道女、シスター、ローズ・ラサン・ヌ・ソーンに代表されるように、「ミャンマーの人々は平和を愛し、シンポを求めているだけです。彼らは法を守り、当局に協力してきました。彼らが求めているのは、調和、そして暴力の終結だけなのです」と言明。
また、アジアが「平和と希望、温かい家族の絆の大陸」であり、「すべてが1つの家族を形成している」とし、ミャンマーの平和回復は可能であり、そのための支援を惜しまないが、その努力は「まず、国内からで始めなければなりません」強調した。
ミャンマーのカトリック教会のリーダーであるボー枢機卿に対して、「痛みと苦悩を共有」し、 「紛争を速やかに解決する道へ、人々を神に祈りの中で導こうとするあなたの取り組みに、私たちも加わる」と表明するとともに、ミャンマーのすべての宗教指導者に対しても、「平和を祈り、平和を訴え、そして平和への努力」の列に加わるように訴えた。