バチカンはトランプ新政権が真に実りのあるものとなることを期待(CRUX)

(2016.11.9 CRUX バチカン特派員)

 教皇フランシスコの右腕、教皇庁国務長官のピエトロ・パロリン枢機卿は9日、米国の次期大統領に選出されたトランプ氏に、世界平和のために働いてくれることへの強い期待を込め、「真に実りのある」政権運営を希望して祝意を送った。

 ローマでの大学の新学期開講式で記者団で明らかにしたもので、パロリン枢機卿は「私たちは祈りを込めて、彼を信頼します。主が彼を啓発し、国への奉仕と、世界の幸福と平和に力を尽くすのを助けてくださるように」と語り、さらに「今、世界の状況を変革するために働くことが、全ての人に求められています」とした。枢機卿はまず、民主主義の行為として示された米国民の意思を尊重することを求め、今回の投票で有権者に大きな動きがあったことを思い知らされたとの認識を示した。

 以前、トランプ氏の米・メキシコ国境への壁建設発言に対して、教皇が「キリスト教徒ではない」と語ったことについて、記者団から聞かれたのに対しては、「新大統領がどのように対応するか、注目しましょう」と慎重に答え、選挙戦中の言葉と実際に大統領として責任を負っての行動は異なる、との考えを付け加えた。「具体的な問題について、どのような選択がされるのかを見て、その上で判断することができます」と述べた。

 新大統領選出については、他の宗教指導者も発言している。英国国教会のカンタベリー大主教、ジャスティン・ウエルビー師も「米国民が選挙戦で生じた亀裂を修復することができるように祈り続ける」とし、ツイッターで「次期大統領が、職務を果たすにあたって、「英知と洞察力、慈愛」をもってするように、米国のすべての人々のためにともに祈りましょう」と呼びかけている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年11月11日