・未成年者への性的虐待で米マカリック枢機卿に聖職行使停止

(2018.6.25 CJC通信)バチカン(ローマ教皇庁)は、米ワシントン大司教区の元責任者セオドア・マカリック枢機卿(87)の45年前の未成年者への性的虐待容疑に対し「信頼できるもので、実証に基づいた容疑」と判断し、今後の一切の聖職行使の停止を言い渡した。ニューヨーク大司教のティモシー・ドラン枢機卿が6月20日、公式声明で発表した。

マカリック枢機卿への容疑は同枢機卿がニューヨーク大司教区の司祭時代のことだ。ドラン枢機卿によると、教会の規約に基づき、バチカンに通達された。バチカンの「ナンバー2」、ピエトロ・パロリン国務長官は教皇フランシスコの指令を受け、マカリック枢機卿に今回、聖職禁止を言い渡した。

それに対し、マカリック枢機卿は「バチカンの決定には忠実に従い、今後聖職を行使しない」と語る一方、容疑については否定した。

ドラン枢機卿は、「ワシントン大司教区の関係者はバチカンの決定に対し、悲しみ、ショックを受けている」と述べる一方、教区の代表として性的虐待の全ての犠牲者に対し謝罪を表明した。□

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2018年7月1日