教皇フランシスコが6日、バチカンの聖ペトロ大聖堂で、難民たちのためにミサを捧げられた。
2013年7月に南イタリア・ランペドゥーサ島訪問で難民・移民たちと出会われてから5周年を記念して行われたもので、教皇庁の難民・移民司牧担当者、イタリアの海上保安庁や、難民のケアにあたる非営利組織の関係者、ローマのカトリック系施設で支援を受けている難民たちが参加した。。
ミサの中で、教皇は、旅の途中に命を落とした難民たちの冥福を祈ると共に、祖国を離れ難民として生きる人々、また彼らを援助する人々に神の支えを願われ、説教の中で、「あなたの兄弟はどこにいるのか」という、神がカインに向けた問いを、5年前のランペドゥーサ島訪問と同様に繰り返された。
さらに、「残念ながらこのアピールに対する答えは、寛大なものではありましたが、十分ではありませんでした。今日も、私たちは何千人もの死者のために涙を流しています」と現実を見つめられ、「難民問題に対する唯一の答えは、『連帯』と『慈しみ』です」と強調された。
そして、正しい政治は「安全を保証する解決策を示し、すべての人の権利と尊厳を尊重しながら、すべての人々に奉仕することにあります」と述べ、「私たちがあらゆる恐れと不安を乗り越え、イエスのように、私たちも兄弟たちに自らを捧げ、神のいつくしみの道具となれますように」と聖霊の照らしを祈られた。
(「カトリック・あい」が編集)