・聖職者の未成年性的虐待に関する全世界司教協議会会長会議の準備委員会設置

(2018.11.24 カトリック・あい)

 教皇フランシスコは来年2月下旬に、聖職者による未成年性的虐待について抜本的な対応を協議する全世界の司教代表による会議を招集するが、そのための準備委員会のメンバーが23日、明らかにされた。

 先月一か月かけて行われた「若者シノドス(全世界代表司教会議)」でも、欧米を中心にカトリック教会に深刻な信用失墜をもたらし続けているこの問題が大きな課題として取り上げられ、具体的な対応を巡って様々な意見が交わされており、準備作業の中で、それがどのように生かされるか注目される。

 バチカン広報局の発表によると、メンバーは、全員が教皇の指名により、米シカゴ大司教のブレーズ・キュピック枢機卿、インド・ボンベイ大司教で同国司教協議会会長のオズワルド・グラシアス枢機卿、マルタ大司教で教理省次官補のチャールス・シクルナ大司教、教皇庁立グレゴリアン大学・未成年保護センター所長で教皇庁未成年保護委員会委員のハンス・ゾルナー神父(イエズス会)の4人。シルクナ大司教は、先日、教皇から教理省の聖職者性的虐待問題担当者として指名されたばかりだ。

 このほかに、メンバーではないが、聖職者から性的虐待を受けた被害者数名と、バチカンの信徒・家庭・いのちの部署から信徒の部、いのちの部の両部長も、会議の準備に加わる予定だ。

 会議は2月21日から24日まで4日間を予定し、教皇と全世界の司教協議会会長、東方典礼カトリック教会の長、修道会総長連盟代表、修道女会総長国際連盟代表、さらにバチカンから国務、教理、東方教会、司教、福音宣教、聖職者、奉献・使徒的生活会の各省、信徒・家庭・いのちの部署などの責任者が参加する。

 

 

 

 

 

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2018年11月24日