♰「霊的な一致と対話は、キリスト者が『共にいること』の意味を深めるーフィンランドのルーテル教会使節団と

教皇フランシスコ、フィンランドのルーテル教会のエキュメニカル使節団と 2020年1月17日教皇フランシスコ、フィンランドのルーテル教会のエキュメニカル使節団と 2020年1月17日  (Vatican Media)

 教皇フランシスコは、1月17日、フィンランドのルーテル教会のエキュメニカル使節団とお会いになった。使節団は、18日から始まる「キリスト教一致祈祷週間」と、フィンランドの使徒、聖ヘンリック(ウプサラ司教・殉教者=英国生まれ、生年不詳、1156年にフィンランドで没)の祝日(1月20日)を記念してバチカンを訪れた。

 使節団への挨拶で、教皇は「先の日曜日に記念した『キリストの洗礼』の祝日は、私たちの洗礼を思い起こさせるもの」とされ、「自分自身の洗礼に対する感謝の念において、すべてのキリスト者は一致しています」と話された。また「キリスト者たちは、キリストの神秘体の肢体として一致し、互いの重みを支え合い、福音を証しするという共通の使命を負っているのです」と強調された。

 さらに、今年の「キリスト教一致祈祷週間」のテーマ、「人々は大変親切にしてくれた」(使徒言行録28章2節参照)を取り上げ、「人をもてなし、受容することも、日々の共通の信仰の証しです」と指摘。「人をもてなす者は、貧しくなるのではなく、より豊かになります… 与える者は、与えられるのです」とも話された。

 また、「私たちキリスト者は、人類のメッセンジャーです。人となられた神のあわれみを受ける者として共に歩んでいます」としたうえで、「キリスト者の共同体とは、単に隣り合い、並んでいることではなく、より深い意味で『共にいること』でありたい」と願われ、「霊的なエキュメニズムと対話は、この『共にいること』の意味を深めるためのもの… 『共にいること』の促進と発展が、フィンランドに実りをもたらしますように」と祈られた。

(編集「カトリック・あい」)

 

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2020年1月19日