・年間第3主日を「神のみことばの主日」に-教皇、自発教令で制定

(2019.9.30 バチカン放送)

 教皇は、この主日について「典礼年間の中でも、ユダヤ教との絆を強めると同時に、キリスト者の一致を祈るよう招く時期に位置している」ことを指摘。「聖書はその言葉に耳を傾ける者に、真の堅固な一致に到達するための道を指し示す」ことから、この時期に「神のみことばの主日」を祝うことには「エキュメニカルな意義がある」と説明された。

 そして、教会共同体が「この『神のみことばの主日』を祭日としてふさわしく過ごす方法を見つけ、ミサの中で聖書を聖なるものとして祝うことで、みことばが持つ価値を会衆にはっきりと示すことが重要」と強調された。

なお、教令公布の9月30日は、聖ヒエロニモ司祭教会博士(347年頃-420年)を記念する日。四大ラテン教父の一人で、「ブルガタ訳」と呼ばれるラテン語訳聖書の翻訳者として知られる。来年に帰天1600年を迎える聖ヒエロニモの日に自発教令を発表された教皇は「聖書を知らぬことは、キリストを知らぬこと」という同聖人の言葉を引用しつつ、「御言葉に捧げた日曜日が、神の民に聖書に対する宗教的で熱心な親しみを育む」ことを願われた。

自発教令のタイトル「アペルイト・イッリスは、復活後のイエスが弟子たちに現れ、昇天の前に、「聖書を悟らせるために彼らの心の目を開いた」というルカ福音書の記述(24章45節)から採られている。

(編集「カトリック・あい」)

 

 

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2019年10月1日