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教皇がスウェーデン訪問、ルーテル教会代表らとエキュメニカルな祈り
教皇フランシスコは、10月31日、訪問先のスウェーデン・ルンドでルター派関係者と共にエキュメニカルな祈りの集いに参加された。集いには、ルター派世界連盟(LWF)会長、ムニブ・ヨウナン監督をはじめとする世界各国のルーテル教会関係者、スウェーデン国教会の主席大監督アンシェ・ヤケレン師、またカトリック教会側からは、教皇フランシスコはじめ、教皇庁キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿、ストックホルム司教のアンデルス・アルボレリウス師らが出席した。
ルンドのルーテル教会の大聖堂で行われたこの行事は、1947年、同市にルター派世界連盟が設立されて70年と共に、マルチン・ルターが1517年、宗教改革のきっかけとなった「95ヶ条の論題」を発表して500年を記念するもの。また、同時に、カトリック教会とルター派の対話が1967年に開始されて以来、50年を記念するものでもある。 祈りの集いでは、ルター派とカトリック教会の関係者双方が参加し、み言葉に共に耳を傾け、共同の祈りを捧げた。教皇は集いの言葉で、「わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている」(ヨハネ15,4)というイエスの最後の晩餐での言葉を引用。この中にイエスの皆に対する愛と、イエスを信じるすべての人の一致への思いを観想された。そして、イエスはまことのぶどうの木で、その弟子たちは枝であり、イエスが御父と結ばれているように、わたしたちも実を結ぶためにイエスに結ばれていなければならないと話された。また、命を得るためにイエスのもとに一致するというキリスト者の共通の願いを示すと共に、分裂を前に諦めることなく、唯一の主を信じる者たちの和解の希望を保ってきた諸教会の多くの兄弟たちの働きを神に感謝したい、と述べられた。
カトリックとルター派は共に和解の道を歩み始めたと、ルター派世界連盟とカトリック教会の50年にわたるエキュメニカル対話を振り返られた教皇は、この機会を、相互理解を妨げていた対立や誤解を乗り越えて、新たに関係を修復する機会として示された。教皇はまた、「わたしを離れては、あなたがたは何もできない」 (ヨハネ 15,5)と言うイエスの言葉を提示。イエスこそがわたしたちを支え、より目に見える一致の努力を励ます方であると述べられた。
分裂は大きな苦しみと無理解の源となったが、イエス無しでは何もできないということをわたしたちに悟らせ、わたしたちの信仰のいくつかの側面を理解させる助けとなったと教皇は指摘。特に宗教改革が教会生活における聖書の中心性に光を当てることに貢献したことを感謝をもって認められた。さらに、ルターはいつくしみ深い神を、受肉し、死に、復活したイエス・キリストの福音の中に見出したと述べた教皇は、すべては神の恵みによるという概念は、人間のどのような反応よりも先に、神は常に最初に働きかけられるということをわたしたちに思い出させてくれたと話された。
イエスはわたしたちの御父への仲介者となって、「世が信じるようになるために」(ヨハネ 17,21)、わたしたちが一つとなることを祈っておられると話された教皇は、神のいつくしみの力を世が信じるようになるために、わたしたちは一致の恵みを忍耐強く祈らなければならないと強調。神の生きた手足となって神のもとに一致するための助け、み言葉を世界に共にもたらすための恵み、神の優しさといつくしみを共に祈り求めようと呼びかけられた。
祈りの終了後、教皇フランシスコは、ルター派世界連盟(LWF)会長、ムニブ・ヨウナン監督と共同声明に署名された。声明では、カトリックとルター派の50年の対話の歩みを評価する一方で、両者の間で教会の目に見える一致を傷つけることがあったことを遺憾としている。また、特に宗教の名による過去・現在のあらゆる憎悪や暴力に拒否を表明。カトリックとルター派がイエス・キリストの福音を共に証しすることができるよう祈っている。
ドゥアルテ大統領とフィリピンのカトリック教会 CRUX評論
(2016.10.29 CRUXエディター ジョン・アレン)
教皇フランシスコが11月初めにかけてスウェーデンを訪問し、カトリック世界の目は短期間、スカンジナビアに注がれることになるが、地球の反対側のフィリピンでは、長期にわたるとみられる注目に値するドラマが演じられている。
フィリピンは世界で第三のカトリック国であり、同国を上回るカトリック信者を擁するブラジル、メキシコと異なり、信仰と慣行はたくましくあり続けている。フィリピン人はアラビア半島からマレーシア、香港を超えて世界中に生活と労働の場を広げている。そうしたフィリピンのカトリック教会が今、危機を迎えている。
その危機は、ほかの地域で起きているような幼児性的虐待や財政危機、神学論争など、カトリック教会内部で起きているものではない。この国の新指導者、ドゥアルテ大統領に対する両極端の反応の産物だ。
彼は6月30日に政権を取ったばかりだが、最初の100日間にとった行動を責めることができない。犯罪に対して強硬な政策を実行し、世界中でされたことのないような強烈な麻薬撲滅作戦を展開している。この作戦で、これまでに推定で3000人が死亡し、ごく最近の例では、麻薬取引で大領力に告発された小さな町の町長が麻薬撲滅の検問で引っかかった9人とともに警官隊に射殺された。(この町長は容疑を否定したが、彼のボディーガードが警官隊に向けて発砲したため、反撃した警官に射殺された。)
大統領の「監獄に入れない(で殺す)」というやり方は人気を保っているが、人権団体や国連、米国など海外からの批判を引き起こしており、国内でも、麻薬王たちに立ち向かう姿を歓迎する声の一方で、彼の「奴らをやっつけろ」の哲学がかえって症状を悪化させることになるのではないか、という心配の声も出ている。そして、こうした西部劇スタイルの対応に疑問をもち、新政権に重大な疑問を発する動きの先頭に、カトリック教会の司教たちがいる。
フィリピン司教協議会会長のソクラテス・ビレガス大司教は最近、ドゥトルテのもとでフィリピン人の価値観が低下していることを嘆く「困惑と悲しみ、だが望みはある」と題する声明を発表した。大司教は声明の中で、麻薬撲滅戦争だけでなく、大統領の暴言、周到に組み立てられた虚言と低俗さ、を引き合いに出している。
批判するだけではなく、前向きな行動もある。将来の教皇との呼び声が高いアントニオ・タグレ枢機卿(マニラ大司教)は、犯罪者の殺戮よりも有効な麻薬の脅威への対策として、麻薬患者の治療とリハビリの施設を教会主導で進めるプロジェクトに取り組んでいる。
最近の声明で、フィリピンの司教団は「神はわたしたちを絶対にお見捨てにならない」「私たちには、自分自身も兄弟姉妹も見捨てる権利はない」と述べている。
ドゥトルテとカトリック教会のトゲトケしい関係は、昨年1月の教皇訪問の際にマニラで起きた交通渋滞を挙げて教皇フランシスコを「son of a bitch」呼ばわりしたことや、彼が少年時代にイエズス会の高校で神父に嫌がらせをされた経験も合わせてなどももとになっている。
それに加えて、ドゥトルテは「下層」から出たフィリピンで初の大統領だ。このことは、彼が同国の政治を伝統的に支配してきた集団の出ではなく、貧しい多数の国民の支持を基盤に置いていることを意味する。教会の社会的基盤も同じところにあるので、だれが民衆のために信ぴょう性を持って語るのかで対抗意識を述べ立てられず、多くのカトリックの指導者たちに良心の危機を作り出している。
言い換えれば、1980年代のマルコスと「民衆の力」の時代以来なかったフィリピンにおける教会と国家の摩擦の長期循環の段階に入り始めた、ということだ。
だが、それが部外者の外国人のわれわれにどのような関わりがあるのか。関心を持つべき理由が三つある。第一に、フィリピン人が世界中に拡散しているために、世界中のカトリック信者の暮らしに良かれ悪しかれ影響を与える大きな潜在力があるためだ。フィリピンのカトリック指導者が国内問題だけに関心を向けるなら、その潜在力を発揮する力も消えてしまうだろう。
第二に、ドゥトルテは、特別に極端な形だとしても、かけ離れたケースではないためだ。彼を権力の座に就かせた既存体制への激しい怒りと憤りは、見かけには若干の違いはあれ、米国大統領選挙における「トランプ現象」の説明の助けになる。投票の結果がどうなろうと、有権者の中に起きた現象は消え去りはしない。言い換えれば、フィリピンの教会は幅広い意味合いとともに、政治的、文化的な強力な動きの第一線に立たされているのだ。
第三にタグレ枢機卿が選ばれようと選ばれまいと、世界のカトリック教会はそれに関係なく、フィリピンの指導力に対する依存の度合いを高めつつある。フィリピンは、布教区の数で世界各国のうちの上位を占め、バチカンにおいても、フィリピン移民人口を多く抱える国々でも、影響力を高めている。彼らの経験と見識は長期にわたって教会の進路に影響を与えるだろうし、現在の危機を通して彼らの生き方を前向きに捉えるために、フィリピンのカトリック信徒の動きに注目していく必要がある。
好むと好まざるとに関わらす、カトリックは「フィリピンの時」の瀬戸際に立っているのだ。現在の問題は、その時はどのようなものなのか、ドゥトルテの影がその絵のどれほどの部分を占めることになるのか、である。(翻訳・南條俊二)
・・Cruxは、カトリック専門のニュース、分析、評論を網羅する米国のインターネット・メディアです。 2014年9月に米国の主要日刊紙の一つである「ボストン・グローブ」(欧米を中心にした聖職者による幼児性的虐待事件摘発のきっかけとなった世界的なスクープで有名。最近、映画化され、日本でも全国上映された)の報道活動の一環として創刊されました。現在は、米国に本拠を置くカトリック団体とパートナーシップを組み、多くのカトリック関係団体、機関、個人の支援を受けて、バチカンを含め,どこからも干渉を受けない、独立系カトリック・メディアとして世界的に高い評価を受けています。「カトリック・あい」は、カトリック専門の非営利メディアとして、Cruxが発信するニュース、分析、評論の日本語への翻訳、転載について了解を得て、ご紹介しています。
グテレス国連総長を正式任命(CJCなど)
【CJC】 グテレス氏はポルトガルの首都リスボン生まれの67歳、カトリック。社会党の国会議員を経て1995年から2002年まで首相を務めたあと、2005年からは、国連の難民高等弁務官として、イラク、ミャンマー、ソマリア、シリアなど、世界各地で難民問題に取り組み、日本もたびたび訪れ、政府や企業などを精力的に回って難民支援を呼びかけてきた。
グテレス氏が国連の次の事務総長に選出されることが確実になったことについて、同氏が妊娠中絶と同性婚に反対していることから、同性愛活動家の中には、同氏を「ホモホビック」(同性愛嫌悪)と非難する人もいる。ただ同氏は2015年に、「誰も自分の性的指向や性同一性を理由に脅かされない世界」を求める、と発言している。
(2016.10.7 CRUX) グテレス新国連事務総長は、カトリック教徒であることを含めた経歴、背景から、教皇フランシスコの重要な盟友となるだろう。
教皇、ジョージアとアゼルバイジャン訪問を振り返る(バチカン放送)
2016.10.5 バチカン放送
ジョージア訪問のテーマとして、教皇は特にジョージア正教会との対話を強調。初日にトビリシで行われた、全ジョージアのカトリコス総主教イリヤ2世との会見、さらに翌日、イリヤ2世と共に訪れ祈った、ムツヘタのスヴェティツホヴェリ大聖堂への訪問を思い起こされた教皇は、同大聖堂に保管されるキリストの上衣の聖遺物は、諸教会の多くの殉教者たちの血によって証しされた、キリスト者の一致を象徴するものと話された。
ジョージアで、教皇はカトリック信者らと交流されたが、中でも、トビリシのカルデア典礼の共同体と、シリアとイラクをはじめとする中東の平和を祈ったことを、忘れがたい体験として振り返った。宣教の保護者、幼きイエスの聖テレジアを記念した10月1日、ジョージアのラテン、アルメニア、カルデア典礼のカトリック信者たちと祝ったミサでは、真の宣教とは、改宗活動ではなく、祈りと、礼拝、具体的な慈愛の業におけるキリストとの強い一致を示すことと説いた、と述べた。
一方、国民の大多数がイスラム教徒であるアゼルバイジャンでは、カトリック信者は数百人しかいないが、すべての宗教と良い関係にあり、特に正教徒とは兄弟的な絆で結ばれていると教皇は紹介。
首都バクーの小さなカトリック共同体では、様々な民族が調和のもとに一致していたが、このような出会いと対話の精神をもって、コーカサスのすべての民族が平和と相互尊重のもとに暮らせるよう、アゼルバイジャン政府に諸問題の解決を励ました、と述べられた。
教皇は、アルメニア、ジョージア、アゼルバイジャンの国民の歩みを神が見守ってくださるよう、その祝福を祈られた。
教皇が北朝鮮の核実験に強い懸念 IAEA総会(CRUX)
(2016・9・27 CRUXバチカン特派員 イネス・サン・マーチン )
ローマ教皇庁のアントワーヌ・カミエリ国際関係担当次官が27日、バチカンを代表して出席したIAEA(国際原子力機関)年次総会で、「バチカンは核武装禁止の交渉復活とIAEA(国際原子力機関)が核開発を検証する重要な役割再開のために国際社会続けている努力を支持している」と言明、「われわれは、北朝鮮の事態を重大な関心を持って注視している」と述べた。
北朝鮮の度重なる核実験で朝鮮半島情勢に緊張が高まっている中で、教皇フランシスコが、ウィーンで開催中のIAEA年次総会に対する強い思いを抱いていることを代弁したものだ。教皇庁のグレッグ・バーク報道官は同日、カミエリ次官が「朝鮮半島の微妙な情勢」を念頭に、「北朝鮮が続けている核実験がこの地域にもたらしている緊張に対して、教皇とバチカンが抱いている懸念を強く示した」と説明した。
IAEA年次総会 5回核実験行った北朝鮮を強く非難 (2016.9.27 NHK)
IAEAの年次総会がオーストリアのウィーンで始まり、日本やEU=ヨーロッパ連合などが、今月5回目の核実験を行った北朝鮮を強く非難しました。ことしで60回目となるIAEAの年次総会は、26日、5日間の日程で開幕し、総会の冒頭、天野之弥事務局長は、今月9日、北朝鮮が、5回目の核実験を行ったことについて「非常に懸念される事態で北東アジアの平和と安全をますます脅かしている」と述べました。
このあと日本の代表として出席した石原内閣府副大臣は、北朝鮮について「国際社会に対する脅威は、従来とは異なるレベルに高まっていて、容認できない。国際的な核不拡散体制に対する重大な挑戦だ」と述べて、強く非難しました。またEUの代表も「北朝鮮による核実験とミサイル開発はEUにとっても重大な懸念で北朝鮮は開発をただちに放棄すべきだ」と述べるなど、北朝鮮への強い非難と懸念の声が相次ぎました。
年次総会では、北朝鮮への今後の対応についての議論が行われ、最終日の30日までに北朝鮮を非難する決議が採択される見通しです。総会ではこのほか、核を使ったテロなど世界の核セキュリティーを強化していくうえでIAEAがどのような役割を果たしていくべきかについても議論されることになっています。
(カトリック・あい・注・IAEA事務局長の天野氏は、日本のカトリック系高校出身の日本外交官。北朝鮮の急激な核開発、ミサイル開発、そして日本の排他的経済水域にまで試射ミサイルを撃ち込んでいる今、この問題は日本人の生存権にも関わる事態になっている。教皇、バチカンさえもこの事態を深刻に捉え、意思表示をされているのに、”当事者”である日本のカトリック司教団はどうしているのか。特定の政治問題で国民はもちろん、信徒の間でも様々な意見がある案件について、十年一日のごとく、一方的な日本政府批判の主張を繰り返している一部の人々が、このような基本的人権にも関わる切迫した課題で判断を示さず、沈黙していることに首を傾げざるを得ない。)
教皇、シリアの状況を懸念、市民の保護を呼びかける(バチカン放送)
(2016.9.28 バチカン放送)
シリア空爆、米英が露批判…対テロでなく暴虐 (2016.9.26: 読売プレミアム)
シリア和平協議の仲介役を務める国連のデミストゥラ特別代表は、シリアのアサド政権が地中貫通型爆弾「バンカーバスター」など殺傷力の高い兵器も使っている可能性があるとし、「民間人が集中する地域に無差別に使用するのは戦争犯罪になり得る」と指摘した。
緊急会合は米英仏の3か国が開催を要請した。デミストゥラ氏は、アサド政権が反体制派支配地域への攻撃を再開した北部アレッポでは「前例のない規模の攻撃」が行われ、ここ数日で死者は200人以上に達すると報告した。
米英両国は緊急会合で、アサド政権を支援するロシアを改めて非難した。米国のパワー国連大使は、アサド政権とロシアにより3日間で150回以上の空爆が行われたとし、「ロシアが支援しているのは対テロ作戦ではなく、暴虐だ」と述べた。英国のライクロフト国連大使も「ロシアはアサド政権と一緒に戦争犯罪を行っている」と指弾した。
これに対し、ロシアのチュルキン国連大使は「テロ組織が民間人を『人間の盾』に使用している」と反論し、反体制派を批判した。
バチカンとWCCがエキュメニカル関係の位置づけ検証(CJC通信)
[CJC】バチカン(ローマ教皇庁)の『キリスト教一致推進評議会』と『世界教会協議会』(WCC)の間で1965年に設立された「合同作業グループ」が9月14日から5日間、スイス・ジュネーブ近郊のボセーで協議を行った。
今回協議の共同議長はダブリンのディアルムイド・マーチン大司教とタルゴヴィステのニフォン府主教(ルーマニア正教会)が務めている。
協議は移住者と難民、正義と平和、環境、伝道、結婚と家庭、教皇フランシスコによって書かれた主要文書、「教理面での共通基盤」などを含む、とWCC側は説明している。□
最古級の旧約聖書写本を最新技術で「開く」(CJC通信)
【CJC】極めてもろくなった状態の古代ヘブライ語の巻物をデジタル処理によって「開き」、史上最古級の旧約聖書写本の中身を明らかにしたとの研究論文が9月21日、米科学誌『サイエンス・アドバンシズ』に掲載された。
論文によると、『エン・ゲディ(Ein-Gedi)』文書として知られる巻物には、聖書レビ記の文章が記されており、その年代は3~4世紀、と推定され、さらに古い可能性もあるという。
AFP通信によると、論文は、今回の巻物の解読を「聖書考古学における重大な発見」と表現している。
これまでに発見された最古の旧約聖書写本は、紀元前250年ごろから紀元70年の間に書かれた文書が含まれる聖書写本群『死海文書』とされている。
『エン・ゲディ文書』の内容は、6世紀に起きた火災で巻物が焼け、触れると崩れて灰の塊になってしまう状態となっていたため、永遠に失われたと考えられてきた。
1970年、『エン・ゲディ文書』の巻物が、イスラエル南東部、死海西岸のエン・ゲディにある、紀元前8世紀末から存在した大規模なユダヤ人集落の遺跡で、考古学者らによって発見された。巻物の断片は数十年間、イスラエル考古庁(IAA)に保管されていた。
その状態は、「触れるたびに粉々になってしまう炭の塊になっていた」と論文では説明された。そこで研究では、巻物を「バーチャル」に開き、書かれている内容を高性能のデジタルスキャンツールで調べた。マイクロCTスキャンでは、インクに含まれる金属の痕跡を見つけることができた。
巻物がコンピューター上で「開かれる」まで、この遺物はトーラー(モーセ五書)の巻物の可能性があると専門家は考えていた。だが、スキャン画像を調べた結果、巻物はモーセ五書の3番目の書、レビ記であることが判明した。
これによりエン・ゲディ文書は、ユダヤ・キリスト教教典の最初の五書に関連するモーセ五書の、これまで発見された中で最古級の写本であることが分かった。
AFP通信によると、イスラエル・ヘブライ大学哲学・宗教学部のマイケル・シーガル(Michael Segal)学部長は、「スキャン画像の画質の高さは目を見張るものだった」とコメントしている。「文字の読みやすさは、実物の無傷の死海文書もしくはその高解像度写真と同程度か、それに近かった」と言う。
研究チームは、エン・ゲディ文書を解読するために開発した技術が、現在まで未解読のままになっている死海文書群の一部を含む他の巻物に対しても使用できるのではと期待している。
論文の共同執筆者、米ケンタッキー大学情報工学部の学部長ブレント・シールズ(Brent Seales)教授は「損傷と腐食は自然の摂理だが、テキストを消失の瀬戸際から完全に引き戻すことが可能な場合もある」とコメントしている。□
伊アッシジで宗教対話集会
【CJC160926】カトリックの聖人フランシスコゆかりの地、イタリア中部アッシジで9月18日、世界の宗教対話集会「宗教者サミット」が開幕した。アッシジ教区、フランシスコ関係諸修道団体、『聖エジディオ共同体』などが組織した。
過激派組織『イスラム国』(ダーイシュ)のテロ横行を踏まえ、世界平和を祈願するサミットに世界約60カ国からキリスト教、イスラム教、ユダヤ教、仏教、神道などの宗教指導者511人が参加した。約1万2000人の巡礼者らも集まった。参加者はテロや難民、環境保護などの問題で宗教が果たすべき役割を話し合った。
サミット最終日の20日、教皇フランシスコもバチカン(ローマ教皇庁)からヘリコプターでアッシジを訪れ、市内各所に分散してそれぞれの伝統に従って開かれていた集会の一つに参加した。
教皇はイスラム教、ユダヤ教などの指導者と会談後、中世イタリアの聖人「アッシジの聖フランシスコ」の聖堂でキリスト教聖職者と平和を祈願。その後、他宗教指導者と共に戦争被害者に黙とうをささげ、「平和の呼びかけ」に署名した。
先々代ローマ教皇の故ヨハネ・パウロ2世が冷戦時代の1986年10月に宗教指導者をアッシジに招き、「世界平和の祈りの集い」を開いた。今回のサミットはその30周年記念にあたる。
サミットでは、イスラム教指導者が「ダーイシュが乗っ取ったイスラム教を私たちの手に取り戻さなければならない」と述べ、シリアのキリスト教聖職者は「シリア北部の激戦地アレッポを救え」と訴えた。
日本の仏教や神道の代表者も参加し、「宗教に無関心な人々との対話」や「政治、経済など各界との連携強化」を促した。
日程の最後、参加者は聖フランシスコ広場に集合、閉会式に参列した。教皇は、アルゼンチンのユダヤ教ラビ、アブラハム・スコルタ氏、エジプト・アルアズハル大学のアッバス・シューマン副学長、日本からは天台宗宗務総長の杉谷義純氏らと登壇した。
閉会式では、中東紛争の被害者、シリア・アレッポのタマル・ミカリ氏の証言が読み上げられ、続いてメッセージがエキュメニカル総主教バルトロメオス1世、ラビ・ダビド・ブロドマン、天台座主・森川宏映大僧正、インドネシアのウレマ評議会のディン・シャムスッディン総裁によって述べられた。
教皇は説教で、様々な宗教の男女がどこでも、特に紛争のある所では、共に集まって一致を推進してほしい、と強調した。
信仰者全てに、不信、ファンダメンタリズム、憎しみと言った重荷から自分を解き放つことを、また宗教指導者には、対話の力強いかけはしとなり、平和を生み出す仲立ちとるよう教皇は呼び掛けた。□
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◎正教会とカトリック教会が首座問題で合意
【CJC】イタリアのキエーティで開かれていた正教会とカトリック教会の共同神学委員会が、教会史における首座問題で合意する声明を採択した。
声明は、シノドス(宗教会議)の組織問題と第一千年期に置ける首座問題に関するもので『神学対話のための共同国際委員会』で作成、発表された。
ジョージア(グルジア)正教会代表は、声明の言語について異議を出していたが、採択に反対はしなかった。
「首座」の歴史的機能に関する合意は、カトリック教会と正教会との対話で主要な障がいの一つ。
今回の声明は、教皇(ローマ司教)が東方諸教会に関しては教会法的な権威を発揮せず、「対等な中での第1人者」として振る舞うとしている。
今回の声明発表にも関わらず、対話の将来が懸念されるのは、次回の会合では「東方典礼カトリック教会」問題を取り上げるべきだとロシア正教会代表が主張したこと。結局、次回の議題は未定のまま、調整委員会に委ねられた。□
強制移動:開発途上世界が直面する危機ー世銀報告
ワシントン、2016.9.15 世界銀行―難民の89%及び国内避難民の99%の受入れ先は途上国であり、強制移動により、こうした国々を中心に危機的状況が発生している、と世界銀行が新たに発表した報告書はこう指摘する。こうした強制移動の原因となっているのは10件の紛争であり、1991年以降に移動を強いられた人々の大半が、これらの紛争により生み出されている。また、こうした人々の受入れ先は、一貫して約15カ国に集中しているが、その圧倒的多数が途上国である。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と共同で作成された報告書「強制移動 – 難民、国内避難民、受入れ国支援のための開発アプローチに向けて」は、強制移動の問題解決において開発が果たす役割を探る画期的な研究をまとめたものである。強制移動による危機を重要な開発課題と捉える同報告書は、貧困削減と持続可能な開発目標の達成に向けた総合的取組みの一環として、より積極的に危機に対処していく必要性の高まりを背景に作成された。開発支援の役割は、人道支援組織やその他のパートナーと相互に補完しながら密接に協力し、この問題に対し、社会的、経済的側面から長期的な視野で対処していく事にある。
現在、移動を強いられている人の数は6,500万人にも上ると報じられるなど、状況は、極めて深刻である。更に、過去25年間に起きたUNHCRのマンデート(委任権限)に基づいた統計では、難民・国内避難民の大半は、アフガニスタン、イラク、シリア、ブルンジ、コンゴ民主共和国、ソマリア、スーダン、コロンビア、コーカサス、旧ユーゴスラビアで起きたごく少数の紛争に起因している事も、本報告書は明らかにしている。
通常、こうした人々は隣国へ逃れることが多いため、受入れ側の負担が等しく分担される事は難しい。難民の大多数は、従来から約15の国々で受け入れられてきた。2015年末時点での世界の難民の受入れ先の内訳は、シリアの隣国であるトルコ、レバノン及びヨルダンが27%、アフガンスタンの隣国であるパキスタンとイランが16%、ソマリアと南スーダンの隣国であるエチオピアとケニアが7%となっている。
世界銀行グループのジム・ヨン・キム総裁は、「強制移動は、何百万人もの人々から成長の機会を奪い、2030年までに極度の貧困を撲滅するという我々の目標の大きな障壁となっている。こうした人々が苦難を乗り越え、経済的機会を掴む事ができるよう支援すると共に、受入れ側の社会にも確実に恩恵がもたらされ、社会の発展が継続されるよう、パートナーと協力して取り組んでいく。」と述べている。
フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、「難民、国内避難民、無国籍者のための恒久的な解決策を探求することは、我々の任務の中核を成すものだ。重要なのは、開発資金を投じて人々の生活に尊厳と生産性を与えることである。人道援助機関と開発機関が互いに協力し、補完しながら取り組むことによって、世界で最も貧しく取り残された人々の生活に大きな変化をもたらすことができる。」と述べている。
仕事を求めて移住する経済移民と異なり、移動を強いられた人々は、紛争や暴力から逃れてきており、その多くは財産を失い、十分な法的権利や仕事の機会もなく、短期的な生活の見通ししか立てられずにいる。彼らが、こうした脆弱な状況を克服し、自らの将来への自信を取り戻して、仕事に就き、子供を学校に通わせ、各種サービスを受けられるようになるには、全面的な支援が求められる。支援が無ければ、彼らは困難に直面する中、疎外にも苦しみ、一方の受入れ国側においても同様に、人々に悪影響が及び、ひいては開発の取組みを阻害する恐れがある。
本報告書は、強制移動を3つの段階に分け、危機による損失を緩和するために開発機関が講じ得る支援策を提示している。
1. 予防と備え:
- 大量の人々が流入する前に、不測の事態に備え、資源の迅速な移転を実施し、サービス需要の急増に対応できる能力を増強するなどの準備に向けて、受入れの可能性がある地域を支援する。強制移動は始まってから平均4.1年でピークを迎えるため、受入れ国には準備をする時間的余裕がある。
- 不安定な国の中でも安定した部分に資金を投入し、自国に残った人々が生活を維持できるよう強靭性を高める。大多数の人々は、残留と脱出のリスクを比較した上で残留を選択し、手段が尽きるまで踏みとどまろうとする。
2. 危機的状況下の対策:
- 強制移動による影響を受ける恐れのある長期的開発課題に対応できるよう、ビジネス環境の改善や不平等の緩和など、受入れ社会を支援する。
- 人口増加に対応するため、教育、保健、都市、環境に関するサービスの提供を強化・拡大する。
- 強制移動した人々の移動の自由と労働の権利を強化する政策を推進する。そのことが、受入れ社会にとっても利益になる。
- 移動した人々が機会を求めて移動したり、受入れ社会で雇用を創出したり、労働市場で求められる技能の習得と教育に投資できるよう支援する。
3. 生活の再建:
- 帰還民を受け入れる社会で雇用や機会を創出することにより、帰還に成功できるよう支援すると共に、生活再建の取組みを援助する。
- 難民に適切な法的地位を与える意思のある国に開発援助を行い、移動してきた人々が地域に溶け込めるよう支援する。
世界規模の対策を講じるためには、膨大な資金が必要となるが、開発機関は資金調達のアプローチを拡大することができる。具体的には、準備を整えるための特別資金、政策や結果重視型の融資、民間セクターからの投資を促進するための保証の提供などである。更に、受入れ国が中所得国であれば譲許的融資が、低所得国であれば追加の資金援助が必要となるであろう。
詳細については、こちらをご覧ください:www.worldbank.org/fcv
中国カトリック教会の司教任命に政府の介入厳しく
【2016.9.12 CJC】中国浙江省のカトリック教会温州教区のヴィンセント・ズー・ウェイファン司教が8月7日、死去した。89歳。同司教は20年以上、強制収容所に拘禁されていた。
同司教は、バチカン(ローマ教皇庁)と中国政府双方の同意を得て着任していたが、「継承権」を保持しているペテロ・シャオ・ジュミン協働司教の着任に、バチカンは同意していたが、中国側は認めておらず、警察が9月初め中国北西部への「旅行」に行かせたという。
また教区書記のパウロ・ジアン・スニアン神父も警察によって雲南省に送られ、別の司祭はホテルに軟禁されている、とカトリック専門『アジア・ニュース』は報じた。
7月30日には福建省寧徳のヴィンセント・フアン・ショウチェン司教(地下教会)が死去したが、後任司教をめぐり、バチカンと中国共産党との抗争が表面化している。□
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バチカン高官発言に中国・台湾双方が即座に反応
【CJC 2016.9.9】バチカン(ローマ教皇庁)の使節が北京を訪問、国交回復を目指し交渉しているとの情報が流れるにつれ、司教任命権、いわゆる「地下教会」の抑圧と政府の教会統制の行方に関心が高まった。北京側は、台湾(中華民国)との外交関係断絶を絶対条件としているという。
ピエトロ・パロリン国務長官(枢機卿)が8月24日、楽観的な調子で 進行中の聖座(バチカン)と北京政府との会談に関して 半世紀にもわたる「外交的沈黙」に終止符をうつ「聖座と中国との関係の『新時代』は、孔子の地のカトリック者だけでなく国全体のためのもの」と述べた。
北京側も対話が有効なものだと言う点には同意している。一方、台湾側はあくまで中国とバチカンとの関係に関するもの、と強調している。
中国は、バチカンとの外交関係を1951年断絶した。台湾との関係断絶を要求するのは、「一つの中国政策」からすれば当然のことでもあろう。
「中国は、バチカンとの関係改善については常に誠実に対応しており、この目的に向かって絶えず努力をしてきた」と 華春瑩外務省報道官は9月2日の定例記者会見で述べている。
パロリン長官が中国について言及したのは、バチカンと中国が協定への準備が整ったことをロイター通信が7月に明らかにして以来、2度目。 香港のヨハネ・湯漢枢機卿も、双方が早期に結論に達する、とコメントしている。□
カリタスアジア、カトマンズで南アジア地域行動計画会議
(2016.9.6 「菊地功司教の日記」より)
8月の末に、カリタスアジアの会議のためにネパールのカトマンズに出かけてきました。今年二回目のカトマンズです。(編者注・菊地功司教は、カリタスジャパンの責任司教)
カリタスアジアでは現在、次回の国際カリタスの総会が開催され、またわたし自身の総裁の任期でもある2019年までの中期活動計画を策定するために、いわゆる「Strategic planning」、直訳すれば「戦略計画」の立案中です。戦略計画とはいかにも堅苦しい響きですが、優先事項を明確にし目標を確定することで、具体的な行動計画を立案するために不可欠な計画です。言ってみれば「行動方針計画」のようなものです。
カリタスアジア全体の計画策定に先だって、四つの地域(中央アジア、南アジア、東アジア、東南アジア)でワークショップを開催して、専門のコンサルタントに指導を受けながら、それぞれの地域の考えを反映させることになりました。その第一回が、この8月29日と30日にネパールの首都カトマンズで開催され、南アジアのカリタスの代表が集まりました。参加したのはパキスタン、インド、スリランカ、バングラデシュ、ネパールの代表で、主催者である私やカリタスアジアの事務局長、そして今回の一連の計画策定の指導をお願いしているコンサルタントも含めて14名の参加がありました。
同様のワークショップは今後10月までにすべての地域で行われますが、残念ながら主催者である私は日程の関係で、すべての参加することは出来ません。もしかしたら、最後に行われる中央アジアに参加できるかもしれませんが、開催場所がキルギスなので、どうなるやら。
飛行機の関係で私は数日早くカトマンズに出かけました。ちょうどその週末、8月27日にはカトマンズのカテドラルで、ポール・シミック司教の司式でイエズス会の司祭叙階式が行われるとのこと。一緒に叙階ミサに参加することが出来ました。
ネパールは主にヒンズー教の国ですし、全体で七千人ほどのカトリック信者しかいない、カトリックが少数派の国です。先代で初代でもあった司教さんはイエズス会員でネパールの方でしたが、現在の司教さんはインドのダージリン出身。叙階されたイエズス会員もインド出身で、今後ダージリンでの司牧研修を経てネパールで働くことになるのだそうです。叙階式には、遠くインドのタミルナドから、新司祭のご両親もおいでになっていました。ネパール知牧区は、司教総代理のシラス・ボガティ神父がネパール人で、彼がカリタスネパールの責任者も兼任しています。ネパール出身の司祭も10数名で、多くの司祭がインド出身です。ネパールの教会のためにもお祈りください。
カテドラルは一杯でしたから、500人くらいの方がミサに参加したのではないでしょうか。カラフルに装った子どもたちの踊りもあり、また聖歌隊もリズムに乗って素晴らしいハーモニーで、喜びに満ちあふれた叙階式のミサでした。ミサ後の午後にはシラス神父の案内で、昨年の地震で大きな被害を受けた世界遺産にも登録されている王宮などがあるダンバール広場へ出かけました。今年の4月にネパールを初めて訪れたときは、訪れる時間がありませんでした。

修復作業が進んでいましたが、はっきりと地震の爪痕を見ることが出来ます。またそれぞれの歴史的建物の前には、地震前の姿を写した写真が掲示されており、地震の被害の大きさを知ることが出来ます。完全な修復にはまだまだ時間がかかるものと思われますが、それでも多くの観光客が訪れていました。前回4月の訪問では、地震の被害から復興を目指している山間部の村をいくつか訪ねることが出来ました。
今回は、首都の中の被害地域を訪れることが出来ました。耐震のほとんどない煉瓦造りの家ばかりですから、同じような地震が発生すれば、大きな被害が発生することは容易に想像がつきます。地震大国でもあり、同時に耐震対策の先進国でもある日本からの積極的な支援は、ふさわしいのではないでしょうか。なおカリタスジャパンでは、カリタスネパールの主導する長期的な復興活動に、日本からの募金を充てていく予定でおります。
神のいつくしみの証し人、マザー・テレサ列聖

教皇は、あらゆる人間の命を受け入れ、擁護することを通して、すべての人に神のいつくしみを示したマザー・テレサの生涯を振り返り、言語や、文化、民族、宗教の違いを超えた無償の愛と、その微笑に倣うよう、ボランティアの人々をはじめ、信者たちを励まされた。ミサの後半行われた正午のアンジェラスの祈り(お告げの祈り)では、教皇は参加者らに感謝を表し、皆をマザー・テレサの保護に委ねられた。そして、助けを必要とする兄弟たちの中に十字架のイエスを認め、これらの人々に奉仕することによって、イエスを観想し、礼拝するすべを、マザー・テレサが毎日教えてくれるようにと祈られた。
また、教皇はこの席で、危険で困難な状況にも関わらず、世界の各地で苦しむ兄弟たちに奉仕する多くの人々に思いをはせられた。特に前々日ハイチで殺害されたスペイン人宣教女を追悼された教皇は、同国の人々が平和な生活を享受できるよう、また同様に他の国々で暴力の犠牲になっている多くの修道女たちのために、すべての聖人の母である聖母マリアに祈りを捧げられた。
マザー・テレザの列聖を祝ったこの日、バチカンのパウロ6世ホールで、貧しい人たちのための昼食会が催され、神の愛の宣教者会の会員や、食事を準備するボランティアの人々の奉仕によって、およそ1200人の招待者が食事を楽しんだ。
