・「ベツレヘムの光は世の光。私たち皆が光となることを決意する」ー主の降誕教会前の「飼い葉桶広場」に数千人が参集

(Latin Patriarch Pierbattista Pizzaballa, the top Catholic clergyman in the Holy Land, arrives at the Church of the Nativity, traditionally believed to be the birthplace of Jesus, on Christmas Eve, in the West Bank city of Bethlehem, Wednesday, Dec. 24, 2025. (Credit: Nasser Nasser/AP.)Thousands flock to Bethlehem to revive the Christmas spirit after 2 years of war in Gaza

(2025.12.25  Crux  Melanie LidmanAssociated Press)

 ベツレヘム(ヨルダン川西岸地区)― 主のご降誕の前日24日、ベツレヘムの主の降誕教会前の「飼い葉桶広場」に、キリスト教徒とイスラム教徒を含む数千人が集まった。ガザでの戦争が始まって2年間、控えめな祝賀が続いた後、聖地各地の家族たちが待ち望んだ祝祭の気運の高まりを告げる光景だった。

 キリスト教徒が「イエス・キリストの誕生の地」と信じているこの街では、これまで降誕祭の祝賀行事が中止されていたが、24日には巨大なクリスマスツリーが「飼い葉桶広場」に復活し、瓦礫と有刺鉄線に囲まれた幼子イエスの戦火の中での誕生シーンに一時的に取って代わり、ガザの苦難への追悼の意を表明した。

 聖地におけるカトリック教会の最高指導者であるピエルバッティスタ・ピッツァバラ枢機卿は、エルサレムからベツレヘムへの伝統的な行列の中で今年の祝賀行事を開始し、「光に満ちたクリスマス」を呼びかけた。

 ベツレヘムの主の生誕教会で主の降誕夜半ミサを捧げた枢機卿は「21日に主の降誕前のミサを捧げたガザ地区の小さなキリスト教共同体からの挨拶を携えて来ました。ガザでは、荒廃の中にあっても、再建への願いを目の当たりにしました」としたうえで、「私たち皆が共に、光となることを決意します。ベツレヘムの光は世界の光なのです」と強調した。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

2025年12月25日

・ピッツァバッラ・エルサレムラテン総大司教が「主の降誕」を前にガザを訪問

(2025.12.20  Vatican News   Pierfrancesco Loreto)

 

2025年12月21日

・聖地からの待降節メッセージ「平和は幻想ではなく、命を懸けた選択、勇気だ」

(2025.12.20 Vatican News *)

 聖地管区のフランシスコ会修道士 、イブラヒム・ファルタス神父からの待降節メッセージ

 暴力は死と破壊を生み、復讐は憎しみと苦痛を生みます。ガザやその他の戦火にさらされた地からのニュースや写真は、罪なく無防備な人々の肉体的・精神的苦痛を伝えています。そうした中で、聖なるクリスマスが近づいています。待降節の歩みは、平和をもたらす方の到来に備えさせてくれます。聖地では、平和への深い期待が寄せられており、平和を実現したい、という願いは、答えを求めています。

 長年にわたって、特に今年10月7日以降、私たちは死と破壊を生む暴力、憎しみと苦しみを増幅させる復讐について語り、書き記してきました。これは悪循環のようで、人間の最も暗い側面が優勢となり、連帯と理解への道は閉ざされ、さらなる悪を生み出す悪の連鎖を断ち切ることはできません。ガザやその他の戦禍に苦しむ地域からのニュース報道や映像は、無数の罪なく無防備な人々の肉体的・精神的苦痛を明らかそれらに対するそれらに対する直後の反応は、怒りと多くの人類の感情的な関与によって特徴づけられています。

*絶望的な状況を、教皇や各国首脳による仲介の努力も、変えられずにいる

 すでに長い間、許容可能な暴力の限界を超えています。ガザでは、爆撃、衝突、爆発、そして生活必需品・医療・医薬品の不足など、死と破壊をもたらす複数の要因を目の当たりにしてきました。 教皇や各国首脳による仲介努力を含む無数の訴えも、この絶望的な状況を変えることも解決することもできませんでした。ガザに届けられた支援物資や、緊急の医療を必要とする人々の限られた避難可能性は、大海の一滴に過ぎません。

 一体何が人間を苦しみを続けるように駆り立てるのでしょうか。無力感を具体的な支援と連帯の行動によってどう克服できるのでしょうか。これほど多くの言葉と苦しみを経てもなお、戦争という悪に対する「無関心」が広がっているように見受けられます。介入できる立場にありながら行動を起こさない者たちを非難する「勇気」を、「恐怖」が阻んでいるようです。「沈黙」が私たち全員を共犯者にしてしまうという事実を、認識することが難しくなってきています。

 ガザ地区とヨルダン川西岸地区のパレスチナ自治区の周囲には、いわゆる「許可されていない者」、人道支援関係者、ボランティア、ジャーナリスト、国際監視員の立ち入りを防ぐため、物理的な、目に見える壁が築かれています。聖地の戦域周辺には、真実へのあらゆる道を遮断する障壁も築かれているように見受けられます。その真実こそが、正義によって命を救い、疲弊した人々に人間の尊厳を取り戻させる可能性を秘めているのです。

*非人道的な状況にある人々を救うのを阻んでいるのは何、誰?

 

 非人道的な状況に追い込まれた絶望的な人々を、人類が救うことを阻んでいるのは何でしょうか。あるいは、誰でしょうか。彼らの弱さが、恐ろしいのでしょうか。彼らの絶望が、私たちの良心を揺さぶらないのでしょうか。経済的利益を優先する選択をするのは誰でしょうか。死と破壊をもたらす軍事費を増大させ続けるのは誰でしょうか。悲しみに押し潰された男女、子供、高齢者、無力な者、病める者といった、暴力の容易な標的を敵として扱うのは誰でしょうか?

 資源が豊富にあり、容易に入手できるにもかかわらず、なぜ食料を与え、治療し、温もりを与えることを拒むのでしょうか? 検問所やチェックポイントのすぐ向こう側で容易に入手できる医薬品に依存している人々に、なぜ生きる機会を与えないのでしょうか? ガザで三度目の冬が訪れ、連帯の温もりなくして、人々の心は無関心に凍りついたままなのでしょうか?

 

 

*「答えのない問い」への答えは、冷たい暗闇でお生まれになった御子にある

 これらの答えのない問いは、区別なくすべての人々に向けられています。なぜなら、この非人道的な状況に対して、私たち全員が責任を負っているからです。しかし、答えはあります。飼い葉桶の冷たい暗闇の中で生まれた、布に包まれた御子こそが、平安なき心に平安をもたらすのです。聖なる御子は、兄弟姉妹を和解させ、無垢で弱い者を守り、「隣人愛こそが唯一の真実だ」と宣言するために来られたのです。

 クリスマスシーズンだけでなく、毎日、ベツレヘムの馬小屋から届くメッセージを思い起こし、幼子イエスを称えましょう。このメッセージは、二千年以上経った今も真実であり、私たちの心に響くものです。

 平和は「幻想」ではなく、命をかけた「選択」です。平和は口にした瞬間に意味を失う言葉ではありません。平和とは「勇気」です、救い主の真理を助け、証しする「勇気」です。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

2025年12月21日

・ナイジェリアで武装集団がカトリック学校の児童・生徒、教職員300人以上を拉致、米政府は制裁検討

Over 300 students kidnapped from Catholic school in NigeriaOver 300 students kidnapped from Catholic school in Nigeria 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年11月23日

・「AI時代におけるカトリックの教育者、そして大学の役割、連携の必要」-国際カトリック大学連盟など主催の国際会議

The international congress in Salamanca, Spain, on “Internal Communication in Catholic and Pontifical Institutions: limits and challenges”The international congress in Salamanca, Spain, on “Internal Communication in Catholic and Pontifical Institutions: limits and challenges” 

 ティグ司教はまた、特に専門知識が不足する分野において「アルゴリズムには常に意見や方向性が内在している。AIが生成する結果に盲目的に追従すべきではない。教会は、AIの利用に関する世界的な議論に参加しなければなりません」と強調。AIの可能性を称賛する一方で、「人間性を育む存在となり得る能力を見分けて行かねばなりません」と語った。

 そうした中で、カトリック大学は、「教育と育成という使命を通じて、世界に貢献するまたとない機会を手にしている… 科学的文化と人文的文化を融合させること。カトリック大学がネットワークを構築し、協力すれば、より大きな成果を上げることができる。AI に関して、学際的かつ分野横断的なアプローチが必要です… 神学と哲学が AI 分野において関連性を見出し、重要な役割を果たすことができます」と強調した。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年11月15日

・「シリアの教会は、死にかけている」-現地の大司教が訴え(Crux)

(2025.10.30 Crux Staff)

 (写真右:ジャック・ムラード大司教=クレジット:ACN)

Archbishop says Church is ‘dying’ in Syria

 シリアのホムス・ハマ・アルナベク教区のジャック・ムラード大司教は、ローマで教皇庁財団「教会支援協会(ACN)」が主催した『世界の宗教的自由に関する報告書2025』発表会で講演し、「シリアの教会はもはや死にかけている」と訴えた。

 シリアでは内戦が数年続き、近年起きた政治的変動の余波で国民が苦しむ中、キリスト教徒は不安を抱えて生活している。昨年、スンニ派イスラム主義勢力がバッシャール・アル=アサド大統領を打倒し、政権を掌握した。

 新政権は宗教的少数派を優遇すると約束したが、非スンニ派に対する攻撃が頻発しており、その多くはアサド政権支持の嫌疑をかけられている。

 ACNの推計によれば、2011年時点でシリアには約210万人のキリスト教徒が居住していたが、2024年にはその数は54万人近くまで減少した。

 ローマでムーラド大司教は「今この瞬間に声を上げることで、祖国に有益となることを願う」と希望を表明。「シリアの教会は、死にかけている… バチカンや現地教会のいかなる努力も、信徒が国から脱出する潮流を食い止めることはできなかった。その原因は教会ではなく、国の悲惨な政治的・経済的状況にある… シリアに明確な政治体制モデルと強固な治安システムを確立しなければ、移民の波を止めることはできない」と訴えた。

 大司教は「シリア国民は今も暴力や報復、悲劇的で遺憾な出来事に苦しめられており、この流血を終わらせる、という国際社会の主張や民衆の要求をすべて損なっている… 我々はますますアフガニスタンに似てきている。まだあのレベルの暴力はないが、そう遠くないところまで来ている。人々はあらゆる圧迫にさらされている。宗教的自由を含め、我々がより大きな自由へ向かっていると思ってはならない」と続けた。

 シリアのアハメド・アル・シャラーア大統領は26日にダマスカス旧市街の聖母マリア教会を訪問し、国内のキリスト教徒の状況について協議、少数派宗教の保護を確約している。

 大司教は講演で、イスラエルとの和平条約の可能性にも言及した。この条約では、1967年の六日戦争でイスラエルが占領し、1981年に併合した係争地ゴラン高原が割譲されることになっており、「そうなれば、首都ダマスカスの住民は水源を奪われ、”奴隷状態”に陥る」とし、「このような条約を誰が受け入れるだろうか?双方の決定が公平であることを保証すべき人権の価値観はどこにあるのか?」と問いかけた。

 そして、世界の国々や国際機関に対して、「シリア情勢に対し明確な立場を取ること』を求め、シリア国内で活動する全ての地域・国際機関・組織に対し「文化団体、学校、大学、研究所と連携し、社会に蔓延する恐怖を克服するとともに、司法の独立と正義の確立における立法の役割に関する研修コースを組織すべきだ」と訴えた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

2025年10月31日

・戦争で荒廃したスーダンで2500万人が飢餓状態に飢餓が”武器”化している

(2025.10.8 Crux |Africa Correspondent Ngala Killian Chimtom)

2025年10月9日

・聖公会の最高位聖職者、英カンタベリー大主教に史上初の女性任命―前任者の少年虐待問題による辞任受けて、女性助祭も認めないカトリック教会と大きな差

(2025.10.5  カトリック・あい)

 日本では4日、自民党総裁に高市早苗氏が選ばれ、日本の憲政史上初の女性首相誕生が確実となったが、世界に約8500万人の信者を抱える英国国教会(聖公会)では、3日に聖職者で最高位のカンタベリー大主教に聖公会史上初の女性が誕生することになった。内部に実現を強く望む声が出ながら未だに女性の助祭さえ認めないカトリック教会は、少なくとも教会における女性の地位に関する限り、一段と大きな後れをとることになったようだ。

 カンタベリー大主教に任命されたのは、サラ・ムラーリー・ロンドン主教(63)。聖公会幹部らによる委員会が指名、名義上のトップ、英国のチャールズ国王が3日承認した。来年3月に就任する。

 英国国営放送BBCによると、英国のスターマー首相は、「彼女の成功を心から願っている。共に働けることを楽しみにしている」と述べ、バッキンガム宮殿によると、チャールズ国王は、ムラ―リー師の大司教就任は「英国と世界の聖公会共同体にとって極めて重要なものだ」と述べ、祝意を表わされた、という。

 
 聖公会では、前任のウェルビー大主教が同教会関係者が多数の少年に虐待を繰り返した疑惑への対応を怠ったとして批判され、責任を取る形で昨年11月に辞任し、これまで約1年、ポストが空席となっていた。ムラ―リー新大主教には、国教会の信頼回復に向けた対応が求められる。  

 ムラ―リー師は、既婚者で2人の子供を持つ。英国の国民保健サービス(NHS)に35年以上勤務し、1999年に史上最年少でトップのCNO(看護主任)となり、2006年に牧師に叙階。2018年に英国国教会で3番目に高い職位であるロンドン主教に、女性として初めて就任した。

 シビルパートナーシップ(法律で認められた婚姻に相当する「事実上のパートナー関係」を指し、同性カップルが結婚に準ずる法的権利を得ること)や結婚における同性カップルの祝福を認めるなど、いくつかの点でリベラルな措置を支持してきたこともあり、聖公会の保守派グループは彼女の大主教就任について、「歓迎する者もいるだろうが、聖公会共同体の大多数は、聖書が男性のみの主教職を求めていると今なお信じている」などと批判した。

 これに対して新大主教は、声明で「希望と癒しを見い出すために人々を一つにしたい… 私は非常に単純に、教会が成長し続けるよう働いていきたい」と述べ、前任者の辞任の原因となり、教会に「深い傷と不信の遺産を残した児童保護の失敗」に向き合うことを約束し、「教会内での役割に関係なく、私たちは皆、自らの行動に光が当てられることを受け入れなければならない」と語った。

 新大主教は、また2日にマンチェスターのシナゴーグで発生した「恐ろしい暴力」について、「私たちは、地域社会の亀裂から立ち上る憎悪を目の当たりにしている」とし、「私たち教会は、あらゆる形の反ユダヤ主義に対して、ユダヤ人コミュニティーと共に立つ責任を負っている。どのような種類の憎悪や人種差別も、私たちを引き裂くことは許されない」と語っている。

2025年10月5日

・「虐殺を止め、平和を!」ーコンゴ東部から「国境なき宣教師家族」が叫び

Houses lie in ruins after militants attacked the village of Ntoyo, in the Democratic Republic of CongoHouses lie in ruins after militants attacked the village of Ntoyo, in the Democratic Republic of Congo 

*日常的な暴力と避難民

 

 ントヨ襲撃後、約2500人の住民が7km離れた鉱山集落マンギュレジパへ避難した。同地にはコンゴ軍部隊が駐留し、2021年以降はウガンダ軍も展開している。

 ブテンボ出身のジャスティン・ムヒンド・マシンダは「2014年以降、ほぼ毎日、毎週のように虐殺が起きている」と語る。彼が所属する団体「国境なき宣教師家族」は北キヴ州で教育・保健・人道支援プロジェクトを展開しており、故郷のントヨ村も対象地域だ。先週の襲撃で彼の自宅は焼失した。現在は親族を含む新たに避難してきた23人を保護している。

 「伝統的に遺族を支えるために人々が集まる喪に服す日々だった」と彼はVatican Newsに語った。「夕方になると『テロリスト』たちがライフルとハンマーで武装して現れ、殺戮を始めた」。ADFの暴力は「長年にわたり」北キヴ州と東部地域を荒廃させてきたと彼は述べた。動機については、M23との連携による鉱物(特に金とコルタン)の略奪などが様々な説として挙げられている、と付け加えた。

*襲撃の経緯

 

 「日曜日にブテンボで避難民全員と面会した」とジャスティンは続けた。「証言は恐ろしいものだった。彼らが生き延びたのは奇跡だ。家屋が炎上する中を脱出した者もいた。テロリスト集団は非常に大規模で、兵士のような服装の女性や子供を含む約70人だった、という。村人の名前まで知っていたことから、事前に村を監視して住民に気付かれずに配置を把握していたことがうかがえる。

 ジャスティンは、ここ数日近隣の村でも同様の襲撃が発生していることを指摘した。これは7月にイトゥリ州コマンダのカトリック教会で、聖体礼拝中の信者や若者たちが襲撃された事件を含む、広範な暴力のパターンの一部だ。教皇レオ14世はその地域社会に対し、深い悲しみと連帯の意を表明し、これらの「殉教者」たちの血が「コンゴ国民全体にとって平和、和解、友愛、愛の種となる」よう祈りを捧げた。

*「何よりも必要なのは『平和』だ」

 

 「人々に必要なのは平和だ」とジャスティンは語る。「平和があってこそ、私たちは学び、医療を受け、発展を考えられる。平和がなければ、畑に出て農作業もできない。多くの子供たちが学校に通えない。多くの病院や保健センターが破壊されている。指導者たちや国際社会に訴えたい。ただ『平和をもたらす。もう誰も殺されない』と言ってくれる人が必要だ」と訴えた。

 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

2025年9月20日

・8年間で6000人以上が殺され、100万人が家を追われるモザンビーク北部州に、教皇、安全と平和を祈る

Women carry food distributed by the UN's World Food Programme, Cabo DelgadoWomen carry food distributed by the UN’s World Food Programme, Cabo Delgado  (AFP or licensors)

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年8月26日

・「治安当局は市民を保護せず、武装勢力が私たちの州を危険にさらしている」—コンゴ・ブニア教区の司祭76人が和平求める共同声明

76 priests of the Diocese of Bunia issue a statement stressing that the “ongoing violence is endangering our province"76 priests of the Diocese of Bunia issue a statement stressing that the “ongoing violence is endangering our province”  (AFP or licensors)

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年8月24日

・イタリア、スペイン、ラテン・アメリカ、そして聖地、パキスタン、アフリカの教会が「平和のための祈りと断食の日」に参加

(2025.8.22 Vatican News   Valerio Palombaro) 

2025年8月23日

・イタリアの司教団、22日の「平和のための祈りと断食の日」に参加表明

(2025.8. 21  Vatican News   Deborah Castellano Lubov)

 教皇レオ14世が20日の水曜恒例一般謁見で、ウクライナ、ガザなど戦争に苦しむすべての地域で「武装解除と非武装の平和」が実現するために、8月22日(天の元后マリアの日)を祈りと断食で心を合わせる日とすることを発表、世界の信者たちに参加を呼びかけられたが、イタリア全土の教会がこれに参加することになった。

 ローマ大司教代理のバルド・レイナ枢機卿は21日の声明で、ローマ大司教区はこの教皇の呼びかけに賛同し、すべての信徒の参加を求めるよう求めた。またイタリア司教協議会会長のマッテオ・ズッピ枢機卿(ボローニア大司教)も、教皇の呼びかけに倣うことを表明した。

 レイナ枢機卿は声明で「紛争と暴力に満ちた今の時代に、私たちは、苦しむ人々の涙、罪のない人々の痛み、正義と和解を望むすべての人の希望を、聖母マリアに信頼して委ねます。私はすべての共同体、教区、家族、そして個々の信者に対し、この日に参加するよう呼びかけたい。断食を、簡素さと信仰をもって実践し、祈りで養われるものとし、私たちの団結のしるしとなり、平和の捧げ物となるように」と呼びかけ、「平和の君である主が、私たちを諸民族の調和と希望の建設者としてくださいますように。そして、教会がこの日に特に記念する平和の女王マリアが、私たちをとりなし、人類が和解と一致への旅路を歩むよう伴ってくださるように」と祈願した。

 また、ズッピ枢機卿も21日、「私たちは聖父の心からの呼びかけに賛同します。暴力、憎しみ、死の状況が継続していることは、私たちに武装しない平和、武装解除する平和のための祈りを強化するよう迫っている。平和の女王である聖母マリアに、すべての民から戦争の恐怖を取り除き、政治的・外交的責任を負う人々の心を照らすよう懇願します」と述べた。さらに、「平和は精神的なユートピアではない。それは謙虚な道であり、忍耐と勇気、聴き合いと行動で織り成される日々の小さな行為から成るものです。そして、今日ほど、私たちの警戒心と創造的なあり方が求められている時はありません」と強調した。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

2025年8月22日

・欧州カリタスの代表団がロシアの攻撃続くウクライナ現地を訪問、支援継続を確認

(2025.7.26 Vatican News  Linda Bordoni)

 欧州カリタスのランダウ会長らメンバーが、ロシアの攻撃による人道危機が深刻化するウクライナの現地を訪問、連帯と支援継続を確認した。File photo of Caritas Ukraine solidarity operations in war zones

 訪問団は、ウクライナのイヴァノ・フランキフスクとリヴィウを訪問し、現在進められている人道支援プロジェクトを視察した。

 カリタス・ウクライナの会長でカリタス・ヨーロッパの副会長でもあるスタヴニチ氏は、このミッションを「出会い、励まし、計画の瞬間」とし、「欧州各地の多くのパートナーと共に実施されたもの。ウクライナのカリタスと、海外のパートナーとの出会いは、私たちに大きなエネルギーと励ましをもたらしてくれました」と感謝を述べた。

 また、「現地でのカリタス関係者の会議の前日には、ロシア軍による大規模な攻撃があり、会議中にも空襲警報が鳴り、避難区域に移動して情報交換とシナリオ計画の作業を続けました」と危機の実用を説明した。

 欧州カリタスの訪問団は、現地のカリタス・ウクライナなど支援団体がするめている避難所の提供、精神的・社会的な支援、避難民の支援、子どもと高齢者避難民向けのサービス提供などを視察。「これらの出会いによって、現地の人々の苦しみの深刻さだけでなく、共同体社会の強靭さと人道支援の重要さを、改めて認識した」と声明で述べた。

*緊急対応と長期の支援プロジェクト

 スタヴニチ氏は、ウクライナ国内で最大の国内ベースの人道支援ネットワークを構成する2つのカリス組織—カリス・ウクライナとカリス・スペス・ウクライナ—が連携した活動を強調し、「彼らの活動は、緊急対応や避難から、統合と回復を目的とした長期プロジェクトまで、幅広い支援に及んでいますが、私たちが最も力を入れているのは、最も脆弱な人々、独居の高齢者、特別支援を必要とする家族、大家族、シングルマザーなど。基本的な生活物資、衛生用品、水へのアクセス、住宅の修繕、心理社会的支援を提供し、攻撃から離れた地域では、避難民に対する住宅の提供、子どもに優しい空間の確保、生計の回復などの支援を続けています」と説明。

 ロシアによる攻撃の長期化、激化によって、「人々は疲弊していますが、生き続けること、対応すること、互いに助け合うこと、そして生活を再建する強い意欲は失われていません」と強調した。

*資金調達呼びかけ

 ロシアによるウクライナ侵攻開始を受けて始まったカリスネットワークのグローバル資金調達キャンペーンは、現在も活動維持に不可欠な役割を果たしている。「支援を必要とする人々の数は依然として非常に高い水準にあります。国連は2025年までにウクライナで約1300万人が人道支援を必要とするとの推計を発表しています」とスタヴニチ氏は指摘。「ネットワークは可能な範囲で支援を続けてくれており、ウクライナの脆弱な経済状況下でも、カリス会員との二国間プロジェクト、機関からの資金提供、現地での資金調達にも取り組んでいます」と説明した。

 声明で、ウクライナ・カリス・スペスの執行理事であるヴィャチェスラフ・グリネヴィッチ神父は、2025年の聖年における国際的な連帯の重要性を強調。「カリスネットワークによる連帯は、ウクライナにとって特に重要。欧州各地の多くの仲間たちとの心理的距離の近さを感じています。彼らの支援と存在は、私たちに力を与え、この困難な時代に一人ではないことを思い出させてくれます」と述べた。

*国際支援の減少への懸念

 一方で、欧州カリタスのランダウ会長は、ロシアによる攻撃の長期化や世界の他の地域での紛争多発などで、国際的な支援が減少を始めていることに懸念を表明。「ウクライナにおけるカリタスは大きな課題に直面しています。支援の必要性は巨大で増加し続けているが、欧州を含む多くの国際的な支援が減少し始めています。これは非常に懸念されること。ウクライナの人々は、今こそ私たちの連帯を必要としています」と訴えた。

 スタヴニチ氏も、「東部ウクライナから避難する人々は極めて脆弱です。多くは高齢者や移動困難な人々で、避難の支援、攻撃下にある人々への支援、すべてを失った人々への長期的な住宅解決策が継続的に必要です」とし、「帰る家がない人が今、何百万人といます。人々が住む場所を見つけ、仕事に戻り、最終的に人道支援から持続可能な生活へ移行できるよう支援する必要があります」と強調した。

*連帯と信頼の再構築

 そして、「連帯は、人道支援従事者と彼らが支援する人々を支える上で不可欠な役割を果たします。 戦争は人間の顔を破壊し、関係を引き裂きますが、連帯はそれの反対です。癒しをもたらすものです。援助を与える者と受け取る者との出会いに、深い意味があります。それは人間性への信頼を再構築するのです」とスタヴニチ氏は述べ、「私たちために祈り続けてください。2022年、私たちは世界の祈りの力を感じました。その祈りが止まらないようお願いします。そして、情報を収集し続けてください。第三に、関与してください。ウクライナを支援し、カリスや教会組織を通じて支援活動を支えてください」と訴えている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年7月27日

・「民間人の飢餓は戦争犯罪」ー国際カリタスなど世界の111の援助・人権団体がガザ「封鎖」を非難。即時停戦、人道支援への制限解除を要求

(2025.7.24 Vatican News Christopher Wells)

 100以上の援助・人権団体(主に援助・人権団体)は23日、共同声明を発表、ガザで飢餓が蔓延する中、各国政府に対し、即時かつ恒久的な停戦の実現と人道支援の流入に対するあらゆる制限の解除などを含む行動をとるよう求めた。

 国際カリタスを含む111の人道支援団体が署名した声明は、イスラエル政府によるガザ「封鎖」を非難し、各国政府に対し、すべての陸路の通過地点を開放し、「原則に基づいた国連主導のメカニズムを通じて」ガザへの食料、水、医薬品、住居用品、燃料の流入を再開し、封鎖を終結させ、即時停戦に合意するよう強く求めている。

 声明は、ガザの食糧配給所でほぼ毎日「虐殺」が発生していること、国連が食糧を求めて殺害されたパレスチナ人875人と負傷者数千人を認定したこと、を指摘。「イスラエルの最新の避難命令により200万人以上のパレスチナ人が避難を余儀なくされている」と述べ、現状では活動が「維持不可能」であるとする世界食糧計画(WFP)の警告を強調している。

 さらに、「民間人の飢餓は戦争犯罪である」と言明。援助団体によると、ガザ地区外の倉庫、そしてガザ地区内にさえ、民間支援に使用できる大量の物資があるにもかかわらず、人道支援機関はそれらへのアクセスや配送を阻止されている、とし、「イスラエル政府による制限、遅延、そして完全封鎖下での分断は、混乱、飢餓、そして死を生み出した」と声明は述べ、「国連主導の人道支援システムは機能不全に陥ったのではなく、機能停止に追い込まれたのだ」と非難。EUとイスラエルの約束にもかかわらず、「現地で真の変化が見られない限り、これらの約束は空虚なものとなる」と声明は述べている。

 また声明は、「今こそ断固たる行動を起こす時だ」と訴え、即時かつ恒久的な停戦、官僚的制限の撤廃、陸路の通過地点の開放、そしてガザ地区のすべての人々へのアクセスの確保を要求。「軍主導の物資配給モデル」の拒否と「原則に基づいた国連主導の人道支援」の復活、そして「原則に基づき公平な人道支援団体」への継続的な資金提供を求める一方、各国に対し、武器弾薬の移送停止を含む、封鎖解除に向けた具体的な措置を講じるよう訴えている。

 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年7月25日