(2024.8.22Crux Contributor Eduardo Campos Lima)


カトリック教会など宗教団体による児童性的虐待被害者への対応を調査していた西オーストラリア州議会の特別委員会が15日、「宗教団体が虐待被害者への適切な対応よりも、自分たちの制度的および財政的な利益を優先している」とする最終報告書を州議会に提出した。
カトリック教会の札幌教区では、教区内の全信者を対象に「ハラスメントのない教会共同体を目指して~教会におけるハラスメント意識調査~」を実施し、その結果の「前編」を教区ニュース4月号で公表していたが、同8月号でその「後編」として、調査で被害者たちが語った声をまとめて掲載した。次回、教区ニュース11月号では、調査結果から見えてきた課題と改善の道を探る特集を組むとしている。
この調査では、全回答者548人のうち約4割、237人が「教会内で、いじめ、いやがらせ、ハラスメントがあると思う」と回答。うち158人が自分自身がハラスメントを受けた被害者だ。その訴えのいくつかを以下に紹介する。
被害を誰かに相談したのは106人で、その結果について「相談してよかったかどうかわからない」が47%、「相談すべきではなかった」が7%と否定的な受け止めが過半数を占め、中には「神父が『他人に言うと大事になる』と止めた」「(相談しても、)何も進展がない」など、「二次被害を受けた」との訴えもあり、そもそも「何をしても解決しないと思った」と答えた人が被害を誰にも相談しなかった62人の半分を占めている。
またハラスメント行為への思いについての質問には、「教会(神の家)であることを考えると、絶対にあってはならない」「教会から離れるきっかけになってしまう」、さらに「教会に愛がない。愛が冷え切っている」などの答えがあった。
そして、ハラスメントの中で最もひどい「性的虐待」についての経験も寄せられ、「私(男性)は少年期から青年初期のころ、ある司祭から性的虐待を受けた。自分の中に封印して生きてきたが、辛く耐えられなくなり、限られた何人かに打ち明けた…多くの被害者は教会から離れていると思われるが、教会が本当に被害者に真摯に向き合おうとするなら、被害者の声を聴く努力をしてほしい」「教会で…男性信者からいきなりお尻をつかまれた。男性信者がいきなり女性信者に覆いかぶさるのを見たこともある… 教会が祈りの場であり、神聖なところであることを忘れないでほしい」との訴えもある。
あるいは、「二次被害、宗教ハラスメント」について、「傷つく思いをし相手に伝えると、否定される。周りに相談しても否定される。『あなたの思い過ごし、あなたの考えが間違っている、相手を非難している』・・といわれる。奉仕を強要され、断ると、『傲慢』『自信過剰』と非難され、聞き入れてもらえない…信者をやめることができない、という思いに苦しめられる」という悲痛な声も。
そして「司祭は、なんでもご注進、ご注進と報告する信徒や役員の告げ口を信じ、自分の目でしっかり見ずに一方的に言葉を発し、対応するのは、すごく危険。司祭や信徒の言葉で教会から離れてしまった方がいるのは事実。心にとめておいてほしい」との批判を込めた、司祭への要望も出されている。

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パリ外国宣教会から札幌教区ベルナルド勝谷司教様と信徒の皆様へ
フランス人の成人男性 T 氏が、同じフランス人である本会の司祭 P 神父を2022年7
月に不同意性交をしたと告発しました。その時までP 神父は札幌教区で奉仕していました。
この重大な告発に対して、パリ外国宣教会(以降 MEP と省略)は、両者から事情を聴き
ました。P 神父は断固としてこの告発内容を否定しています。
両者ともフランス人であったため、2022年8月2日、MEP はフランスの司法当局に
この件を報告しました。フランス警察の捜査はいまだ行われており、完了しておりません。
MEP は、この件をバチカンの教理と信仰省にも報告しました。また、フランスの教会刑
事裁判所に委託された教会法に基づく調査を開始しました。
MEP は、T 氏の訴えに衝撃を受け、この件で傷ついた氏に寄り添ってまいりました。私
たちは、この件で札幌教区の勝谷司教様とご信者の皆様が傷つかれたことに困惑し、申し訳
なく思い、司教様と日本のカトリック教会にお詫び申し上げます。
フランス警察と教会裁判所で調査は現在進行中なので、結果が出るまでは何も動くこと
ができません。調査の秘密は尊重されなければなりません。裁判所の裁量に委ねられなけれ
ばなりません。
この調査が続いている間、P 神父は MEP によって待機処分を受けています。
数人の MEP の長上たちと、さらに数人の司祭は、それぞれたいへん多くの時間を T 氏
の話を聞くことに費やしました。また、フランスの教会の性的被害者支援の団体の専門の弁
護士と心理学者を彼に紹介しました。
MEP はまた、T 氏がフランスに来て話をするための旅費、滞在費に必要と思われる額(T
氏の求める額には達しませんでしたが)を負担しました。
MEP は、必要な措置を講じるため、MEP の性暴力問題について外部監査を実施すること
を決定したことをお知らせします。 MEP は、英国の独立系企業 GCPS Consulting にこの
監査の実施を委任しました。 (https://gcps.consulting)。 この監査は 2024 年 12 月に終
了の予定です。
MEP の会員によって行われた可能性のある性的暴力を懸念して情報を提供したい方は、
GCPS 監査チームに次のアドレスから連絡できます: mep_review@gcps.consulting
この問題に関しては、GCPS への連絡をお願いしたいのですが、当然ながら、法に触れ
る懸念のある問題であれば、該当する管轄部署に問い合わせることを妨げるものではあり
ません。
パリ外国宣教会、パリ、2024 年 4 月 8 日
media-communication@missionsetrangeres.com
2024 年 3 月 19 日 札幌教区の皆様 カトリック札幌教区 司教 勝 谷 太 治 「リ ッ タースハウス ・フィ リ ップ神父に係る報告」
一昨年 、 フィ リ ップ神父が所属するパ リ外国宣教会の指示に よ り急遽帰国 した こ とに
ついて皆様にご報告いた します。
フィ リ ップ神父はフランス人男性 T 氏より 、不同意性交で告発 され、現在フランスで調
査中 です 。 まだ裁判等は開始 され てお らず 、今後 ど う な るかは不明 です 。今回の件に
ついて札幌司教区は フ ィ リ ッ プ神父の帰国後その情報を入手 し 、パ リ外国宣教会に対
して報告を求めてまい りま したが、何 ら具体的な回答や情報開示はな く 、札幌司教区 と
して明確な事実確認ができないまま今日に至っております。
T 氏 とは数回の面会の他、 メールで何度も対話 してまいりま した。T 氏は本件につい
ての公表を希望 されてお りますが 、札幌司教区 と しては事実確認が一切できない状況
での公表については控えてまい りま した。 しか し T 氏の心痛苦 しみを思 う時、経過につ
いてあ りのままを教区信徒の皆様へお伝えすべき と判断致 しま した。
T 氏はフ ィ リ ップ神父が着任 した小教区を訪問 し、ご自身の現状を訴えられてお りま
す 。信徒の皆様におかれ ま しては 、前述の経過を ご理解いただ き 、対応にお困 りの際
には札幌司教区本部事務局へご連絡 くだ さいますよ うお願いいた します。
なお、札幌司教区 としては今後も T 氏に寄り添いながら、東京教会管区 とも連携 し、
パリ外国宣教会に対 して速やかな情報公開を求めていきたい と考えてお ります。
以

さらに、「信者から告解を聴き、キリストに代わって赦しを与える、という司祭としての重要な権能を悪用して、性的虐待行為を繰り返したことについて、元司祭が所属していた神言会は、責任がない、というのはそもそも、理解できない」と言明。
「『使用責任(民法715条)は争わない』としながら、『彼は性的虐待行為をしていない』と(使用責任を持つ当事者のような)主張を続けたうえに、加害者とされる元会員司祭を『補助参加人』として代理人弁護士を二人加える一方で、本人の現在の居所などについては準備書面の閲覧制限を申し立ているのも、筋が通らない」と非難している。
彼はすでに札幌教区とパリ外国宣教会の本部に訴えており、これを受けて札幌教区長の勝谷司教が、同修道会に対して、この問題に関する「速やかな情報公開」を行うよう要請していたが、このほど、同本部から、勝谷司教と札幌教区関係者あてに次のような説明文が送られてきた。以下は札幌教区の和訳文と英語原文。すでに札幌教区の司祭、信徒に対して勝谷司教から通知済みだ。
(英語原文)
Statement from the Missions Etrangeres de Paris Society (MEP) to Mgr Bernard Katsuya, Bishop of Sapporo and to the faithful of the diocese
An adult French man, Mr T., has accused a priest from the Missions Etrangeres de Paris, also French, Father P., of having had non-consensual sexual relations with him at the end of July 2022. Until then, Father P. had been serving in the diocese of Sapparo.
Faced with this serious accusation, the MEP listened to the two men. Father P. categorically denies the accusation of a non-consensual relationship. On August 2, 2022, the MEP reported the facts to
the French judicial authorities, as the two men were French.
A French police investigation is underway and has not yet been completed. The MEP also notified the Dicastery for the Doctrine of the Faith in
Rome and opened a canonical investigation, which has been entrusted to the Church’s Canonical Criminal Court in France.
The Missions Etrangeres de Paris Society is shocked and sorry about this situation and its thoughts are with Mr T. who is hurt by this affair. The MEP is also confused and sorry for the diocese of Sapporo,
its bishop Mgr Katsuya and the people of the diocese who have been hurt by this situation. The MEP would like to apologize to Bishop Katsuya and the Catholics of Japan.
Pending the results of ongoing investigations, caution and reserve are called for. The secrecy of the investigation must be respected. The MEP are at the disposal of the French police and of the canonical
courts. For the duration of the investigation, Father P. has been set aside by the MEP, which has taken conservatory measures in his regard.
The MEP management, as well as several individual MEP priests, have devoted a great deal of time to listening to Mr T. and referred him to professional lawyers and psychologists from the French
Church Commission for Minors and Vulnerable Persons. The MEP also reimbursed Mr T.’s travel expenses to come to France to tell the story.
The MEP Society informs that they have decided to conduct an external audit on the issue of sexual violence within the MEP in order to take the necessary measures. The MEP mandated the independent UK firm, GCPS Consulting, to carry out this audit (https://gcps.consulting). This audit will be finished next December 2024.
Anyone wishing to provide information on any genuine concerns of sexual violence that may have been committed by any MEP member can contact the GCPS audit team using the following details: mep_review@gcps.consulting.
GCPS is the main and preferred communication channel on this topic but, of course, it should not prevent referring to the Justice Department of the country for matters falling within its competence.
MEP Society, Paris, April 8, 2024
media-communication@missionsetrangeres.co
(アメリカ国旗を掲げた制服を着た先住民の子弟たち、アラスカ州ホーリークロスで=写真提供:Asahel Curtis/Wikimedia Commons)