☩「疑問をなげかけることは、信仰の旅路に『不可欠な要素』だ」ー教皇庁立諸大学などの新学年度開始のミサで

Pope Leo presides over the Mass in St Peter's BasilicaPope Leo presides over the Mass in St Peter’s Basilica (VATICAN MEDIA)

(2026.10.8   Vatican News)

    教皇レオ14世は8日夕、聖ペトロ大聖堂で、教皇庁立の諸大学の新学年度開始を告げるミサを司式され、説教で、学生や教員たちに対し、「共に真理を追い求め、理性を用いて信仰を深めるように」と呼びかけられた。

*信仰と真理への奉仕

 説教で教皇はまず、学生や教員たちに対し、「自分自身の益のため、そして主が命を捧げられた多くの兄弟姉妹たちのために、学問を信仰と真理への奉仕と見なすように」と促された。

 そして、「理性、すなわち神の言葉と教会の伝統に照らして疑問を投げかけ、それを言葉にする行為は、イエス・キリストに従う信仰の旅路において不可欠な要素です」と説かれた。

 そのうえで教皇は、「この(新学年度という)新たな始まりが、主の食卓の周りに集い、私たちの共通の使命を育む、真に教会的な瞬間となること」を希望された。

 

 

*「知性への呼びかけ」

 続けて教皇は、このミサの第二朗読で読まれた『ガラテヤの信徒への手紙』の使徒パウロの言葉に言及。「この言葉は、知性、記憶、そして批判的思考への呼びかけです。知性は、信仰と使命にとって決定的なもの。この共通の目標に向けた共同の取り組みを通じて、誰もが、ひたすら自分自身のためだけに教えたり、学んだり、研究を行ったりせず、他者と共に、他者のために、そして何よりも主と共に、主のために教え、学び、研究することになります」と説かれた。

 また、「教育の悪用を見極め、それに対応するためにも、知性は必要です… どの時代にも、多くの信者の宗教的熱意を、自らの目的のために利用する偽りの教師は後を絶ちません。そうした者たちは、しばしば、信者たちを、キリストとその福音という全体を犠牲にし、受けた教えの特定の側面を過激化させる方向に導いてしまいます」と学生や教員たちに警告された。

 そして、「知性とは、記憶することでもある。使徒パウロの言葉にあるように、『知性は記憶にならなければならない。単にデータを並べるだけのこと―それは今やアルゴリズムが私たちよりも速く行っている―ではなく、人間の魂だけが感じ取れる響きとともに、経験を思い出し、その善と、より深く触れ合うことによって、知性は記憶になるのです」と強調された。

 

 

 

*友情という賜物を育み、分かち合うように

 教皇はさらに、学生や教員たちに対し、それぞれの研究室や講義室で築かれた友情を大切にするよう促され、「大学で友情を育んでほしい。それは貴重な賜物であり、キリストにおける真理の共同探求の中で育まれるとき、なおさらそうなるのです」と指摘。

 「受肉の論理に従って、人生を学業に、学業を人生に統合しなさい。それなしには、啓示は沈黙してしまうからです… 現実を理解するために現実から距離を置くのでなく、学術研究の中にも神を取り入れ、私たちを養うものを分かち合うこと。多くの人々は、私たちが享受してきたような教育の機会を持っていない。扉を開こう。自分たちを閉ざしてはなりません」と諭された。

 

 

 

*全世界がクラスメートだ

 

 説教の最後に教皇は、「周りを見てください。講義室には、”全世界”が存在しています。あなたの隣には、アフリカ、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアから来た人々が座っている。単に隣り合って座っているだけで満足してはなりません。互いに出会い、語り合い、耳を傾け合い、教会での経験を分かち合い、共に祈り、共にくつろぐ時間を過ごし、生涯を通じてあなたを伴う友情を築きなさい」と強く促された。

 ローマにある様々な教皇立大学、カレッジ、研究所では、世界中から多くの司祭、神学生、修道者、そして信徒が、学び、研究を行うために集まっており、在籍学生の総数は1万1750人に上る。

 教皇はミサに参加した全員に、永遠の都での年月を最大限に活用するよう促され、「ペトロが殉教に至るまで信仰を告白したのは、ここでした。多くの民族、言語、文化に対してキリスト教の体験を普遍的に伝えた偉大な使徒パウロが、信仰を守り通しながらその生涯を全うしたのはここだったのです」と語られた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

2026年10月9日

☩「人々が最も脆弱な時に出会う教会とは何か?」教皇、使徒的勧告『愛の喜び』10周年記念会議の開会あいさつで問いかけ

Pope Leo during the meeting "Ten years after Amoris laetitia"Pope Leo during the meeting “Ten years after Amoris laetitia” (VATICAN MEDIA)

(2026.10.7  Vatican News  Isabella H. de Carvalho)

 使徒的勧告『愛の喜び』10周年記念会議「今日の家族と共に福音を宣べ伝える」が7日、バチカンで始まった。

 教皇レオ14世は開会あいさつで、会議に参加した世界の司教たちに対し、使徒的勧告公布から10年間に各教会で明らかになったことを共有するよう促されるとともに、「現代の家族が直面する課題や困難に勇気を持って立ち向かうように」と呼びかけられた。

 あいさつで教皇は「教皇フランシスコの家族における愛に関する使徒的勧告の公布から10年が経ち、今こそ、この文書から世界中の教会で何が生まれたかを分かち合う時が来ました。そうしてこそ、教会は、今日直面している課題や脆弱性を抱える家族に寄り添うという自らの誓いを新たにするのです」と強調。

 そして、参加した東方教会の首脳や世界の司教協議会会長たちに対して、「皆さんがそれぞれの教会や異なる文化的背景から持ち寄る多くの物語を通じて、この10年間を振り返る共通の物語が、喜びと希望に満ちた形で徐々に形作られ、残された試練や困難に率直に向き合えるようになることを願っています」と述べられた。

 会議は7日から14日まで、パウロ6世謁見ホールで開かれ、全体会議、グループ討議、祈りの時間などが予定されている。会議はレオ14世教皇が司式するミサをもって閉幕し、8日間で明らかになった内容を報告書として取りまとめる予定だ。

経済・政治問題への入り口としての家族

 教皇は開会あいさつで、まず、先代の教皇たちや教会が、家族と結婚の重要性に焦点を当てることで、「第2バチカン公会議が示した道を歩み続けてきた」と指摘。

 公会議の教父たちが、『現代世界憲章』の中に「結婚と家族の尊厳」を位置づけた際、「教父たちは、家族生活が、民族間の平和促進の取り組みを含め、現代の大きな文化的、経済的、社会的、政治的課題への特権的な入り口となることを認識していた。これらの課題の相互依存関係は、今日、さらに明白になっています」と述べられた。

 そして、「家族は、キリストにおける普遍的な兄弟愛の探求に導かれ、地域と世界を結びつけるアプローチ」にとって引き続き鍵となる存在。この会議に参加された方々には重要な責任があります」と説かれた。

教会の使命を果たす上での家族の中心性

 

続けて教皇は、「教会が家族と結婚に対する司牧的配慮の中で歩んできたこの道のりにおいて、『愛の喜び』は重要な段階を画しました」と振り返られ、「この文書を受けて過去10年間に各地の教会で生まれた体験談や成果、疑問を分かち合うよう二」と参加者たちに求められた。

教皇は、3月19日にこの会議の開催を呼びかけたメッセージの中で、「教会が『地の塩』となり得るのは、信徒、とりわけ家族を通じてのみの場所や状況が存在する」とされていたが、「『愛の喜び』は、私たちにこの召命と責任を真剣に受け止めるよう招いています」と念を押された。

 そして、「家族そのものが、愛と忠実さ、思いやりと赦し、子どもの教育、信仰を伝えるための努力、高齢者や弱い立場にある人々への配慮、そして地域社会や社会に貢献するさまざまな方法を通じて、日常生活の中で教会の使命に参加している。 こうしたあらゆる側面において、家族は、福音の証しをなし、教会の生活と使命に貢献しているのです… 聖霊の導きのもと、これまで起こったことを注意深く見つめることは、キリストがここ数年、教会に何を教え続けてこられたかを、より深く認識する助けとなる。それが「今日、聖霊が教会をどこへ導いているのかを見極める助けにもなるのです」と語られた。

家族からは多くのことを学べる

 

この点に関して、教皇は「『牧者』として、集まった方々には、結婚と家族に対する神の計画の素晴らしさ、そして愛と優しさへの神の招きを宣べ伝える責任がありますと強調。

「これは人々の人生に寄り添うことであると同時に、耳を傾けることでもある。神の民の知恵は、私たちの共通の信仰を通じて私たちに届く。その信仰は、困難や孤独、時には一見失敗のように見える状況にある家族を含め、すべての家族を照らします。私たちは、家族から多くを学ぶことができるのです」と述べられた。

勇気を持って向き合うべき問い

 

続いて教皇は、「勇気を持って向き合うに値する多くの問い」について考察され、例として、「性と親密さのあり方と、キリスト教的な結婚観との間に生じている隔たりが拡大していること」などが挙げられた。

「若者たちは依然として愛、忠実さ、帰属感を渇望しているが、多くの者は、そのような愛のビジョンが自分自身の生活の中でどのように形作られるのかを受け入れることや、生涯にわたる献身こそが自らの望みを叶えるための条件であると信じることに困難を感じています」と指摘。 「経済的な不安、移住、暴力、孤独、その他の感情的な脆弱性もまた、人々の選択や、彼らが将来について想像しうる可能性を形作っています」と語られた。

この点に関して、教皇は「こうした文化的変化の根底で、人々は真に何を求めているのか?」、「彼らの喜びや希望、悲しみや不安は、私たちに何を示しているのか?」、「私たちの牧会的言葉や実践は、どこで道を切り開くことに成功し、どこで人々の心に響かず、善を行うための努力を助けることに失敗しているのか?」といった、向き合うべき一連の問いを投げかけられた。

「脆さ」には特別な注意を払う必要がある

 

また教皇は、「人々の生活や神、教会との関係を強く形作っている『脆さ』こそが、注目すべき重要な要素」と指摘。

「脆弱性の経験は、人生がもはや期待していたものとは異なってしまった時、私たちが互いに寄り添い続けられるかどうか、また、限界や傷、一見した失敗に彩られた状況にあっても、恵みの働きを認識できるかどうか、という問いを提起します」とされ、「脆弱性が人間としての条件や教会の生活に共通するものであるため、家族はすべての人に何かを教えることができるのです」と説かれた。

そして、「神の御心を成し遂げるためには、恵みと赦し、そして新たな始まりが必要です。忠実さそのものが、受け取るべき恵みであり、しばしば試練を通じて徐々に更新されていく道であることを、私たちは学ぶのです」と語られた。

この点に関して、教皇は、互いに支え合うために教会が熟考すべき一連の問いを投げかけた。

「では、人々が最も脆い状態にあるとき、彼らはどのような教会に出会うのだろうか。私たちの共同体は、彼らが依然として居場所を持ち、責任を担い、捧げるべき賜物を持っていることを発見できるよう助けているだろうか。私たちが宣べ伝える真理は、私たちの牧会的存在が示す忍耐、親しみ、そして憐れみを通して、人々に受け止められるだろうか。どうすれば、家族に関する福音の教えの豊かさを彼らに告げ知らせることができるだろうか」。

互いに耳を傾け、聖霊に耳を傾ける

 

あいさつの最後に、教皇は参加者に対し、「こうした問いに十分な重みを与えるように。そして、たとえ困難な状況にあっても聖霊が語りかけるのを受け入れ、キリストの救いの恵みが、今日の家族―とりわけその弱さや強靭さ、希望や失望、交わりへの渇望、そして意味の探求の中で―にどのように届くのか、を見極めるよう二」と促された。

「このようにして、教会は、福音を宣べ伝える新たな道を見い出すことができます」とされた教皇は、「状況の多様性が教会全体の識別にとって恵みとなり得ること」も指摘。また、この数日間は「慎重さと機密保持」が守られるよう求められた。

「互いに耳を傾け、聞いたことを心の中で反すうし、聖霊の導きに注意を払い続けることは、新たな問いに向き合う上で必要な司牧的創造性を呼び覚ますことができます…主が、互いに耳を傾ける自由、民の間に現れる主の御業を認識する知恵、そして主が導かれるところへ従う勇気を私たちに与えてくださいますように。そうして、日々、福音が世界中の家族にとって、ますます完全な『良き知らせ』となるように」と願われて、あいさつを締めくくられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2026年10月8日

◎教皇連続講話「第二バチカン公会議を学び直す」㉘現代世界憲章(5)「教会の使命は、人々が人生の深遠な問いに向き合う手助けをすること」

(2026.10.7  Vatican News   Christopher Wells)

 教皇レオ14世は7日の水曜恒例一般謁見で連続講話「第二バチカン公会議を学び直す」を続けられ、今回は「現代世界憲章」の第4章「現代世界における教会の任務」について考察。教会の任務は「『個人の聖性と兄弟愛』を通じて、神の国と全人類の救いの実現に努めること」と強調された。

 講話で教皇は、「現代世界における教会の第一の使命は、人々が人生の深遠な問い―私たちの起源や運命、そして愛や苦しみの意味に関する問い―に注意を向けるよう助けることです」とされ、教会の使命を、現代社会で感じられる「物質的財の消費を中心とした生活様式に順応するよう迫られる圧力」と対比、だが、「私たちの心は、上を見上げるように造られているのです」と説かれた。

*「地上の都」の建設

 そして、「教会は、『地上の都の建設』に貢献することによっても、その使命を果たしています。それは主に、政治的行動を通じてではなく、信仰と愛の証し、そして正義、平和、兄弟愛への献身を通じてです」と強調。

 さらに、「教会は、弱者や貧しい人々への抑圧、また依存や不正義の状態を永続させる不公正な構造を受け入れることはできない。教会の教義に導かれ、キリスト教徒は共通の善を追求するために、善意を持つすべての人々と協力するのです」と語られた。

 

 

 

*信仰と日々の生活の一貫性

 教皇はまた、第二バチカン公会議の教父たちに倣い、「キリスト教徒が、信仰と一貫した日々の生活を送る必要性」を強調。「『公言する信仰』と『日々の生活』との不一致は『現代の最も深刻な過ち』の一つに数えられるべきです」と指摘された。

 そして、現代世界憲章が、「家庭や職場だけでなく、生活のあらゆる分野において、福音的価値観をもたらすよう求められている信徒の使命」を強調している点にも言及された。

*個人の聖性と兄弟愛

 教皇はさらに、「神の民全体、とりわけ司牧者や神学者たちは、神の言葉と教会の伝統に照らして、現代の文化を検討し評価するよう求められています」とされ、「文化的潮流に左右されず、福音を全体として揺るぎなく提示しつつ、世界を肯定的な視点で捉えることのできる、バランスの取れた心が必要です… その際、福音のメッセージを薄めたり、その要求を和らげたりしてはなりません」と忠告された。

 そして講話の最後に、教皇は、「『神の国をもたらし、全人類の救いを実現する』という教会の使命は、何よりもまず、個人の聖性と兄弟愛を通じて達成されるのです」と言明され、「そのために、聖霊の働きに心を開きましょう。そうすれば、聖霊は、私たちが聖性と愛をもって生き、世界が信じ、希望を抱けるよう、助けてくださる」と締めくくられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2026年10月7日

☩「バチカンにおける女性の貢献は、さらに高く評価されるべきだ」ー教皇、バチカンの女性、信徒職員に

(2026.10.5 Vatican News   Christopher Wells)

 教皇レオ14世は5日、「バチカンの女性協会」、「バチカン信徒従業員協会(Associazione Dipendenti Laici Vaticani、ADLV)」の代表者と会見され、「職場で生じる問題を解決する上での対話の重要性」を指摘されるとともに、「バチカンにおける『女性の存在』は、さらに認識され、評価されねばならない貴重な資産」と強調された。

*女性の役割を重視する

 会見でのあいさつで教皇は、「女性は、人々や人間関係に対する特別な感受性だけでなく、その経験や視点に内在する、人間的、職業的、知的な才能のすべてをもたらします」とされ、「彼女たちの専門知識、洞察力、創造性、そして実践的なアプローチは、バチカンの諸機関の活動を豊かにし、現実や直面する課題に対するより広い視野を育むのに役立ちます」と述べられた。

 また教皇は、特に人工知能の発展を踏まえ、「人間の『かけがえのない中心性』と『労働の不可侵の尊厳』」を改めて強調。「労働は『単なる手段ではなく、私たちの人生の尊厳を表現し、高めるものです』」と、自身の回勅『Magnifica humanitas』を引用して語られた。

*宣教の核心にある共同体と一致

 続けて「特にバチカンにおいては、『共同体』と『一致』という二つの根本的な価値を持つ概念を強調することが極めて重要であり、これらは私の心に深く刻まれています」とされ、教皇の務めに労働を捧げるすべての人が「教会共同体を形成しており、主がペトロとその後継者たちに託した使命を分かち合っています。誰もが等しい尊厳をもって……同じ使命に貢献しているのです」と強調。

 労働者団体については、「この精神を育む上で貴重な役割を果たすことができますが、対立や衝突の姿勢に流れてはなりません」と注意され、「職場で問題が生じた場合、信頼と創造性をもって追求される『対話の道』こそが、進むべき道です」と語られた。

 さらに教皇は、「あらゆるレベルでの対話の活性化こそが、私の最初の回勅で教会全体および善意あるすべての男女に提案しようとしたものなのです… 教会の召命の不可欠な部分であり、人々の共存のための主要な手段だからです」と指摘された。

 あいさつの最後に、「この道を共に歩む中で、私たちは、人が利用されたり疎外されたりすることのない職場共同体を築くよう努めます。そこでは互いに支え合い、すべての人の価値と能力を認め合い、不満や恨みの種を避けるのです」と語られた。

 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2026年10月6日

☩「アッシジの聖フランシスコは兄弟愛を通じて平和を築く方法を私たちに示している」教皇、聖人の帰天800年に

File photo: Pope Leo delivers his Angelus address to the faithful in St Peter's Square

(2026.10.4  Vatican News  Francesca Merlo)

 教皇レオ14世は年間第27主日の4日の正午の祈りに先立つ説教で、「神の慈悲」について考察され、帰天800周年を迎えるアッシジの聖フランシスコを偲び、信徒たちに平和を祈り、人々の間に調和を築くよう呼びかけられた。

 そして、「神は決して私たちの命を見捨てません!」—教皇は信徒たちに断言され、「拒絶や暴力でさえも神の救いの御心を阻むことはできないのです」と強調された。

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 説教で教皇は、この日のミサで読まれたマタイ福音書の、イエスの生涯と使命を照らし出す「ぶどう園と農夫のたとえ」を取り上げ、また、アッシジの聖フランシスコの信仰と兄弟愛の証しを、「教会の刷新と平和構築への道」として掲げられた。

*神の慈悲は悪よりも偉大だ

 そして、「イエスは、世に遣わされた神の御子であるにもかかわらず、両手を広げて迎えるべきだった人々によって拒絶されました… 救いをもたらすために来られた方が非難され、命を与えようとする方が殺される。この拒絶は、世界や人々の歴史を苦しめる多くの残酷さについて考えさせるものですが、キリストの教えは、父なる神のさらに大きな慈悲を明らかにしています」と言明。

 教皇はさらに、「暴力に最終的な決定権はありません。神は、無限の正義をもって、悪を『贖い』に変えます。それは、イエスが語られた『家を建てる者の捨てた石、これが隅の親石となった』(マタイ福音書21章42節)という言葉にも表れている。捨てられたものが、すべてを支えるまさにその土台となるのです… そのようにして、神は歴史を導き、私たちが倒れるたびに助けに来てくださるのです」と説かれた。

 

*フランシスコは、兄弟愛を通じて、教会の不破による亀裂を癒した

 また教皇は、このたとえ話のぶどう園について、「教会を表しており、私たちの選択によって教会は築き上げられることもあれば、傷つけられることもある」とされたうえで、帰天800年を迎えたアッシジの聖フランシスコを「主のぶどう園で実りある働きをし、『教会を修復せよ』というイエスの呼びかけに応えた労働者として回想して語られた。

 「十字架にかけられた方に触発され、フランシスコはまず自らの生涯をキリストの上に築き、その貧しさ、喜び、そして苦しみをも分かち合い、さらには聖痕を受けるに至りました。彼の熱烈な祈りとすべての人への慈愛は、教会改革の真の条件として彼の禁欲主義を共有した最初の修道士たちにとっての模範となりました。聖フランシスコは、主イエスへの信仰によって、教会を修復した。兄弟愛の証しを通じて、不和による亀裂を癒やしたのです」。

 

*今も実を結び続けるフランシスコの遺産

 教皇は、 「それから8世紀を経た今も、聖フランシスコのカリスマは実を結び続けています。偉大で活気あふれるフランシスコ会という大家族の中にも、また、その霊的遺産が神の民に与える多くの賜物の中にも、はっきりと表れています」と強調。

 アッシジの聖フランシスコの帰天800周年を記念して宣言された、特別な信仰の記念年「フランシスコ会の聖年」を祝うにあたり、教皇は信徒に対し、「平和の賜物を粘り強く願い求め、民族間の調和を築くことに誠実に尽力するように」と呼びかけられ、この働きをマリアの取り次ぎに委ね、ポンペイの聖堂に集まった信徒たちと霊的に結ばれながら、聖ロザリオの聖母への祈願のために正午の祈りを唱えられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2026年10月4日

☩「自信をもってイエスに平和を求めよう」ー教皇、バチカン庭園で「100万人の子どもたちがロザリオを祈る」の幕開け

Pope Leo receives a rosary from a family in the Vatican Gardens (VATICAN MEDIA)
(2026.10.1 Vatican News  Kielce Gussie)

About 1,200 people gathered in the Vatican Gardens to pray the Rosary for peace  ロザリオに捧げられた月である10月の初日、教皇レオ14世がバチカン庭園内のルルドの洞窟で、1300人の信徒(うち700人が子供たち)と共に5か国語でロザリオを唱え、世界中の暴力の終結を願って聖母への祈りを捧げられた。

 ローマ近郊の教区や学校から集まった子供たちは、教皇と共にルルドの洞窟の前で、「教会支援協会(Aid to the Church in Need)」の取り組み「100万人の子どもたちがロザリオを祈る」の幕開けを飾った

 10月1日から7日までの1週間、言語や距離によって隔てられた世界中の共同体が、平和への祈りによって一つになる。

 「教会支援協会」のレジーナ・リンチ会長は「100万人の子どもたちがロザリオを祈る」というこの取り組みが、家庭での祈りを促進することを目指している、と語った。

 この取り組みの世界的な広がりを象徴するように、ロザリオの祈りの5つの十連はそれぞれ異なる言語―イタリア語、スペイン語、ウルドゥー語、ドイツ語、アラビア語―で唱えられ、これを皮切りに、世界中の「人々の傷と希望」―ウクライナの子供たちや戦争のすべての犠牲者、レバノン、シリア、聖地の家族、パキスタンや世界各地で迫害を受けるキリスト教徒、南スーダンの和解、そしてキューバやベネズエラの家族―に注目を集める1週間にわたる取り組みが始まった。

 聖母マリアへの祈りを唱える前に、バチカンのキリスト教一致推進省長官のクルト・コッホ枢機卿が、「この取り組みは『マリアと共に、世界の苦しみをイエスに捧げることができる』ことを、子供たちに気づかせるためのもの」と説明。「信頼をもって御自身に身を委ねる最も幼い者たちの声こそが、神の心の中で特別な歓迎を受けるのです」と強調し、「復活されたキリストを仰ぎ見ながら、恐怖や憎しみが最終的な決定権を持たないよう願いましょう」と述べた。

*世界の全ての子供たち、とくに戦争で苦しむ子供たちへの特別な贈り物

 教皇はメッセージで、この取り組みの重要性を強調するとともに、子供たちや保護者、司祭たちと共に過ごせる喜びを語られ、子供たちを励まし、彼らが「イエスとマリアに、特別な贈り物―世界中のすべての子どもたち、とりわけ世界中の多くの国々で戦争の続く地域に住む子どもたちへの平和」を求めていることを思い起させた。

 そして、ロザリオを「誰もが祈ることができるシンプルな祈り」とされ、各十連の冒頭で子供たちが捧げた花を「愛のしるし」と呼ばれ、祈りに参加した全員に、「ヨルダン川での洗礼、カナの婚礼での水をワインに変えた奇跡、神の国の宣教、変容、そして最後の晩餐の部屋での聖体の制定など、イエスが多くの人々に光と平和をもたらした人生の重要な瞬間について考えるように」と促された。

*「世界中のすべての子供たちのための平和」を願うバチカンでのロザリオPope Leo receives a rosary from a family in the Vatican Gardens

 教皇は、祈りに参加した子供たちに、「イエスが私たちに素晴らしい贈り物を与えてくださった瞬間を決して忘れず、感謝するように。皆が心を一つにして、自信を持ってイエスに『平和をください』と願い求めましょう」と呼びかけられた。

*5000万回の「アヴェ・マリア」が世界の人々、国々を包み込む

 メッセージを締めくくるにあたり、教皇は、今週(10月1日~7日)を通じて「ここバチカン庭園に集まっている人々だけが祈っているわけではありません。世界中の約100万人の声が、この祈りに加わっているのです」と指摘。

 「考えてみてください… 世界中のあらゆる場所から、あらゆる言語で、平和を願いながら天へと昇る5000万回の『アヴェ・マリア』。それはまるで一つの巨大なロザリオのように結ばれ、世界中のすべての大陸、人々、国家を包み込むのです」と強調された。

 そして、「ルルドの聖洞で共にロザリオを唱えることで、自宅でも、学校でも、カテキズムの授業でも、両親といる時でも、遊ぶ時でも、どこにいても善行を尽くすことを誓っていること」を参加者たちに念を押され、「祈りには、善行と愛の行為も伴わねばなりません。そうしてこそ、平和は育まれるのです」と締めくくられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2026年10月2日

・エチオピア北部でも内戦激化、死者多数―教皇、政府、反政府勢力双方に敵対行為の停止を訴え

(2026.9.30 Vatican News   Alessandro Di Bussolo)

 

 エチオピア北部のティグレ州で政府軍と反政府武装勢力TPLFの停戦合意が破られ、同州周辺地域にも戦闘が広がり多くの死傷者が出ている。教皇レオ14世は9月30日の水曜恒例一般謁見で、この問題を取り上げ、すべての当事者に対し、直ちに敵対行為を止めるよう呼びかけられた。

 ティグレ紛争は、 エチオピア北部のティグレ州で政府軍と反政府勢力の間で2020年11月3日に始まり、同国各州や北隣のエリトリアを巻き込んだ内戦に発展。2022年11月に停戦が合意されたものの、今年9月に入って再び衝突が激化し、事実上の停戦崩壊状態に陥っている。 

 反政府勢力は州内の空港を制圧し、隣接するアファール州やアムハラ州の政府軍拠点へ攻勢を仕掛け、エチオピア政府軍は無人機(ドローン)等を用いて反撃。南部のアラマタ周辺などで激しい戦闘により民間人にも死傷者が出、政府軍によると、この二日間だけで700人の戦闘員が死亡しているという。周辺国を巻き込んだ緊張再燃への懸念も高まっている。

 教皇はこうした状況を踏まえ、エチオピアのティグレ州と隣接するアファール州、アムハラ州の状況を「深い懸念を持って注視している」とされ、当事者たちに「対話の道を選ぶよう心から訴える。武力紛争は決して問題を解決せず、かえって事態を悪化させるだけであり、その後には死と破壊、そして恨みの跡を残す。誠実な対話こそが、永続的な平和の礎を築くことができるのです」と訴えられた。

 国際医療NGO「国境なき医師団」によると、9月22日から25日の間に、400人以上の負傷者がコレムとアラマタの病院に搬送され、さらに300人がティグライ北西部のスフルとシャイアの病院に収容された。紛争の被害が最も甚大な地域では、人道支援物資の搬入も依然として困難な状況にある。多くの道路が遮断されているほか、北部ではインターネットや電話回線が完全に遮断されており、支援要員が活動を調整することが不可能になっている。

 エチオピア政府は「隣国エリトリアがTPLFやその他の反政府勢力を支援している」と非難しているが、エリトリア政府は暴力の激化への関与を強く否定している。

 欧州連合(EU)は、「政治的にも軍事的にも状況が急速に悪化している」と指摘し、地域全体を戦火に巻き込む恐れのある紛争の再燃を食い止めるべく、即時の外交的・人道的措置を発表している。

(編集「カトリック・あい」)

2026年10月1日

☩「フランスへの使徒的訪問は『再生のしるし』となった」ー教皇、水曜一般謁見で語る

(2026.9.30 Vatican News  Isabella H. de Carvalho)

 教皇レオ14世は30日の水曜恒例一般謁見で、25日から28日にかけて行われたフランスへの使徒的訪問のさまざまなハイライトを振り返され、「再生」というテーマを訪問に通底するテーマとして指摘された。

 教皇はまず、パリのノートルダム大聖堂と「同大聖堂が経験した悲劇」は、フランスへの「この使徒的巡礼全体を象徴的に照らし出す」ものであり、「私が一言で要約する視点、すなわち『再生』をもたらしてくれる」と語られた。

 教皇は、9月25日から28日にかけてのフランス訪問の際、パリ、ルルド、そして北東部の都市メッスへ赴かれ、スタジアムで数千人の若者たちと面会し、人生のあらゆる段階における生命を守る重要性を強調するとともに、欧州と全世界中の平和を訴えられた。

 使徒的訪問の初日、教皇はパリのノートルダム大聖堂で晩課を執り行った。同大聖堂は2019年4月の火災で焼失したが、その後修復され、2024年12月に再オープンした。説教で、教皇は、自分を迎え入れ、参加してくれたすべての人々に感謝を述べ、大聖堂の再生が「今回の使徒的訪問全体と、それが将来もたらすであろう実りを理解する上でいかに役立つか」を強調された。

 

 

*ノートルダム大聖堂の火災と再建は、共通善のための相乗効果を生み出した

 

 教皇は、ノートルダム大聖堂の火災という災害とその後の再建が、例えば修復プロセスにおいて「あらゆるレベルで前向きな反応を引き起こした」とされ、「これは、教会、国家、公的機関、市民社会の協力の好例であり、寄付者の寛大さと、専門家や熟練労働者の専門知識の両方を最大限に活かす一助となりました」と説明。

 「この共通善のための相乗効果は、政治的・社会的勢力、そして市民的・経済的責任を負うすべての人々にとっての規範となるべきです。フランスの当局者との会談やユネスコでの演説においても、この同じメッセージを伝えました。そのような協力が基礎に置くべき根本的な基準は『人間の尊厳』です」と述べられた。

*教会は「生きた石」で構成されている

 教皇はまた、ノートルダム大聖堂での晩課と、その直後にパリのスタッド・ド・フランスで8万人の若者たちと共に参加した「忘れがたい」祈りの集いを対比させ、「全く異なる二つの場所でしたが、互いに補完し合い、精神的にほぼ結ばれた二つの行事で共通していた。二つを結びつけたものは何でしょう。それは、石やセメントではなく、イエス・キリストを愛する人々によって構成されている教会です」と強調。

 「スタジアムにはフランスの新世代がいた。彼らが新しいのは年齢のためではなく、その『精神』と『心と信仰の自由』」によるのです」とされ、「歌や歓声だけでなく、沈黙や傾聴もあり、真実と愛を渇望する心を映し出す、真剣で感動に満ちた表情もありました… この徹夜祈祷会は希望の偉大なしるしでした」と付け加えられた。

 教皇にとって、同じ希望は、移民のための受け入れセンターである「メゾン・バキータ」訪問にも表れていた。「そこでは、人々が愛をもって人間の尊厳を守るために日々尽力している」と語られた。

 教皇が指摘されたもう一つの刷新のしるしは、近年フランスで若者と成人の洗礼者数が増加していることだった。訪問中、教皇はパリで進行中の管区シノドス総会に参加し、彼らを励ました。「この総会は、神からのこの素晴らしい『驚き』」に応えるものでした」。

 パリ中心部のコンコルド広場で捧げられたミサについても振り返られた。そこでは約70万人の人々が、象徴的なシャンゼリゼ大通りを埋め尽くし、凱旋門を越えてさらにその先まで続いていた。「聖体拝領の瞬間、至る所で聖体が配られ、誰もが聖体を受けることができた。これこそが真の再建であり、聖母マリアの取り次ぎを通じて、神のみが成し遂げ得る教会の回復でした」と語られた。

*すべての人間の命は大切にされるに値する、性的虐待被害者も

 続いて教皇は、ルルドへの「巡礼」と、その有名なマリアの聖地―「愛の文明の聖域」―について言及された。

 「ルルドにおいて、主は聖母マリアの母性的な慈しみを通じて、巡礼者、とりわけ心身ともに病める人々すべてに、希望と再生のメッセージを伝えてくださる… 私が公に再確認したかったメッセージとは、あらゆる人間の命は、いかなる状況にあろうとも、たとえ最も極限的な弱さにあっても、侵すことのできない尊厳を保っており、人間的な思いやりと科学が提供する手段の助けを借りて、ケアされ、寄り添われ、苦しみから解放されるに値するということです」と述べられた。

 また、性的虐待被害者グループとの面会を振り返られ、その席で、他の被害者たちに対し、教皇自身と教会の願い―「彼らの声に耳を傾け、癒やしを求める道のりを共に歩み、彼らの人生に与えられた痛みを認め、虐待の防止に努める」―を伝える手助けをしてほしい、と求められた。

 ルルドでは、教皇は毎日行われている松明の行列とロザリオの祈りにも参加されたが、一般謁見でのイタリア語およびドイツ語を話す信者たちへの挨拶の中で、教皇は、この10月に平和のためにロザリオを祈ることの重要性を強調された。

 

 

*戦後、平和のためのプロジェクトとして欧州再生があった

 最後に、教皇はメッスへの訪問―「第二次世界大戦によって荒廃したフランスおよび欧州の一地域」―と、今回のフランス訪問の3つ目にして最後の行程について触れられた。

 教皇は、メッスで生涯の多くを過ごし、第二次世界大戦後の平和を推進した欧州連合(EU)の創設者の一人、ロベール・シューマンの名を挙げられ、「現代の欧州は、まさに戦争がもたらした破壊の余波の中で、平和のためのプロジェクトとして誕生した。パリのノートルダム大聖堂で起きた火災は、第二次世界大戦中に欧州で起きたことと同じだと言えるでしょう」とされ、「欧州は、そのキリスト教のルーツに多大な恩恵を受けている民主主義、連帯、そして諸民族間の友愛という原則に基づき、再生した。グローバル化した今日の世界においても、欧州のプロジェクトは、こうした基盤と、この不可欠な『生命線』によって再生し得るのです」と強調された。

 この点に関して、教皇は「宗教間対話の重要性」も指摘。メッスで諸宗教の代表者たちと会談され、対話と平和を求めるメッス宣言に署名したことを振り返られた。

 第二次世界大戦に関して、イタリア語を話す信者たちへの挨拶の中で、教皇は、9月27日にボローニャで行われた「1944年にナチス軍によって殺害された3人の殉教司祭の列福式」についても言及され、「これらの神の奉仕者たちの至高の犠牲は、今日のキリスト教徒に、とりわけ試練の時に兄弟姉妹のそばに立ち続ける勇気を示しています」と語られた。

 

 

*信仰を隠してはならない

 教皇は、今回の訪問のモットーである「世界が命を得るために」を思い起こされ、この旅が「豊かで永続的な実り」をもたらすことを願って、講話を締めくくられた。

 ポルトガル語を話す巡礼者たちへの挨拶の中で、教皇はこの考えを繰り返され、「フランスで目にした、イエス・キリストへの愛の公的な証しが、教会全体にとっての励みとなるように。信仰を隠してはなりません!」と呼びかけられた。

 また、英語を話す信者たちへの言葉の中で、教皇は、「アイルランド教皇神学院の神学生たち」および10月1日に北米教皇神学院で行われる助祭叙階式に出席する巡礼者たちに対し、「特別な挨拶」を贈られた。

 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2026年9月30日

☩「戦争の終結と平和を願い、10月を通してロザリオの祈りを捧げよう」—教皇、ルルドでの「お告げの祈り」で提唱

教皇レオ14世、ルルドでのミサで 2026年9月27日 教皇レオ14世、ルルドでのミサで 2026年9月27日   (@Vatican Media)

(2026.9.27 バチカン放送)

 教皇レオ14世は27日、フランス南西部の巡礼地ルルドで捧げたミサの終わりに、お告げの祈りを唱えられた。

 教皇は「お告げの祈り」について、「この単純にして美しい祈りは、私たちが乙女マリアの模範に倣い、日々神の御心に従って生きることを助けてくれます」とされた。

 そして、祈りを唱える前に、「今この場所にいることで、心の底から強く感じていることを訴えたい」と前置きして、「ここルルドで、無原罪の御宿りである方がロザリオと共に聖ベルナデッタに現れ、その祈りを導いた時のこと」を思いつつ、すべての信者とすべてのキリスト教共同体に対し、「戦争の終結と、紛争地の人々への平和の訪れを願い、来る10月中、ロザリオの祈りを唱えましょう」と呼びかけられた。

 そして、そのロザリオの祈りに、具体的な償いといつくしみある行い、対話と和解を常に促進する決意を添えることを願われた。教皇はこの意向をもって、聖母の取り次ぎを祈られた。

(編集「カトリック・あい」)

2026年9月28日

◎教皇連続講話「第二バチカン公会議を学び直す」㉗現代世界憲章(4)「真に人間的な進歩が、世界を全ての人にとってより良いものにする」

(2026.9.23  Vatican News   Christopher Wells)

 23日のの水曜恒例一般謁見で、教皇レオ14世は「第二バチカン公会議を学び直す」連続講話で、『現代世界憲章』についての4回目の考察で、第三章「世界における人間活動」を取り上げ、「人類がその可能性を伸ばし、神の助けを借りて、より良い未来を築くために協力できるよう、『知識と技術というパン』を分かち合うよう私たちに呼びかけています」と説かれた。

 現代世界憲章は、「世界における人間の活動、ひいては技術的・社会的・科学的進歩の価値とは何か」という「根本的な」問いを扱っている。教皇は、今回の講話で、「人間こそが進歩の主体。自由と知性を通じて社会を前進させるのです」と強調。

 科学技術の進歩が神との関係を弱めるものと見なす現代の偏見を嘆かれ、「『ポスト・キリスト教的人文主義思想』では、人間と神は対立関係にあるかのように描かれている。人間は自らの知識、自由、進歩を主張するために、神から自立しなければならない、と考えられています… しかし、そのような否定は、人間の超越的な価値を肯定する可能性を失う結果を招く」と批判された。

*神が創造物を人の手に委ねたのは、賢明な活動を通じて完成へと導くため

 これに対して、現代世界憲章は第三章で、キリスト教徒が自らの労働によって創造主の業を展開し、同胞の利益に配慮し、個人の勤勉さによって歴史における神の計画の実現に寄与していると考えられる、と明言しており、「神は、まだin statu viae―すなわち、旅の途中、成長の過程にある―創造物を男女の手に委ねた。それは、人が賢明な活動を通じて、それを完成へと導くためです」と教皇は語られた。

 そして、この考えを「受肉の神秘」と結びつけ、「人類は……神との出会いによって吸収されたり無効化されたりすることはなく、むしろその全体が受け入れられ、キリストにおいて、自由かつ能動的な存在であり続けるのです… この観点から、重要な真理が浮かび上がります。神と出会うために、人間は地上の召命を放棄してはならず、日々の仕事を全うし、それを聖化することで、自らの召命を完全に生きることができるのです」と強調。

 「すべての人間と同様に、キリスト教徒もまた『人間の都』を築き上げるために働く。これは『神の国』の発展と区別する必要があるが、人間社会の建設における進歩が、神の国にとって極めて重要な関心事であることも、憲章は指摘している」とも述べられた。

*『真の人間の進歩』であるため愛に導かれる必要

 講話の最後に、教皇は、「技術的・科学的な進歩が『真の人間の進歩』であるためには、愛に導かれることが必要。そうして初めて、常に人間の尊厳に奉仕し、すべての人々、とりわけ最も恵まれない人々の生活条件を向上させることができるです」と強調された。

 そして、「第二バチカン公会議は、『知識と技術というパン』を分かち合い、あらゆる個人や民族がその可能性を伸ばし、神の助けを借りて共に、より良い未来を築くことができるようにと、私たちに呼びかけているのです」と結論付けられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2026年9月24日

☩「暴力や搾取の危険にさらされる未成年の移民・難民の保護に誰もが責任を負うように」-教皇、27日「世界難民移住移動者の日」を前に訴え

ICE arrests more than 12,000 people following tips from unaccompanied child program

(2026.9.23   Vatican News)

    27日の「世界難民移住移動者の日」を前に、教皇レオ14世が23日の水曜恒例一般謁見で、「たとえ、たった一人の子どもであっても」を題する緊急アピールをされ、「難民・移民の子どもたちを保護し、移住・移動中に暴力や拷問、搾取など危険にさらされる未成年者に、誰もが責任を負うように」と呼びかけられた。

 教皇は、27日が「世界難民移住移動者の日」であることを取り上げ、「私の思いは移民・難民、特に、故郷を離れることを余儀なくされた未成年者たちに向けられています」と語られた。

 そして、「子どもや青少年は、最も脆弱な立場にあります… 彼らは、暴力、拷問、搾取、トラウマとなるような状況といった、言葉に尽くせないほどの苦しみをしばしば耐え忍び、移住の道中で命を落とすことも珍しくありません」と指摘。

 教皇はそのうえで、「私は皆さんの責任感に訴えます。常に保護され、ケアされなければならないこれらの年少者たちの命に、『自分自身も関与しているのだ』と感じてほしい」と訴えられた。

 

*8月に発表されたメッセージでも…

 8月に発表された「世界難民移住移動者の日」に向けたメッセージで、教皇は、移民・難民や強制移住に関わる人々の中で、「未成年者が、最も脆弱な立場にある」、と指摘され、何百万人もの子どもや青少年が「戦争、貧困、暴力、環境災害、その他の悲劇のために故郷を離れざるを得ない状況にある。悲しいことに、その数は増え続けています」と述べられた。

 また、「移住ルートでの死亡、人身売買や搾取、武力紛争への未成年者の徴用、性的暴力、強制結婚、そして旅の途中で彼らが被ったり目撃したりした残虐行為」にも言及し、「彼らの尊厳は、数え切れないほど多くの方法で踏みにじられている… そうした事態への対応を、単なる統計に還元してはなりません」と注意された。

 そして、「この悲劇的な現実を前にして、私の思いは、私たちの良心に深く問いかけるイエスの言葉へと向かいます。『私の名によって、このような子ども一人を受け入れる者は、私を受け入れるのである』と」と語られた。

*数字の背後に人間の顔がある

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が6月に発表した『Global Trends 2025』によると、2025年末時点で、迫害、紛争、暴力、人権侵害、気候危機の結果として、世界中で1億1780万人が強制的に避難を余儀なくされており、この中には、4160万人の難民、900万人の庇護申請者、そして紛争や暴力によって自国内で避難を余儀なくされた6870万人が含まれている。

 そして、1億1780万人の強制避難民のうち4500万人が18歳未満で、難民、難民と同様の状況にある人々、国際的な保護を必要とする人々のうち、39%が18歳未満で占められている。

 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2026年9月23日

☩「AIが人間の尊厳に奉仕し、平和を強めるものであるように」ー教皇、「平和のためのAI」国際シンポジウム参加者へ

Pope leo XIVPope leo XIV  (@Vatican Media)

(2026.9.21  Vatican News )

 教皇レオ14世は21日、ローマの教皇ラテラノ大学で開かれた『AI4Peace、グローバル隔年シンポジウム&国際会議』の参加者たちにメッセージを送られ、「紛争と分断に彩られたこの世界において、AI(人工知能)の開発は、知恵と慈愛に導かれねばならない。そうして初めて、技術の進歩はすべての人間の尊厳に奉仕し、人類という家族を結びつける絆を強めることができる」と強調された。

 メッセージで教皇は、AIに関する議論を、紛争と分断に直面している世界という文脈に位置づけ、「このような状況下で、技術の発展には専門的な知識だけでなく、知恵と愛に鼓舞されたビジョンも必要です」と指摘。

 AIを含めた技術の発展が目指すべきは、「すべての人間の尊厳に奉仕し、人類の家族を結びつける絆を強めることを確実にすることにあります」とされた。

 続いて教皇は、自身の回勅『Magnifica Humanitas』から、「神の慈悲の計画は、今日も歴史を通じて展開し続けていること」、そして「デジタル時代において、福音に従って生きるための羅針盤となること」(第230項)を強調された。

 教皇は、「人工知能の開発と利用が他者の幸福への配慮によって導かれるとき、それがどのように平和に貢献し得るかを検討するよう二」とシンポジウムの参加者に促され、特に、「AIが、民族間の対話、和解、連帯を促進し、技術革新の成果を『平和の手段』へと変容させるのにどのように役立つか」を探求するよう呼びかけられた。

 このシンポジウムでは、専門家や研究者が一堂に会し、平和構築、紛争の予防と解決、人権、ガバナンスにおける人工知能の役割について検討することになっているが、教皇はメッセージの結びで、参加者の取り組みが永続的な成果をもたらすことを願い、「皆さんの努力が永続的な実を結ぶよう、祈りを捧げます」と励まされた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2026年9月22日

☩「神の計画は、私たちの想像を超え、無限に偉大だ」教皇、年間第25主日の祈りに先立つ説教で

Pope Leo XIV delivers Sunday Angelus addressPope Leo XIV delivers Sunday Angelus address  (@Vatican Media)
(2026.9.20  Vatican News   Deborah Castellano Lubov) 

  教皇レオ14世は年間第25主日、20日の正午の祈りに先立つ説教で、この日のミサで読まれたマタイ福音書20章1₋16節のブドウ園の労働者についてのイエスのたとえ話を取り上げ、そこで示唆されている神の計画について、「罪に染まった私たち人間が思い描いたり実現させたりできるものよりも、無限に偉大であり、そして、『人間的』です」と強調された。

 説教で教皇はまず、ミサの第一朗読で読まれたイザヤ書で、預言者イザヤの言葉を通じて、「主が私たちに大きな希望の根拠を与えてくださっていること」を指摘され、「主は、御自身の思いが私たちの思いとは異なり、御自身の道は私たちの道とは異なると告げておられるのです」と語られた。

そして、「預言者が私たちに、『歪んだ道を捨て、”憐れみと赦し”である主のもとへ立ち返れ』と呼びかけていることが今、かつてないほど重要になっています」と述べられた。

*神が私たちのために用意してくださっているもの

 教皇はまた、マタイ福音書の今日の箇所のイエスのたとえ話で、「神が私たちのために用意してくださっているものの新しさを明らかにしている一方で、より寛大な正義やより大きな愛に対して、私たちが一般的に示す抵抗も明らかにしています」と指摘。

 ぶどう畑で働くよう招かれた労働者たちの中には、一日中働いた者もいれば、ほんの数時間しか働かなかった者もおり、日没間際に働き始めた者さえいたが、ブドウ園の主人は、最後に雇われた者たちを一日中働いた者たちと同じように扱ったこと、そして特に注目すべきは、管理人に、「最後の人から始めて、最初の人へと順に労働者に賃金を支払うように」と具体的な指示を出している点だ。

*不満は簡単に避けられたはずだ

 そして教皇は、「一日中働いた者たちの否定的な反応を避けることが、容易でしたが、このたとえでイエスは『神の善の啓示が、ごく一部の人々だけでなく、すべての人々のためのものであること』を示すために、意図的にこのように話された」とされ、「自らを第一と見なし、自分の持ちものを自力で得た、と信じたり、達成した成果は当然の報いだと信じたりしている人々に対して、神には、異なる方法と斬新な考えがあることを示された」と指摘。

 「愛の法則が計算の法則を打ち破り、慈悲の体験が功績の概念を広げ、平和の賜物が対立を一時停止させ、感謝の心で私たちを互いに近づけるとき、私たちは皆、喜びと知恵、そしてより良い未来を得るのです」と強調された。

*神の新たな御業が現れる場所には、嫉妬の余地はない

 教皇さらに、「神のぶどう畑で働き、神の御国に仕えることで、神の協力者となることは『恵み』、神の新たな御業が吹き出す場所には、嫉妬や分裂の余地はありません」とされ、「主が私たちを見出されるうちに、主を求めましょう。主が近くにおられるうちに、主を呼び求めましょう。曲がりくねった道と邪悪な思いから離れましょう」と信者たちに促された。

 最後に教皇は、「私たちと同じ被造物でありながら、汚れのない聖母マリアに目を向けるように」と信者たちに勧められ、「聖母は、私たちが神に希望を置き、神の慈悲に身を委ねるのを助けてくれます。そうして、神の道が私たちの道となり、神の思いが私たちの思いとなるように、です」と説教を締めくくられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2026年9月20日

☩「ソマリアの内戦、人道危機の速やかな終結を」-教皇、年間第25主日の正午の祈りで

(2026.9.20  Vatican News   Devin Watkins) 

 教皇レオ14世は年間第25主日の20日、正午の祈りで、ソマリア各地で続いている暴力と人道危機の速やかな終結を祈られた。

 特に教皇は、同国の一部地域で進行している人道危機について「深い懸念を持って注視しています。暴力事件や極端な気象現象が、住民、とりわけ女性や子供たちの、すでに不安定な生活状況をさらに悪化させているのです」と語られ、「これらの兄弟姉妹たちが必要な支援を受けられるよう、国際社会からの寛大な対応」を強く希望された。

 ここ数か月、国連の各機関は、ソマリアに対する人道支援を大幅に削減している。国連人道問題調整事務所(OCHA)は、すでに削減されていた予算のわずか3分の1しか資金が確保されていない、といい、国連世界食糧計画(WFP)も食糧援助を削減し、支援対象者は2026年に200万人からわずか60万人に減っている。

 一方で2026年の降雨量はこの地域全体で平均を大幅に下回っており、多くの家族が水を求めて家畜を移動させている。国境なき医師団(MSF)は、70カ所以上の医療施設が閉鎖されたムドゥグ地域において、一次医療および栄養失調対策サービスの回復と拡大を支援するよう、世界の国々、人々に支援を呼びかけている。

 そうした状況の中で、この国は、1991年のモハメド・シアド・バレ政権崩壊以来、内戦が長期化し、イスラム過激派は地方での支配力を強めている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2026年9月20日

☩「新たな殉教者たちは、キリストの光を世界に映し出す」—教皇、「21世紀:殉教者の新たな時代か?」会議参加者と会見

Pope Leo XIV meets with participants in the ConferencePope Leo XIV meets with participants in the Conference  (@Vatican Media)

(2026.9.16 Vatican News   Deborah Castellano Lubov) 教皇レオ14世は16日、バチカンの列聖省と「信仰の証人である新殉教者委員会」主催の「21世紀:殉教者の新たな時代か?」会議参加者と会見され、「新たな殉教者たちは「利己主義と抑圧の闇の中で輝く星」であり、「教会が主キリストの光をより完全に映し出すのを助ける存在」であると称賛された。

 会見の挨拶で教皇はまず、「私たちは、新殉教者の兄弟姉妹たちを『利己主義と抑圧の闇の中で輝く星』として称賛します。彼らは、教会が主キリストの光をより完全に映し出し、今日の人類を『愛の文明』へと導く道へと向かわせる手助けをしてくれるのです」と語られた。

 会議は、15日から教皇庁立教父学研究所「アウグスティニアヌム」で開かれ、さまざまな地理的文脈や現代におけるキリスト教の証しの多様な形態に焦点を当てた証言や発表を通じて、「現代の殉教」について考察し、研究する機会を提供した。

 教皇は、新殉教者という呼称について、「現在、列福手続きが進められている殉教者や、『福者』『聖人』に名を連ねている人たちと区別される、より広範なカテゴリーを示すことを意図している」と指摘。

 2023年に教皇フランシスコによって設立された「信仰の証人である新殉教者委員会」の任務は、「殉教者たちの模範が失われることのないよう、教会法上の手続きとは無関係に、キリストのために命を捧げた人々に関する証言を集めることにある」とされ、「彼らは、多様な地理的、歴史的、政治的状況において、福音のために命を捧げた兄弟姉妹です」と強調された。

 教皇はさらに、彼らの証言が「権力の文化、無制限の武力、そして絶え間ない兵器システムの開発に支配された現代こそが、私たちが喜んで『信仰の新たな証人』と呼ぶ人々の英雄的行為を目の当たりにする時代でもあることを、私たちに物語っています」と述べられ、彼らの多くが、キリスト者として福音の名のもとに不正に反対したために、権力の乱用や犯罪組織によって殺害されていることに、注意を向けられた。

 また、「『信仰の証人』という概念は、加害者の動機を『信仰への憎悪』と明確に帰属させることができない複雑な歴史的状況を包含し、称えるためにこそ策定されたもの…この観点から、新たに設立された委員会の活動は、司法的なものではなく、歴史的かつ教育的な性質のものであり、迫害者の動機よりも被害者の姿勢に注目するもの。言い換えれば、被害者が福音的使命を果たす中でキリストへの忠実さを保ち、死に至るまでそれを貫いた、という事実に配慮が払われているのです」と説明。

 「これらの信仰の証人たちにおいて、善を行うことへの忍耐と、愛による自己の究極の奉献への忠実さは、悪に打ち勝った『屠られた小羊』の勝利から力を得ていることが明らか。それは、彼を信じる者たちに深い平安をもたらすことのできる唯一の確かなものです」と強調された教皇は、「彼らにおいて、キリスト教的な生き方が英雄的に示されている。それは決して対立を求めず、むしろ柔和の力によって対立を無力化するのです」と述べられた。

 さらに教皇は、「信仰の証人たちは、イデオロギーを提唱するのではなく、日常生活の中で実践される信仰を示している。彼らの信頼性は言葉と行動の一貫性から生じ、その一貫性はしばしば究極の犠牲に至るまで貫かれています」と指摘。

 「無関心が支配する文化的文脈において、『身近な聖性』と『静かな英雄主義』は、すべての人々、最も不信感の強い人々でさえも挑みかけることのできる、重要な証しの形となるのです」と語られた。

 そして、「この思いをもって、主の光を映し出し、人類の導き手となる、これらの証人に対する教会の敬意」を改めて表明されるとともに、「正義、真理、平和、そして自由のために命を捧げることで、信仰の証人たちは、神の慈悲によって私たちが確信を持って待ち望む『新しい天と新しい地』の到来に、実効的に貢献してきたのです… その意味で、私たちは皆、この献身の地平、この”希望の工房”に自らの貢献をするよう召されているのです」と言明。

 最後に、教皇は、参加者たちの貴重な奉仕に感謝し、使徒的祝福を授けられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2026年9月16日