*新型コロナウイルスで食料緊急支援へ国連WFPが参加求める

(2020.4.4 カトリック・あい)

 国連の世界食糧計画(WFP)が、新型コロナウイルスの世界的感染で最も影響を受ける途上国などの弱い立場の人たちへの食料供給などの支援活動を進めている。WFPは国連最大の人道支援機関であり唯一の食料支援機関。国連の各種援助機関の中で食料だけでなく、医薬品や支援スタッフ等の輸送を一手に担っている。

 そのWFPが現在最も力を入れている活動の一つが、学校閉鎖で給食を受けられなくなった子供たちの支援。WFPによると今、世界190か国3億6700万人以上の子どもたちが、新型ウイルスのために学校が休校となり、学校給食を受けられなくなっており、中でもWFPが学校給食を支援してきたアフリカ貧困国など48か国・1100万人近い子どもたちが、休校のために給食を受けられなくなっており、その数は今後さらに増加する見込みだ、という。

 多くのお腹をすかせた子どもたちにとって、学校給食は一日で唯一の栄養価の高い食事となっており、給食がなければ、必要不可欠なビタミンや微量栄養素の摂取に重大な支障が出る。

 手を洗う手段さえない国で、既に栄養失調で免疫力の低い子どもたちの両親が新型コロナウイルスに感染する危険が高い。WFPでは、そうした子供たちの栄養を支え続けるために支援を進めている。

 具体的には「学校給食のグローバルモニタリング」によって即時にデータを収集し、各国で影響を受けている子どもたちの数を把握したうえで、。他の国連機関などとも連携し、子どもたちが必要不可欠な支援を受け続けられるよう解決策に取り組んでいる。

 国連WFPへの資金支援は、寄付金控除の対象となる認定NPO法人・ 国連WFP協会(info@jawfp.org)が窓口。寄付はフリーダイヤル(0120-496-819)でも受け付けている。(確定申告で所得税の一部が還付される)。

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2020年4月4日