14日までの一週間にコロナで命を落とした10人の司教のうち、最年少はザンビア、モンゼ教区のモーゼス・ハムンゴレ司教(53)。最年長はイタリアのオスカー・リザト大司教(91)で、聖ヨハネ・パウロ2世と教皇ベネディクト16世の教皇時代の教皇の慈善活動の責任者だった。
この期間で司教の死亡が集中したのは1月13日で、3つの大陸でザンビアのハムンゴレ司教を含めて4人の司教が亡くなった。英スコットランド最大のカトリック教会共同体、グラスゴー教区を率いてきたフィリップ・タータグリア大司教(70)、イタリア・ファーノ教区のマリオ・チェッキーニ司教(87)、ブラジル・リオデジャネイロ教区の教区長を引退していたエウゼビオ・オスカー・シャイド枢機卿(88)だ。
このうちシャイド枢機卿は、コロナウイルス感染が分かり入院して、数日後に亡くなった。枢機卿が亡くなった際の慣習として、教皇フランシスコは、リオデジャネイロ大司教のオラニ・ジョアン・テンペスタ枢機卿に弔電を送り、深く哀悼を示すとともに、その功績を讃えた。ブラジルは、コロナ感染で米国に次ぐ多くの死者を出している。
また、この一週間の初めに亡くなったのは、ベネズエラ・トルヒーヨのカストル・オズワルド・アズアヘ・ペレス司教(69)。ベネズエラの司教として初のコロナによる死者となったが、同国では、少なくとも8人の司祭と数人の修道女がコロナで亡くなっている。
南米では、コロンビア・サンタマルタのルイス・アドリアーノ・ピエドラヒタ・サンドバル司教(74)が、昨年12月23日から入院治療中だったが11日に亡くなり、コロンビアで最初の司教の死者となった。。
スコットランドでは、タータグリア大司教が亡くなった翌日の14日に、ダンケルド教区のヴィンセント・ローガン名誉司教(79)が死亡している。
欧州では、ほかにポーランドのアダム・ディツコウスキー名誉司教(88)が10日に、ルーマニア・クルージュゲルラのフロレンティン・クリハルメヌ司教(61)が12日に、それぞれ亡くなった。
南米メキシコも大感染が続いており、すでに100人近くの司祭が死亡しているが、メキシコシティの元大司教、ノルベルト・リベラ・カブレラ枢機卿も、コロナ感染で16日に入院している。