・ フランスで修道会管区長が殺されるー大聖堂放火のルワンダ人の男が自首

フランスで司祭殺害されるマリア宣教会の修道院  (AFP or licensors)

(2021.8.9 バチカン放送)

 フランス西部ヴァンデ県サン・ローラン・シュル・セーヴルで9日、カトリック司祭が殺害された。現地からの報道等によると、犠牲になったのは、マリア宣教会(モンフォール宣教会)のフランス管区長オリヴィエ・メール神父(60)で、現地の警察によって、同日午前、遺体が発見された。容疑者自らが警察に出頭し、同神父の殺害を告げたという。

 カトリック系メディアLaCroixによると、容疑者はルワンダ出身の男(40)で、2020年7月のナントのサン・ピエール=サン・ポール大聖堂の火災の際、放火の疑いで拘束され、犯行を自白。その後、法的観察の下に、身柄を解放され、裁判を待つ間、メール神父の所属するマリア宣教会の共同体に今年6月から身を寄せていたという。

 メール神父殺害の報を受け、フランスの司教協議会と修道者評議会は、「深い悲しみと不安」を表明。マリア宣教会の総長、サンティーノ・ブレンビッラ神父は、犠牲となったメール神父を、「会の創立者ルイ・マリー・グリニョン・ド・モンフォールの霊性を受け継ぐ、大きな価値を持った修道者・司祭」として惜しみ、「これは私たちにとってまさに悲劇です」と話した。

 フランスのマクロン大統領とカステックス首相も、マリア修道会関係者に、この事件から受けた大きな悲しみを伝えた。

(編集「カトリック・あい」)

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2021年8月10日