・南北アメリカ大陸の全カトリック教会、3月2日のウクライナへの軍事暴力を停止し、平和を求める祈りに参加

(2022.2.26 Vatican News  Sebastián Sansón Ferrari and Vatican News staff writer)

 南北アメリカ大陸のカトリック教会の指導者たちが、ウクライナでのリシアの軍事暴力の停止と地域全体の平和を祈って団結し、教皇フランシスコが呼びかけた3月2日の灰の水曜日にあわせた「平和のための断食の日」への参加を確認した。

 米国カトリック司教協議会のホセ・H・ゴメス議長は24日、声明を発表。「私の兄弟司教を代表して、私はウクライナでの戦争を終わらせるための祈りと断食を求める聖父の呼びかけを繰り返します。神の憐れみによって… 我らの足を平和の道に導く」(ルカ福音書1章78-79節)世界中の人々の祈りと一緒になって、私たちの祈りが、無意味な苦しみを終わらせ、 平和を回復するために戦っている人々を導く助けとなりますように。平和の女王、聖母、私たちのために祈ってください」と述べた。

 カナダの司教協議会の執行委員会も声明を出し、ウクライナ正教会の指導者たちと連帯し、「ウクライナの人々、そしてウクライナ出身のカナダ人と一緒に、私たちは忠実で善意のあるすべての人々が平和、対話、そして人間の友愛の差し迫った回復を祈ること呼びかける」とした。

 そして、人類が歴史で学んだ「暴力に関する残念な教訓」を念頭に置いて、関係者全員に「紛争や意見の不一致を解決するための非暴力的手段を模索する」ことを要請。さらに、軍事力の使用は「対話と平和を助長するものではない。無実の人間の生命、人間の尊厳、そしてこの紛争に巻き込まれたすべての人々の安全を危険にさらすものだ」と強く非難した。

 また、ラテンアメリカ司教協議会(CELAM)も、ウクライナの危機的状況に懸念を表明し、教皇の関係国政治指導者への呼びかけに加わり、彼らが良心を持って行動し、苦しみを引き起こし、平和を脅かすすべてのものを拒否する姿勢を確認した。 CELAMのミゲル・カブレホス・ビダルテ議長と事務局長のオディロ・ペドロ・シェラー枢機卿が連名で発表した声明で、教皇が提唱されている3月2日の「平和のための祈りと断食の日」に、ラテンアメリカとカリブ海の22の司教協議会、教会機関、そして善意のすべての兄弟姉妹が参加するよう呼びかけた。「教皇とともに、平和の女王、聖母マリアに、戦争の狂気から世界を守るよう祈る」としている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2022年2月27日