・シノドス、実質初日の全体会議討議-気候変動、水質保全、典礼・秘跡の確保

(2019.10.2VaticanNews ) アマゾン地域シノドスは7日、二回目の全体会議を開き、この日のいくつかのトピックについて意見を交換した。また、今シノドスの最終文書起草委員会のメンバーのうち4人を選出した。残りの3人は後日、教皇が指名する。 この日話し合われた主なポイントは次の通り。

*気候変動問題

  気候変動への戦いにおける若者たちの働きの重要性を、最近話題になっているスウェーデンの16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんを例にとって考えた。気候変動について、司教たちは、気候は将来の世代のために守り、維持しなければならない共通善であることを確認。化石燃料の使用を止めること、とくに汚染物質の主要排出国である先進工業国はそうすべきだ、という意見で一致した。

*水質保全問題

 関連して、司教たちは、地下水を、多国籍の生産活動から生まれる化学物質による汚染からまもることの重要性を強調した。中でも、強調したのは、工業用原料となる鉱物資源の採掘が原住民の人々に与える影響の問題。水質保全は、彼らの生存の助けとなる、とした。

*典礼に参加する権利の保障

 原住民の人々のミサなど典礼への参加について、司教たちは、教会は真の典礼の精神と調和するものなら、前向きに、あらゆる対応を考える、と述べた。

*秘跡について

 最後に、司教たちは、シノドス作業文書で提示されている課題の一つー司祭の数が決定的に不足している地域で秘跡を信徒たちに授ける方策ーについても、意見を交換した。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

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2019年10月9日