♰「世界に福音をもたらす情熱的な宣教者の必要性を改めて実感」-二か国訪問を振り返って

(2019.5.8 バチカン放送)

 教皇フランシスコがバチカンで8日、水曜恒例の一般謁見を行われ、謁見中の講話で、7日に終えたブルガリア、北マケドニア二カ国訪問について語られた。

 まず、ブルガリア訪問では、同国で教皇使節として長年過ごされた聖ヨハネ23世の足跡を振り返り、その「地上の平和」を願うメッセージを伝え、皆が兄弟愛の道を歩めるように勧め、同じ精神のもとに、ブルガリア正教会ネオフィト総主教と聖シノドのメンバーとの出会いの喜びを体験することができた、とされた。

 そして、「キリスト者としての宣教の召命は、聖霊の助けのもとに、一致の道具となり得る」ことを実感し、また、ブルガリア正教会の総主教座聖堂である聖アレクサンドル・ネフスキー大聖堂では、聖チリロ・聖メトジオ兄弟の聖画の前で祈り、「今日の世界に福音をもたらす情熱的な宣教者が必要だ」との思いを深くした、と語られた。

 次に、北マケドニア訪問については「1910年スコピエに生まれたマザー・テレサと共に歩む旅」だった、とされ、「小さな体でありながら、聖霊の働きによって力に満ちた、この方に、世界の辺境で活動する教会の姿を見ることができます」としたうえで、マザー・テレサ記念の家で、諸宗教の指導者とともに祈り、貧しい人々と出会い、マザー・テレサに捧げた巡礼聖堂のための礎石を祝別ができた、と成果を示された。

 また、北マケドニアは「1991年に独立した若い国だが、教皇庁はその歩みの最初から支援してきた」としたうえで、この訪問を通して、この国が持つ多民族・多宗教の共存の力と、今、多くの移民を受け入れていることを高く評価した、とし、「北マケドニアがその伝統とルーツを失うことなく、開かれた未来に向かって進んでいくように」と改めて希望を表明された。

そして、最後に、ブルガリアとマケドニアを聖母に託して祈られた。

(編集「カトリック・あい」)

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2019年5月9日