・ベネズエラに続いて隣国・コロンビアで大地震、カトリック教会も現地カリタス中心に被災者支援開始(CRUX)

(2026.8.11  Crux   ラテン・アメリカ特派員 エドアルド・カンポス)

 サンパウロ発 – 南米のコロンビアで10日、同国史上最大規模の地震が発生。救助隊員が11日も生存者の捜索を続けている。

 この地震で少なくとも169人が死亡、600人以上が負傷したが、10日夕方までに2700人以上が行方不明と報告されており、死者数はさらに増加すると予想されている。

 「(倒壊した建物に閉じ込められた犠牲者を救出するには)最初の夜が極めて重要だ」と、コロンビア・カリタスを率いるソアチャ教区のフアン・カルロス・バレット司教はCrux Nowに語った。

 マグニチュード7.4の地震は、10日午前7時34分にチョコ県の小さな自治体サン・ホセ・デル・パルマールを震源として発生し、ペレイラ、マニサレス、アルメニアといった主要都市(いわゆるコーヒー軸の3つの地域すべて)やカリでも揺れが感じられた。

 コロンビア西部を襲ったこの地震は、その前例のない規模と継続時間で多くの人々を驚かせたが、コロンビア・カリタスは迅速に対応し、被災地全域に救援チームを派遣。バレット司教は「政府が救援作業を調整しており、多くのカリタスのボランティアもこのプロセスに関わっています」と述べ、被害状況を把握するため、10日は現地のカリタスの責任者、教区司祭、司教らと協議し、国際的な協力を得るため、欧州、ラテンアメリカ、米国のカリタスのメンバーとも連絡を取っている。

 「次のステップは、すべてのフードバンクの責任者と面談し、必要な寄付の量を決定することです」。

 ボゴタ大司教区は、管轄する教区に被害はなかったと報告しており、緊急食糧援助のための中央フードバンクを維持し、被災地域の主要都市にも、それぞれフードバンクが設けられている。

 司教によると、最も被害の大きかった地域、すなわちブエナベントゥラ、ペレイラ、アルメニア、カリ、キブドなどの自治体にある施設は既に稼働しているという。来週の日曜、16日には、被災者支援のための募金活動が行われる予定だ。

 コロンビアの教会組織は、6月に大地震があったベネズエラ(北東でコロンビアと国境を接している)での救援・復興活動に、数か月にわたり積極的に関わってきた。「ベネズエラの場合と同様に、金銭的な寄付を優先する必要がある… 多くの道路が破壊されている現状では、援助物資を輸送するのは困難です」と司教は語った。

 コロンビアの大部分の地域は地震の影響を受けていないものの、大きな被害を、貧困と社会的疎外に直面している地域、例えばアフリカ系コロンビア人が多数を占め、通信障害や停電が頻繁に発生するチョコ県などが受けている。

 カリ大司教区のカリタス支部を率いるディエゴ・グスマン神父はCrux Now「市内で少なくとも30棟の建物が倒壊、現時点で確認された死者数は23人だが、被害を受けた家屋の数を考えると、救助活動が進むにつれて、今後数日間に、さらに多くの死者が報告されるのではないかと危惧している」と語った。

 カリの教会庁舎や大聖堂を含む教会建築物が被害を受けた。別の教会では屋根が破壊された。「ありがたいことに、カリの人々は非常に協力的でした。多くの人が瓦礫の中から被災者を救出したり、家を失った人々に食料や水を届けたりしてくれています」と言う。

 

 マニサレス大司教区のジョン・エディソン・マルケス神父は、市内で5人が死亡し、コロンビアで最も高い大聖堂であるマニサレス大聖堂をはじめ、多くの教会が被害を受けるなど、被害は甚大だが、「幸いにも、多くの家屋などの倒壊があったにもかかわらず、現場の雰囲気は落ち着いている。レストレポ副大統領が救助活動の調整のため、この街を訪れている」と語った。

 また、略奪者が一部損壊した家屋を荒らすのを防ぐため、市内に夜間外出禁止令が出されている、という。

 バレット司教は、カリタスの責任者全員との会合後にならないと教会建物の被害額を推定することはできないが、ペレイラとキブドからは既に複数の教会が被害を受けているとの報告を受けている、と述べた。

 また司教は、「多くのコロンビア人ボランティアが洪水、火災、さらにはゲリラや準軍事組織による爆弾攻撃といった災害への対処経験を持っていることを踏まえ、救助活動が成功することを期待している」と述べ、「海外からの支援の申し出が届いている」と説明した。

 コロンビアでは、8月7日にエスプリエラ大統領が就任したばかりだが、極右政治家である彼は、政治的暴力と犯罪に対して強硬な姿勢を取ることで国内の平和を取り戻すと公約していたが、今や自然災害への対応を迫られている。バレット司教は「大統領は既にキブドを訪問している。彼に優れたコミュニケーション能力があることは誰も否定できない。彼は決断を下すと、すぐに住民に何をするべきかを説明している」と、新大統領の手腕に期待を寄せている。

 コロンビア・カリタスは、被災地における最も差し迫った具体的な支援について、12日に対応を策定する予定だ。

 

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2026年8月12日