
(2022.10.10 Vatican News Deborah Castellano Lubov & Svitlana Dukhovych)
ウクライナの首都キーウはじめ全土の都市が10日朝、ロシアのミサイル攻撃を受け、100人以上の市民が死傷しているが、現地で活動するカトリックの援助機関、カリタス・ドネツクは、被災者たちへの辺所を続けている。
カリタス・ドネツクの広報担当、ミラ・レオノバ氏がVatican News の電話インタビューに答え、「ミサイル攻撃を受けた時、私は出張でキエフにいました。キエフは10日、穏やかな朝を迎えていましたが、地下鉄に乗っている時、突然、爆発音が聞こえたのです。そしてスマホで攻撃を受けたことを知りました」と語った。
地下鉄は運航を停止し、駅は、避難する人の”防空壕”と化した。「キーウだけでなく、ドニプロからハルキウ、オデッサまで多くの都市から同時にミサイル攻撃を受けたとの報道があり、あちこちで人々が倒れ、ケガをし、ひどい惨状になっています」と被害の模様を説明。「それでも、ウクライナの人々は自由を守り、一方的に殴られることはしない。恐れはしていません」とも語った。
こうした中で、同国で活動していた人道援助組織が安全上の理由から活動を中断する例が少なくないが、「カリタスのスタッフ、ボランティアは支援業務を続けています」とし、「苦しむ人たちが、私たちのところに助けを求めて来れるように。彼らのことを考える必要があるのです」と述べたうえで、世界のすべての人に「ウクライナの平和回復、ロシアによる軍事侵略の終結」を祈るよう求めた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)