・アイルランドのカトリック受洗者数が10年間で30%減少、原因は受洗者数の減少と世俗化

(2026.8.18 Crux Staff)

 キリスト教系の擁護・研究機関であるアイオナ研究所の最新の調査によると、アイルランドでは過去10年間でカトリック教会の受洗者が30%減少した。出生率の低下と世俗主義の台頭が減少の二大要因で、出生率の低下が減少分の約60%を占めているという。

 調査対象とした10年間で、アイルランドの出生者数は19.9%減少した。

 調査によると、報告書によると、「(洗礼数の)減少の大部分は、出生者数全体の減少によるもの」で、この10年間に出征者数は19.9%減っている。

 だが、世俗化の影響も非常に大きく、無宗教者の数は急速に増加している。

 アイオナ研究所のトム・フィネガン会長は、 「出生数の急速な減少と世俗化の進展を考えると、これらの数字はある意味驚くべきことではない」とし、「過去10年間で出生数がほぼ5分の1減少したこと、そして国勢調査で『無宗教』と回答する人が増えていることを考えると、洗礼者数が大幅に減少するのは当然のことだろう」と述べた。

 アイルランド中央統計局(CSO)の調査によると、2016年の国勢調査では、0歳から4歳までの子供のうち78.3%がカトリック教徒、9.2%が無宗教と回答した。2022年までに、これらの数字はそれぞれ65.4%と15.6%となっているが、「アイルランドでは、『文化的カトリック』が依然として根強い。2022年の国勢調査によると、0歳から4歳までの子供を持つ母親の67.9%が依然として『カトリック教徒だ』と答えているが、大多数は定期的にミサに出席する人ではないでしょう」とフィネガン会長は指摘する。

 ダブリン大司教区では、過去10年間で出生者数が40%減った。の出生率も同国の平均を上回る低下を示しているが、調査は、「ダブリンとアイルランドの違いが生じる理由は、出生率の大きな低下とともに、『無宗教』に分類される子供の割合が高いことだ」と述べている。 

 「文化的なカトリック信仰がアイルランド社会において今後も影響力を持ち続けるかどうかは、まだ分からない。注目すべきは、バチカンの年鑑によると、2023年には英国で4万2000人以上のカトリックの子供たちが洗礼を受けたということだ。英国におけるミサへの出席率は低いにもかかわらずだ」とフィネガン会長は述べた。

 「洗礼数の減少は、単に世俗化の結果と捉えるべきではなく、出生数の減少がより大きな要因となっている。アイルランドの合計特殊出生率は現在わずか1.5で、人口置換水準の2.1を大きく下回っている。これは、宗教的信条に関わらず、すべての人にとって懸念すべき事態だ」と会長は警告している。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2026年8月20日