(2024.7.19 カトリック・あい)
13日の米ペンシルベニア州での集会でトランプ前米大統領の銃撃事件を受けたことについて、バチカンは広報局が声明で、民主主義を傷つけ、苦しみと死をもたらす暴力に対し憂慮するとともに、犠牲者のため、そして米国の平和のために、米国司教団と共に、暴力の論理が勝ることがないように祈る、と述べた。声明した。
また米国カトリック司教協議会会長のティモシー・ブロリオ大司教は16日、バチカン・メディアのインタビューに答え、トランプ前米大統領の暗殺未遂事件を、ぞっとする「行動への呼びかけ」と定義し、米国民は「それぞれの人間としての尊厳を尊重しつつ、常に敬意をもって意見の相違を表明すべきだ」と強調した。
そして、この事件の背景にある米国の政治・社会状況について、「政治的議論が怒鳴り合いばかりで、他者に耳を傾ける余裕がないところまで来てしまっている」と述べたうえで、17日に始まる米国の聖体大会が「私たちにとって、対話と和解を促進する大きな機会になるでしょう… キリストの中に私たちは行動規範を見出すことができ、その促進に努めれば努めるほど、私たちの社会はより良いものになるでしょう。私たちだけで、すべてを行うことはできませんが、その基盤を造り、尊厳と対話の促進のために、責任ある人々を促すことはできます」と語った。
(以上、「バチカン放送」ニュースをもとに、「カトリック・あい」が編集)