Archeparch Borys Gudziak, Archbishop of Philadelphia and Metropolitan for Ukrainian Catholics of the United States, in the studio at Vatican Radio
(2022.11.15 Vatican News staff)
バチカン広報省の委員を務めるウクライナ・ギリシャ・カトリックのボリス・グジアク大司教が15日、バチカン・ラジオに出演し、教会は様々なコミュニケーション手段を通じて、教会は福音とイエスの教えについてはっきりと語っていく必要がある、と語った。
さらに、そのためにインターネットなど新しいテクノロジーの活用を進めることへの認識を示しつつ、「聖職者と一般信徒説教者の最大の課題は、自分たちが語ることを自分の生活の中で証しすることです」と述べ、「教会内で起きている(聖職者の性的虐待など)スキャンダルが、教会の信頼性とコミュニケーション能力を危うくしている」と指摘した。
また、いまだに続いているロシアによるウクライナ軍事侵攻について問われた大司教は、「知ってもらいたいのは、ウクライナの人々が(ロシアの)植民地となることを受け入れるか、そしてウクライナ人が(ロシアに)服従する用意があるか、ということ」とし、「今、世界が目の当たりにし、ウクライナの人々が言っているー自分たちの命を究極の犠牲にして訴えているのは、『ノー!』です」と強調。
「ウクライナの人々は、『カトリック教会の社会教説』の4つの主要原則、つまり『人の尊厳』『連帯』『補完性』そして『共通善』を守るために、結集しているのです」と述べ、次のように語った。 「ウクライナ人の尊厳を守るための闘いであることは、お分かりになるでしょう。素晴らしい連帯が発揮されています。国を守る中で人道的な努力がなされているのを耳にするでしょう。人々は、草の根のレベルで働いています。『補完性』とは、末端のレベルで物事を決定することを意味し、それによって、全手の人に権限と責任感が与えられます。そして、闘い、努力、働き、事業は、共通善の為であらねばなりません。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)