(2022.10.7 カトリック・あい)
ロイター通信など世界のニュースメディアが6日付けで報じたところによると、米国のバイデン大統領が民主党支持者らとの会合で、ロシアのプーチン大統領が核兵器使用の可能性を示唆していることについて、「キューバ危機以来の核使用の脅威になり得る」と警告。米政府が、プーチン大統領にとっての危機脱出の出口戦略を解明しようとしていることを明らかにした。
バイデン大統領は、最近のプーチン大統領の言動について「ウクライナの前線で敗退を喫した後に、戦術核兵器を使用すると語った時、プーチン氏は冗談を言っているわけではなかった。本気で戦術核兵器や生物・化学兵器を使用する可能性について語っている。ロシア軍が著しく劣勢となっているからだ」と指摘し、「彼が戦術核兵器を使用してもアルマゲドン(世界最終戦争)を回避できる簡単な方法があるとは思わない」と述べた。
そのうえで、「(プーチン大統領が)面目だけでなく、ロシアにおける相当の権力を失わない形で危機から脱する出口戦略」をどのように考えているか、米政府として解明しようとしている、と語った。