・カンタベリー大主教もウクライナ危機でキリル総主教とビデオ会談、「和平の早急な実現のため、継続的な接触」で合意

The Archbishop of Canterbury, Justin WelbyThe Archbishop of Canterbury, Justin Welby カンタベリー大司教

(2022.3.17  Vatican News staff reporter)

  教皇フランシスコが16日にプーチン大統領に影響力を持つロシア正教のキリル総主教とビデオ会談を持ったのに続いて、英国国教会・聖公会の指導者であるウェルビー・カンタベリー大主教も同日、キリル総主教とオンライン会談を行い、ウクライナにおける和平達成が強く求められている、との認識で一致した。

 会談後発表された声明によると、ウェルビー大主教は、ウクライナ情勢について「大きな悲劇が起きている」と深刻な懸念を表明。戦争と暴力は、紛争解決への答絵にならない、と繰り返し述べ、欧州の歴史の一部となって来た他者への攻撃や、多くの人に苦しみを味あわせることなく、互いに隣人として生きる方法を見つける必要性を強調した。

 そして、「平和をもたらす者となれ」と弟子たちに求められたイエス・キリスト従い、諸教会は、政治家がウクライナのすべての人々の自由と権利を確立する、という役割を果たせるように、一致して働きかけねばならない、と訴え、キリル総主教に対して、「公の場で、平和を求める呼びかけに加わる」よう求め、攻撃中止が緊急に必要とされていることについても話した。

 その結果、双方は、「正義に基づく永続的な平和を、可能な限り早急に実現する必要性を確認し、継続的に接触を続けることで合意した」という。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2022年3月18日