・ウクライナ侵略をやめる勇気を示すか、続行で破滅をもたらすかー今や選択肢は二つしかない(VN)

Mourners attend the funeral of a Ukrainian servicemen亡くなったウクライナ兵士たちの葬儀で涙にくれる母や妻、子供たち 

 プーチン政権は、国際的な強い批判に遭っている。「最も近い」と思っていた友好国でさえ、支援の手を実質的に緩めつつある。愚かな侵略戦争を続けようとやっきになればなるほど、国際的な孤立は深まっている。

 今、プーチン政権がすべきことは、侵略戦争に勝つことではなく、早期に終結するために勇気を奮うことだ。

 侵略戦争を始めた当事者は、勝利を手にしなければ、自分の立場が危険にさらされる、と考える。したがって、現在の状況は極めて危険だ。絶望的な状況に追い込まれた者は、絶望的な振る舞いをする恐れがある。そして、核兵器の使用も辞さない、という脅しが、今や公然となされている。

 勇気と絶望の距離は大きい。だが、勇気ある人々が数を増やして団結すれば、歴史を変える可能性がある。歴史は教えているー「不正義が常軌を逸した時に人々は立ち上がる」と。私たちは今、歴史のそうした大きな転換点にいるのだ。

 最大の問題は、プーチン政権が、柔軟に使える選択肢を使い果たしていることだ。選択肢は二つしかない。勇気をもって侵略戦争を終わらすか、それとも続行し(注*核の使用を含む)威嚇を現実のものとすることで、すべてを危険にさらすか、である。後者を選べば、致命的な破局がもたらされるだろう。… 神が私たちをお守りくださいますように。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2022年9月25日