(2020.6.29 カトリック・あい)
7月1日は、福者ペトロ岐部司祭と187殉教者の記念日、出身地の大分教区では、各教会で記念のミサがささげられる予定だ。今年はペトロ岐部が1620年11月15日にローマのラテラノ大聖堂で司祭に叙階されて400年を記念する年であり、11月15日 にはカトリック大分教区主催で列聖の願いも込めた岐部祭 《講演とミサ》 が同県国東市の国見生涯学習センターで予定されている。
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日本で司祭になる道を断たれたペトロ岐部は、1615年28歳のときマカオに国外追放された後、ローマに行って司祭になろうと決意して出奔、マカオからゴア、ペルシア湾へと海路を、その先は陸路を徒歩で日本人として初めて聖地エルサレムを経て、1620年にローマに到着。同年11月15日、ラテラノ大聖堂で司祭に叙階された。その優れた霊性と司祭としての能力を高く評価するバチカン関係者のローマでの活動を求める声を振り切り、日本の信徒を思う気持ちから、8年かけて禁教下の日本に戻り、1639年殉教した。
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なお、大分県立先哲料館のホームページでは、映像(動画)「おおいたの先哲」という、大分県ゆかりの人物紹介のシリーズで「ペトロ岐部カスイ」が取り上げられており、下記の▷をクリックして視聴できる。
同資料館では、秋季企画展「ペトロ岐部と大分のキリスト教」で、10月24日(土)から12月6日(日)まで、ペトロ岐部についての展示紹介の予定している。
*大分県立先哲史料館=〒870-0008 大分市王子西町14番1号 Tel:097-546-9380 Fax:097-546-9389 https://www.pref.oita.jp/site/sentetsusiryokan/