・新教皇レオ14世がご自身のモットーと紋章を公表

Pope Leo XIV and his coat of armsPope Leo XIV and his coat of arms 

 教皇レオ14世が10日、ご自身の所属修道会であるアウグスティヌス会のルーツを明確に反映した紋章とモットーを公表された。

 教皇レオ14世の紋章は、教皇のアウグスティヌス会士としてのルーツと、教皇在位中に推進しようと努める価値観、特に教会内の統一と交わりを明確に反映している。

 シールドは斜めに2つのセクションに分かれており、上半分には青い背景に白いユリが描かれている。

  盾の下半分は明るい背景で、アウグスティヌス修道会を思い起こさせる、矢で貫かれた心臓が描かれた閉じた本の図像が描かれている。これは聖アウグスティヌス自身の回心体験を直接参照したもので、彼は神の言葉との個人的な出会いを「Vulnerasti cor meum verbo tuo」(あなたの言葉は私の心を刺し貫きました)というフレーズで表現している。

  教皇レオ14世はモットー として、このアウグスティヌスの伝統を反映したモットー「In Illo uno unum」を選ばれた。これは「一において、我々は一つである」という意味だ。このフレーズは聖アウグスティヌスの詩篇第127章の解説から取られており、そこで彼は「私たちキリスト教徒は多数であるが、唯一のキリストにおいて私たちは一つである」と説明している。

  2023年、バチカンニュースのティツィアナ・カンピシ氏とのインタビューで、当時枢機卿だったロバート・フランシス・プレヴォスト師は、このモットーの重要性について次のように語っっている。

 「私の司教のモットーからもわかるように、一致と交わりはまさに聖アウグスチノ修道会のカリスマの一部であり、また私の行動や考え方の一部でもあります… 教会における交わりを促進することは非常に重要だと信じています。そして、交わり、参加、そして使命がシノドスの3つのキーワードであることはよく知っています。ですから、アウグスティヌス会の会員として、私にとって一致と交わりを促進することは基本です」。

 聖アウグスティヌスの詩篇 127 章に関する考察は、この考えの神学的根拠を強調している。 「キリストは頭であり体であり、一人の人間である。ではキリストの体とは何だろうか?それは彼の教会である」とアウグスティヌスは書いている。そして彼はこう付け加えている。「私たちキリスト教徒は多数ですが、唯一のキリストにおいて私たちは一つです。私たちは多数でありながら一つです。なぜなら、私たちはキリストと一つになっているからです。そして、私たちの頭が天にいるなら、その肢体も従うでしょう」。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2025年5月11日