(2026.9.25 バチカン放送)
教皇レオ14世はフランス訪問初日の25日夕、パリのノートルダム大聖堂で教会関係者たちと夕べの祈りを捧げられた。
同日午後、ユネスコ本部でスピーチをされた教皇は、セーヌ川の中州、シテ島に立つノートルダム大聖堂へと向かわれた。ユネスコ本部から同大聖堂への道のりで、現地当局によれば推定30万人の歓迎を受けられた。また、大聖堂前の広場ではおよそ5千人が教皇の到着を喜びのうちに待ち受けた。
教皇は、大聖堂で司教、司祭、助祭、修道者、神学生らと夕べの祈りを唱えられ、説教で、2019年4月15日にノートルダム大聖堂で起きた大規模火災を振り返り、炎に包まれた同聖堂を前に人々が痛感した人間の無力さ、カトリック信者以外の人々にも与えた大きな悲しみを思い起こされた。
そして、「人々はあの劇的な瞬間にノートルダム大聖堂が単なる記念建造物以上の存在であることを悟りました… そして復興に向けた全員一致の参加、それがもたらした成果の素晴らしさは、ここに人々の心が脈打っていること、私たちが、過去と未来が抱擁し天と地が出会う、文明の重要な中心地にいることを教えてくれます」と人々の努力を讃えられた。
そのうえで、ノートルダム大聖堂の修復に携わり、それぞれの貢献をもって、大聖堂が開く文化的、実存的、精神的な道のりを再び活性化させることに貢献した公的機関、教会、民間団体など、すべての関係者に深い感謝を表明。「こうした状況の中で、教会は、単に伝統を守るだけでなく、創造性をも備えながら、信仰と希望を胸に抱く者の大胆さをもって、『伝統を生き生きと受け継ぐ』という使命を見出してきたのです」と強調。
教皇は「大聖堂の再建が、教会への所属という枠を超えて、受け入れと参加の場を広げる出会いの場となったこと」を指摘され、「パリの中心にあるこの開かれた大聖堂が、主を賛美すると共に、もてなしを単なる一時の行為ではなく、自らの存在そのものとして生きる共同体の象徴となり、変化し続けるこの世界において、誰もが抑圧されたり疎外されたりすることなく、自分の家として感じる場所となること」を願われた。
(編集「カトリック・あい」)