(2025.5.7バチカン放送)
第267代ローマ教皇を選ぶコンクラーベが、2025年5月7日(水)、始まった。同日午後、有権枢機卿たちはシスティーナ礼拝堂に入場、宣誓を行った。この後、枢機卿らと、儀典長、黙想指導者を残し、全員が退出、礼拝堂の扉は閉ざされた。
教皇フランシスコの逝去に伴い、その後継者となる第267代ローマ教皇を選ぶためのコンクラーベが、5月7日(水)、バチカンで開始された。
午前、聖ペトロ大聖堂でとり行われた「ローマ教皇選挙のためのミサ」に続き、午後、133人の有権枢機卿たちは宿泊先のサンタ・マルタ館を出て、バチカン宮殿のパオリーナ礼拝堂に集った。
パオリーナ礼拝堂で共に祈りを捧げた後、有権枢機卿たちは、諸聖人の連祷が響く中、行列を作りながら、宮殿内を横切り、システィーナ礼拝堂へと向かった。
システィーナ礼拝堂に到着した枢機卿たちは、「ヴェニ・クレアトール・スピリトゥス」(創造主なる聖霊よ、来り給え)を歌い、聖霊の助けを願った。
続いて、有権枢機卿たちは、一人ひとり福音書の上に手を置き、ラテン語による宣誓を行った。
全員が宣誓を行った後、儀典長ディエゴ・ラヴェッリ大司教が「エクストラ・オムネス」と厳かに告げた。こうして、システィーナ礼拝堂内に、有権枢機卿らと、黙想指導を行う前教皇付説教師ラニエーロ・カンタラメッサ枢機卿、そして儀典長自身を残し、全員が退出。
やがて儀典長の手によって、システィーナ礼拝堂の扉は固く閉ざされた。
黙想終了と共に、儀典長とカンタラメッサ枢機卿も会場を後にし、枢機卿らによる第1回目の投票がいよいよ行われる。