☩教皇マドリード訪問4日目:「キリスト教徒は世界に『無私の精神という酵母』をもたらすように」—ボランティアたちとの集い

(2026.6.9 Vatican News   Devin Watkins)

 スペイン訪問中のレオ14世教皇は9日朝、マドリードのIFEMA第3パビリオンで、今回の訪問の準備に加わったボランティアたちと面会され、「世界に『無私の精神という酵母』をもたらすように」と励まされた。

 あいさつで教皇は、彼らの奉仕に対し心からの感謝を述べ、「あなたがたの努力は、主、教会、そして教皇への愛からなされたもの』と語られ、ボランティア募集の呼びかけに即座に応じ、必要人数をはるかに上回る人々が時間を捧げてくれたことを強調された。多くの人々が仕事を休んで参加し、また数か月にわたりフルタイムで献身し、教皇の来訪に備えた。

 教皇は、「皆さんは一人ひとりが、心、手、アイデア、才能、そして笑顔を捧げ、できる限りのことをしてくれました。神が、神だけがご存じの方法で、皆さんに報いてくださいますように!」と述べられ、世界中のキリスト教徒に対しても、「『無私の精神という酵母』を世界に広めましょう」と呼びかけられた。

 そして教皇は、イエスの「パン種」のたとえ話を引用し、「ボランティアたちの寛大さは、キリスト教徒が他者への配慮をもって『社会』という生地を膨らませる方法を知っていることを示しています… 無私の精神は、社会の人間的、倫理的、そして霊的な側面を成長させるパン種のようなものであり、『神の都』を特徴づける要素です」とされ、「自己利益と利益追求に満ちた今の世界で、キリスト教徒は、たとえ見返りを期待できない人々のために善を行うことになろうとも、人間としての総合的な発展につながるような考え方と生き方を実践しなければなりません。イエスは、パン種のように『天の御国』をこの世にもたらし、ご自身の犠牲と聖霊の炎によって、病める人類を癒してくださるのです」と説かれた。

 さらに、「ご自身の死と復活の後、イエスは同じ聖霊の力によって弟子たちを遣わし、この世において愛と正義と平和の御国のしるしであり、その道具となるよう命じられました… キリスト教徒は説教を通じて、しかしとりわけ福音にかなった生き方を通じて、神の国を広めるのです」と述べられた。

 また、ボランティアたちの寛大さに改めて感謝された教皇は、「神の愛に満ちた彼らの働きが、マドリードを神の国に近づける助けとなりました」と讃え、「すべては神の恵みによります! ここに秘密があります。太陽や星々を動かす神の愛は、『主イエス』に出会った人々の心をも動かすのです。それは、主ご自身が『与えることは受けることよりも幸いだ』と言われたからです」と諭された。

 最後に、教皇は、ご自身の訪問の準備にあたってくれたボランティアたちに対し、「この数日間での経験を、謙虚さ、揺るぎない信仰、そして奉仕における寛大さをもって、日々の生活の中に広めていくように」と励まされた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2026年6月9日