☩教皇フランス訪問4日目:教皇、諸宗教指導者たちと「持続的な対話と世界平和に向けた取り組みを求める宣言」を発表

French religious leaders sign the Metz Appeal in the presence of Pope Leo XIVFrench religious leaders sign the Metz Appeal in the presence of Pope Leo XIV  (@Vatican Media)

(2026.9.28  Vatican News)

 フランス訪問最終日の28日午前、教皇レオ14世はメッスのロベール・シューマン会議センターでフランスの宗教指導者たちと会談され、諸宗教の代表者たちとともに、「持続的な対話と世界平和に向けた取り組みを求める宣言」を発表された。

 宣言「メッツの訴え」は、40年前のアッシジの訴えを振り返り、「戦争、不平等、生態系の不安定化、技術的変革の中で、人類が新たな転換点に直面している」と警告。こうした激動が「宗教共同体に対し、人間の尊厳を守り、他者を思いやることで共に行動するよう求めている」と言明した。

*平和は内から始まる

 また宣言は「平和とは、単に戦争がない状態以上のもの。そこには正義、人間の尊厳への尊重、民族や世代間の連帯、そして『私たちの共通の家』への共有された配慮が必要だ」と訴えた。

 さらに、「差別やヘイトスピーチ」を非難し、フランスで、出身や信仰を理由とした人々や礼拝所に対する攻撃が再燃していることに対し、特に強い憤りを表明している。

 メッスのあるロレーヌ地方に与えた苦難を想起しつつ、「全体主義という毒」を拒絶。「私たちは共に、神の名も、いかなる宗教的真理や精神的伝統も、暴力や憎悪を正当化するために決して引き合いに出されてはならないと断言する」と述べ、「対話、祈り、瞑想、そして霊的実践が、平和への道を開くことができる… 平和への取り組みは、『他者への恐怖や拒絶を煽るものを認識し、その力を無力化すること』から、一人ひとりの内面から始まる」と指摘。

*教育と和解

 宣言は、「暴力と誤解によって残された傷」を認めつつ、「復讐や屈辱を拒絶し、和解の担い手となること」を誓い、「宗教を、教皇レオ14世が提唱した『非武装かつ武装解除をもたらす平和』への特権的な道だ」と言明。

 さらに、「平和の文化を築くには、個人の勇気と集団的な取り組みの両方が必要であり、そこには家族、学校、スポーツやレジャーの団体、そして宗教共同体が関与せねばならない」と強調し、「持続的かつ厳格な対話を追求すること」「若い世代に互いの伝統について教えること」「逆境にあっても共に立ち上がり、正義と平和を推進すること」の三つの誓約をもって締めくくった。

 「平和は、尊重と友情を通じて日々築かれていくものだ」と諸宗教の指導者たちは述べ、今回の集いが人々の良心を呼び覚まし、永続的な実を結ぶことを期待。また、この宣言がが「希望の羅針盤」となることを求め、「他者なしに、あるいは他者に敵対して、永続的な平和を築くことはできない」ということをすべての人に思い出させるものだ、と訴えている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2026年9月28日