☩教皇フランス訪問4日目:「神は人間の尊厳を損なうようなことを決して示唆されない」教皇、メッスで諸宗教代表者たちに

(2026.9.28  Vatican News    Devin Watkins)

   フランス訪問中の教皇レオ14世は28日午前、フランス北東部の古都メッスのロベール・シューマン会議センターで、さまざまな宗教の代表者らとの会合を持たれ、あいさつで参加者たちの宗教間対話に取り組む努力を称賛するとともに、「暴力や抑圧を正当化するために神の名を援用してはなりません」と語られた。

あいさつで教皇はまず、欧州連合(EU)の創設者の一人、尊者シューマンが残した”遺産”に言及され、「彼は、信仰と信念の人。多様性の中の統一の使者となり、分断を『希望の架け橋』へと変えることができました。彼の模範に倣い、信仰を持つ者としての私たちの共通の責任は、あらゆる国境を越えて、互いに出会い、友情を築き、平和を追求することが常に可能であることを証しすることです」と言明された。

教皇はまた、故フランシスコ教皇の回勅『Fratelli Tutti(兄弟の皆さん)』を取り上げ、友情と平和を築くための宗教間対話への呼びかけを思い起こされ、「対話は、私たちのアイデンティティを損なうものではない。他者の多様性を受け入れることによって、それを簡潔かつ真実に表現するもの… 対話は『出会いの芸術』であり、攻撃や暴力とは正反対のもの。現代の世界が切実に求めているものなのです」と説かれた。

続けて教皇は、「暴力や抑圧を正当化するために神の名を唱えることは、神の名を冒涜することです… 人間の尊厳を損なうものは、いかなるものであれ、『神に触発された』とは主張できません」とされ、「心と言葉の武装解除」を求める宗教的対話に取り組むことについて、すべての信者個人の責任に訴えられた。

そして、「宗教は生命の神聖な価値を肯定するものであり、生命の守護者です。信者たちが最も脆弱で弱い立場にある人々の側に立つとき、宗教は目に見える実を結びます」と指摘。

「文明の偉大さは、その物質的な成果によって測られるのではなく、人間をどのように慈しみ、守り、擁護するかによって測られます… 『命に奉仕する』とは、特に試練の時に、その自然な最期を迎えるまで『配慮、寄り添い、そして優しさ』で包み込み、すべての人間の尊厳を尊重する交わりを築くことなのです」と訴えられた。

あいさつの終わりに教皇は、宗教代表者たちに対し、「カトリック教会は、真実、善、美を誠実に求めるすべての人々を、旅の仲間と見なしていること」を確約。「神の無限の善と知恵が、私たちに寄り添い、私たちが神の子として、また互いに兄弟姉妹として、ますます充実した生き方を学べるよう導いてくださいますように」と主への祈りで締めくくられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2026年9月28日