☩教皇スペイン訪問:カナリア諸島初日「連帯と希望を持って、弱者に奉仕することで、信仰における一致を保て」司教、司祭ら聖職者たちに

(2026.6.11  Vatican News)

 スペイン訪問中のレオ14世は現地時間11日朝、バルセロナから空路、スペイン領のカナリア諸島に向かわれ、ラス・パルマスの聖アンナ大聖堂で、司教、司祭、助祭、修道者、神学生、および司牧従事者とお会いになり、「十字架を受け入れ、聖体祭儀を一層深め、連帯と希望をもって最も弱い立場にある人々に奉仕することで、信仰において一致を保つように」と呼びかけられた。

 カナリア諸島は、西アフリカから渡航する移民にとって欧州への主要な玄関口の一つとなっており、現地の教会共同体は移民たちに対する人道支援や司牧支援において重要な役割を果たしている。

 教皇は、大聖堂の集まった聖職者たちが「生きた教会」の証しをしていることに感謝され、「あなたがたは、現代の人々、とりわけ貧しい人々や苦しむ人々の喜びと希望、悲しみと苦悩を反映する教会です」と讃えられた。

 そして、「私は、信仰における父であり兄弟として、この島々を訪れました」とされ、教皇就任当初に述べた言葉を繰り返す形で、「あなたがたと共に、私はキリスト者であり、あなた方のために、私は司教なのです」と語られた。

 教皇は続けて、この日のミサで朗読された「エフェソの信徒への手紙」を取り上げ、「教会内の様々な賜物や奉仕を認め、それらを用いて一致を築くことの重要性」を強調。「主の招きは今日、私たちの心に新たに応え、私たちの召命と使命、すなわち『礎石』であるキリストに根ざして、共に教会を築き上げることを確かなものにしてくれます」と述べられた。

 また信徒たちに対して、「善きものを土台とし、違いを調和させ、すべての人のために共に働くように」と促された。

 

*「愛の文明」を築く「賢明な建築家」になるために不可欠な二つのこと

 

教皇はさらに、自身が「愛の文明」と呼ぶものを築く上で「賢明な建築家」になろうとするキリスト教徒にとって不可欠な二つの態度について語られた。

 一つは、「キリストの十字架を受け入れること」。カナリア諸島を取り囲む海を例に挙げ、「海は、故郷や帰属感を想起させる一方で、挑戦、距離、不確実性を象徴することもあります」と指摘。聖アウグスティヌスの言葉を引用して、「人類は真の故郷を渇望しているが、そこにたどり着くためには『この世の海』を渡らねばなりません… 私たちに道を示すために、私たちが向かいたいと切望していたお方が、自らおいでになった。キリストの十字架を担わなければ、この世の海を渡ることは誰にもできない」と説かれた。

教皇レオは、聖人たちがキリストを信頼して人生の困難に立ち向かう方法の模範を示していると述べた。「人生の嵐に直面したとき、彼らはイエスを自分の舟に招き入れる術を知っていた。彼らはイエスを信頼し、十字架を受け入れ、それによって不確実性と恐怖の波を鎮めたのだ」と彼は説明した。

 そしてもう一つは、「聖体祭儀への霊性を育むこと」。教皇は、昇天祭の祝典中に「聖体の前に花びらを撒く」という、この地で古くから続く伝統に言及され、「これは、キリストこそがキリスト教生活の中心であることを思い起こさせます」と語られた。

 そして、「私たちの巡礼の旅の目標は、キリストとの出会い。キリストこそがキリスト教生活の中心であり、私たちはキリストの前にひざまずいて崇敬の念を表し、キリストの周りに集まって一つの体を形成するのです」とされ、第二バチカン公会議の『教会憲章(Lumen Gentium)』を引用し、「ミサ聖祭への参加が教会の結束を強め、信者たちをより深い交わりの感覚へと導く必要があります。聖体祭儀への霊性を育むということは、『愛における教会の結束の霊性』をより深く掘り下げることを意味するのです」と強調された。

 

*希望を持って未来を見据えよう

 講話の最後に教皇は、カナリア諸島におけるキリスト教の歴史を形作ってきた多くの聖なる男女の証しから力を得るよう、現地の教会に促された。

 またすべての信者に対し、「信仰、希望、愛」において一致し続けるよう求められ、聖ヨハネ・パウロ二世の言葉を引用して、この三つの徳を「私たちの霊的生活の空に昇り、私たちを神へと導く三つの星」と表現され。

 そして、カナリア諸島の教会を「ステラ・マリス(海の星)」の称号を持つ聖母マリアに委ね、カトリック信者に対し、「自信を持って使命を全うし続けるように。現代の課題に直面する中で、一致と忠実さを保つための恵みを聖霊に祈るように」と求められた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2026年6月12日