会見で教皇は、「私にとって何よりも重要なのは、世界の他の地へ行くのと同様に、イエス・キリストの弟子として、『世界中に平和、すなわちキリストの平和を宣べ伝えたい』という願いを持ってフランスを訪れること。これは、皆さんがご存じの通り、今の時代において特に重要なメッセージです」と強調。
そして、今回のフランス訪問では「数多くの極めて重要なテーマに触れることになるでしょう」と語られた。
今回のフランス訪問には、10カ国以上から80名を超える記者が同行。あいさつの後、教皇は同行記者一人ひとりに個別にあいさつし、記者たちは教皇と冗談を交わしたり、質問をしたり、贈り物を手渡したりした。
CNNの記者が、ここ数週間、同僚の記者がトランプ大統領からホワイトハウスへの立ち入りを禁止された問題を尋ねると、教皇は「皆さんがここに歓迎されていることを大変うれしく思う。良質な報道は極めて重要であり、それがあらゆる方面で、すべての人々に対して行われていると私は考えています」と答えた。
またNewYork Timesの記者がAIの発展について尋ねたのに対して、教皇は「バチカンの委員会はAI分野の多くのリーダーたちと連絡を取っており、私が回勅の中で始めたり継続したりしたかった対話を、続けています。そして、彼らの視点から見れば、AIが人類に取って代わったり、最終的には人類を滅ぼしたりしないように、人類のための道具となるような方法を模索することに、多くの人が非常に前向きだと思う。少なくとも、良い動きは始まっています」と語られた。
Natinal Catholic Reporterの記者は「ローマで行われるノートルダム大学とのバスケットボールの試合で、教皇は母校、ヴィラノバ大学を応援されますか」との問いには、「試合に来る観客の90%はヴィラノバ、10%はノートルダムだと言われています。ですから、ヴィラノバ側では神の民の声が非常に大きく響くでしょう」と答えられた。
スペインのラジオ局COPEの記者は、この夏、地中海西岸の国を襲った山火事の残骸から作られた十字架を教皇に贈った。欧州森林火災情報システムによると、今年スペインでは約30万ヘクタールが焼失したが、この十字架には、マドリード州ヘタフェにある被害を免れた「ラ・ヌエバの聖母礼拝堂」付近で収集された焦げた残骸が埋め込まれている。
教皇は、「自然災害に直面した際、私たちは『共通の家』に対する責任と配慮を示さねばなりません。何よりもまず、祈らねばならない。こうした悲劇に直面したとき、私が最初に行うのは祈りです」と述べられた。
ベネズエラの記者からは、6月に自国を襲い6000人以上の死者を出した地震の生存者たちからの手紙74通が収められた本が贈られた。
別のスペイン人記者が、北アフリカにあるスペインの飛び地セウタでの移民危機について尋ねると、教皇は「当初からこの問題を注視しており、この緊急事態を回避するための解決策を見出す必要があります。まさに人道危機でした」と語られた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)