☩「ウクライナ和平へあくまで対話の道を」-教皇、スペイン行きの機内で改めて表明

Pope Leo XIV greets journalists aboard the papal planePope Leo XIV greets journalists aboard the papal plane  (@Vatican Media)
(2026.6.6 Vatican New  Silvina Perez – Aboard flight to Madrid)

 教皇レオ14世は6日、7日間のスペイン訪問のためマドリードに向かう機内で同行記者団に挨拶され、ウクライナ和平へ対話の必要を改めて強調されるとともに、レバノンへの連帯を表明し、虐待や戦争の悲劇について語られた。

 教皇専用機は現地時間6日午前8時過ぎにローマのフィウミチーノ国際空港を発ち、マドリードへ向かった。マドリードは、教皇がイベリア半島の各地で教会共同体、行政当局、信徒とお会いになる今回の訪問の最初の訪問地。

 機中会見で教皇は、現在の国際情勢など深刻な話題に加え、「レアル・マドリードとバルセロナ、どちらを応援していますか」と尋ねられた際には笑いが生まれ、教皇は、笑顔で「それは簡単です。教皇はすべてのチームを応援しますが、ロバート・プレヴォストはレアル・マドリードを応援しています!」と答えられた。

 

*すべての人にイエス・キリストのメッセージを伝える

 教皇は記者団に対して、まず、今回の訪問について、「教皇がスペインを訪問するのは、これまで長い間なかったことで、個人的に非常に嬉しく思っています… 今回の訪問は、信徒と出会うための使徒的訪問。信仰を祝い、イエス・キリストのメッセージを宣べ伝えるためですが、同時にすべての人々、社会全体に挨拶するためでもあります。教会には、すべての人に向けたメッセージがあるからです。5月25日に発表された回勅で、そのことが非常に明確に示されたと私は信じています」と語られた。

*若者たちと信仰の喜びを分かち合う

 また教皇は、特に若者たちの間で、ご自分に対して熱狂的な期待が高まっていることを認め、今回の訪問では「熱意に満ちた多くの若者が集まるようです。信仰の喜びを共に分かち合うことで、私たちは非常に素晴らしいメッセージを伝えられると信じています。そのメッセージは、マドリード、バルセロナ、そしてカナリア諸島へと伝えられるべきもの。私たちが信仰を生き、神の愛、慈愛、そして全ての人間への敬意を宣べ伝える助けとなるメッセージです」と強調された。

 

 

*ウクライナ和平へ断固として対話の道を

 現在の厳しい国際情勢に関連して、教皇はロシアによるウクライナ攻撃が今も止まらない現状を打開し、対話と平和の道を断固として歩み続ける必要を改めて強調。レバノンについても、同国の情勢に聖座が細心の注意を払い、現地の宗教当局と継続的に連絡を取っていることを確認された。

 記者団から、イランにおいて「正義の戦争」が存在するかどうか問われると、教皇は「すでに非常に明確にされていると思います。イランにおいては、『正義の戦争』の基準は満たされていない。『正義の戦争』の理論は数世紀前に遡るものであり、今日のような大量破壊兵器を人類が手にすることなど想像もできなかった時代のものです」と応えられた。

*聖職者の性的虐待にも言及

 

 また、教会に今も癒えない傷が続く聖職者による性的虐待問題にも言及された。バチカンのマッテオ・ブルーニ報道局長は、スペインの現地教会が、国内の性的虐待被害者数名と教皇との面談を準備していることを確認している。

 

*観想修道会のシスター、修道士が作ったロザリオが同行記者全員に贈られた

 

 今回のスペイン訪問には、「目には見えにくいが、その意味において(見えるものに)決して劣らないもう一つのしるしが伴っていた。一人ひとりのためにロザリオを唱えることで、この使徒的巡礼を霊的に支えることになった。同行記者団の全員が、手作りのロザリオを贈り物として受け取った。これは、記事、テレビ報道、写真、ラジオ放送を通じてこの数日間を伝える人々の働きを祈りに委ねた観想修道会のシスターや修道士たちによって作られたもの。「情報伝達の働き」と「祈りの観想生活」という、それぞれ独自の形でしばしばペトロの後継者の旅に寄り添う二つの現実を、象徴的に結びつけるささやかな心遣いです。

 また、機内では、ローマのバンビーノ・ジェズ小児病院の若い患者たちが描いた絵も教皇に贈られた。スペイン全土の教区では、教皇の到着を祝して教会の鐘が鳴り響いた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2026年6月6日