Mass in a church in Lomé, Togo (Photo: Pascal Deloche/Godong/Leemage)
(2021.10.13 La Croix By Charles Ayetan | Togo)
世界のいくつかの地域のカトリック教区は、第二バチカン公会議以来、小教区内での小グループの形成を奨励してきた。これはトーゴの教会の物語だ。
西アフリカのトーゴにカトリック教徒による最初のBasic Christian Communities(BCC=キリスト教基礎共同体)が出来たのは1995年。ロメ大司教区の「ウガンダの聖殉教者教会」主任司祭、故アントワーヌドグロ神父が、フィリップ・クポズロ大司教の支援を受けて作った。
それから四半世紀、BCCは教区内に広がり、現在はイレネ・シレテ・トカノウ氏が大司教区のBCC担当となって、BCCの新設、活動支援を行っている。
BCCの設立のパイオニアであるドグロ氏と協力し、外国も訪問して他国の教会の経験を学んだ。「BCCが出来たおかげで、信徒たちは、孤立して生きてはならないことを理解しました。教会は家族、理想のために集まる人々のグループだ、ということも」とトカノウ氏は語る。
BCCは共通の活動プログラムを持つ一方で、それぞれの特色をもって活動しているが、その内容は、霊的、経済的、社会的、そして文化的な活動と様々。小教区の中で連合を作り、情報交換や活動の調整などもされている。
ロメから約35kmの町にある「使徒聖ヨハネ教会」のBCC連盟のアントワーヌ・アティグロ会長である「BCCでは、すべての人の声に耳を傾ける地域コミュニティを構築し、信徒たちが愛や連帯などの価値観を高めるように努めている」と言い、ロメの東隣、アネホ教区の「希望の聖母教会」のBBCで会計を担当しているフリーマン・ホオウソウノクぺ氏は「私たちは地域社会で信仰を生き、新生児の誕生、洗礼、結婚、葬儀に至る行事に参加し、夫婦間の対立など家庭の問題が解決できるように助けています」と説明する。
また、ロメから北に400キロ離れたカラ教区のガブリエル・ホゾ神父は「キリスト教基礎共同体の展開は、教会内部における”中央集権”排除の一つのあり方であり、司牧者とその協力者が、自分たちの教区、信徒、そして自分たちが置かれている現実を深く知ることを可能にしており、司祭たちは自分の小教区について、世界的な視野で見ることができるようになり、進んで、司牧活動と福音宣教に励むようになっています」とBCCの効果を語った。
ホゾ神父はさらに、教皇フランシスコが始められた”シノドスの道”の歩みとの関係で、「BCCは、信者の意見と貢献を考慮に入れたシノダリティ(共働的)な教会実現への手段として機能している」と指摘した。
神父が監督しているBCCは、小教区の司牧評議会にBCC代表として参加し、小教区の企画・管理・運営などの決定に加わっており、「BCCは、先にバチカンが発表したシノドス準備文書に基づいて小教区が果たす役割の一端を担っている」と語る一方、 「小教区内にはまだまだBCCを新設する余地が残っています。BCCの新設は続けねばなりません。また、BCCが本来の主旨から外れないように、信徒たちを監督、訓練することも必要です」と語っている。
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