・”シノドスの道”の第一段階を4か月延長、来年8月15日までにーバチカン・シノドス事務局

(2021.10,30カトリック・あい)

 教皇フランシスコの10日のミサで始まった”シノドスの道”のスケジュールについて、バチカンのシノドス事務局が29日、”シノドスの道”の第一段階(小教区・司教区から各国司教協議会のまとめまで)を「来年4月まで」から「8月15日まで」に延長する、と発表した。第二段階(アジア、米大陸、欧州大陸など地域レベル)の来年9月から再来年2023年3月まで、そして第三段階のシノドス第16回通常総会の2023年10月開催の日程に変更はない。

 発表では、延長の理由を「神の民が本当に”聴くこと”と”対話すること”を経験できるように、より大きな機会を提供するため」としているが、同時に「これまでに、第一段階の期間を延ばすように、との多くの意見が寄せられた… 事務局は、常に教会にプラスとなることを求め、そうした要請を受け止めた。シノドスが『耳を傾ける教会』であること認識し、第一段階の期間について判断した。”シノドスの道”にとって不可欠なこと」とも述べている。

 事務局が準備書面を各国の司教協議会に通知したのが9月初めであり、その一か月後から第一段階、つまり小教区・教区から各国司教協議会レベルに至る”道”の第一段階の期限が約半年後、という性急さに、アジアの司教協議会連盟などから、期間の延長を求める声が相次いでいた。当初は予定通りの実施を貫こうとしたものの、教皇が願われている小教区を含めた、世界の全信徒の参加、という”道”の歩みに支障が出る可能性を認識し、”シノドスの道”開始早々のスケジュール変更に踏み切ったとみられる。

 

 

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2021年10月30日