・北アイルランド司教団”シノドスの道”を共に歩もう、と全信徒に呼びかけ(VN)

Irish Bishops invite faithful to walk together on Synodal journeyIrish Bishops invite faithful to walk together on Synodal journey 

(2021.10.18 Vatican News staff reporter)

 教皇フランシスコが10日、2023年の世界代表司教会議(シノドス)通常総会に向けた”シノドスの道”の開始を宣言したのを受けて、世界の司教区も17日から取り組みを始めているが、北アイルランドののアーマー教区では、イーモン・マーティン大司教、マイケル・ルーター補佐司教が17日、教区の信徒たちに司牧書簡を送り、「豊かで、活発な教会を作るために、共に歩もう」と呼びかけた。

*21世紀の現実の中で福音を広める方法は

 書簡では、「教皇フランシスコが、シノドスの旅に共に参加するように、世界の信徒たちを招いておられます」としたうえで、「シノドス」とは「共に歩むこと」を意味し、共に歩み、語り合う中で、21世紀のさまざまな問題の中で福音を広めるために最もよい方法を「識別するー見出す」ことをめざしている、と説明。

*共通の洗礼で結ばれていることを確認

 「私たちは、洗礼を受けたすべての人の考えと知恵をもらえるように、神の民の生きた信仰の感覚に耳を傾けることができるように、できるだけ多くの人々に参加してほしい」と呼びかけた。

 そして、教区にとっての”シノドスの道”の課題は、「歴史のこの重要な節目に、聖霊が私たちに何を語っておられるかを、共に見極めることです」と述べ、教皇が”シノドスの道”のテーマとして選ばれた「シノドス的な教会のためにー交わり、参加、そして宣教」のもとに、「シノドスの道の歩みが私たちを親密にし、キリストの体のメンバーとして、共通の洗礼によって結ばれていることを確認できるように」との希望を述べた。

*極めて困難な世俗的環境の中で神の呼びかけに応える

 また、アイルランドでは何世紀にもわたってカトリックの信仰が受け継がれてきたが、「今日、私たちは非常に困難な世俗的な環境の中で生活しています。悲しいことに、多くの人々は『イエス・キリストに出会い、信じ、従う』ことの喜びを知りません」としたうえで、「洗礼の恵みを受けたすべての信徒が、神の呼びかけに応え、すべての人に奉仕するためのさまざまな贈り物をもたらす方法を見つけることができれば、教会活動は、今よりもはるかに豊かで活発になる」と信徒たちを励ました。

*すべての信徒の参加を

 さらに、”シノドスの道”からは「誰も除外されず、すべての信徒が招かれ、参加を歓迎されます」とし、特に、一般信徒、女性が、重要な役割を担うことを強調。今後の進め方として、アーマー司教区では、今後数か月にわたって、いくつかの問いかけに、信徒たちが答えるよう求められる。最初の段階は、信徒たちがさらに教区レベル、国レベルの交わりに参加する機会に繋げる方針で、この歩みは、「司祭、信徒たちが聖霊に耳を傾け、アーマー教区、アイルランド、そして世界の教会に、神が今、何を望んでおられるかを識別する機会なのです」と改めて強調している。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2021年10月19日