(2024.9.30 Crux Staff)
昨年の総会第一会期の際と同じように、黙想はドミニコ会のティモシー・ラドクリフ神父とベネディクト会のイグナツィア・アンジェリーニ修道女が主導し、2 日間で 4 つの「瞑想」が行われる。
一日目の今夜は聖ペトロ大聖堂でミサが行われ、2日目の夕方には教皇の臨席のもとで告解の典礼が行われ、虐待、戦争、移民への無関心などによって被害を受けた人々などが証しをする。そして、虐待、教義を硬直した石のように扱うこと、戦争や暴力、先住民や移民、女性、家族、若者に対する侮辱など、数々の罪について赦しが願われ、2021年10月に始まった”シノドスの道”の主要テーマである「傾聴、交わり、参加」の欠如についても赦しが願われる。
今回の参加者368人のうち、272人が司教で、それ以外は司祭、助祭、男性修道者、女性修道者、一般信徒。また、教皇が指名した「特別ゲスト」も8人おり、第一会期と同様に、海上で移民の救助活動をしていることでイタリアで「不法移民を優遇している」と非難されている”Mediterranea Saving Humans” の共同創設者ルカ・カサリーニ氏も含まれる。
他の教会の代表者の数は第一会期の12人から16人に増え、シリア正教会とルーテル世界連盟の代表者も含まれるが、ロシア正教会は引き続き欠席している。
10月2日は、ローマ時間午前9時30分に聖ペトロ広場でミサが行われ、総会第二会期が公式に始められる。午後4時からは、教皇の挨拶で始まる最初のワーキング・セッションが開かれ、全体会合と36の小グループに分かれての作業部会で意見交換が繰り返される。作業部会は言語別に5つの円卓会議に分かれ、英語が2つ、イタリア語が1つ、フランス語が1つ、スペイン語が1つ、ポルトガル語が1つだ。
全体会議は作業部会から意見を聞き、総括文書の作成に向けて動き出すことになるが、シノドス事務局によると、今回の会合は”結論”を出すものではなく、教皇に提案を伝える手段という位置づけで、教皇は提案をもとに、教会とより広い世界に提示する内容を自ら決定する、という。
昨年10月の総会第一会期と同様に、参加者が議論の途中経過などについて開始することに制限が設けられるが、その代わり、約1か月にわたる会合の途中、9日に2回、16日にさらに2回の計4回の公開セッションがバチカンの近くのアウグスティノ会が運営する研究所とイエズス会本部で開かれることになっている。公開セッションのテーマは、「神の民、使命の主体」「シノダル(共働的)教会における司教の役割と権威」「地方教会と普遍教会の相互関係」、そして「首位権の行使と司教会議」だ。
また11日金曜日には、ローマの Piazza of the Proto-Martyrsでエキュメニカルな祈祷会が行われる。伝承によると、聖ペトロはここで逆さまに十字架にかけられたという。同日は、1962年の第2バチカン公会議の開会62周年にあたる。今回、総会第二会期には、さまざまなキリスト教会の代表者16名が参加し、ローマにいる他のエキュメニカルな代表者も参加を予定している。
20日日曜日には、スペインのフランシスコ会のマヌエル・ルイス・ロペス神父と10名の同行者(フランシスコ会の仲間と、ローマと交わりのあるマロン派教会に属していた3名の信徒を含む)の列聖のミサも行われる。彼らは1860年にシリアでドゥルーズ派の過激派に捕らえられ、ダマスカスのキリスト教コミュニティを一掃する試みの一環として最終的に殺害された。1926年に教皇ピオ11世によって列福され、今回、教皇フランシスコによって、聖人と宣言される予定だ。他の列聖予定者には、コンソラータ宣教師会の創設者ジュゼッペ・アラマーノ、聖霊への献身で知られる教皇レオ13世の友人エレナ・ゲッラ、カナダ人の修道女で「聖家族の小さな姉妹会」の創設者マリー・レオニー・パラディスがいる。