(2024.8.20 カトリック・あい)
香港のカトリック新聞サイトSunday Examiner が報じたところによると、アジア司教協議会連盟(FABC)が8月5日から8日までの3日間、タイのバンコクで会議を開き、10月に開かれる世界代表司教会議(シノドス)総会第2会期を前に、その議題となるシノダル(共働的)な福音宣教をする教会の在り方について話し合った。
同紙によると、会議には、香港を代表するシノドス参加者のスティーブン・チョウ枢機卿とヴァネッサ・チェン・シウワイ氏を含むアジア17カ国38人の参加者、コーディネーター、アシスタントが出席。
スティーブン枢機卿は「アジア文化は、調和のとれた関係と団結の維持を重視しています。会議では、団結を通じて新たなインスピレーションを見つけ、教会内でシノドスの道を受け入れることを目指しました。これが、アジアの教会が普遍的な教会に貢献することです。アジアは多様な文化と宗教を育んできました。調和、相互理解、違いの尊重を受け入れることで、普遍的な教会が多様性の中で共に歩む経験についてより深く理解するのを助けることができるのです」とし、「アジアの教会の多様性を受け入れ、中国本土と香港の教会の声を参加者に伝え、その文脈を豊かにしたい」と語った。
また同紙は、今回の会議には、中国本土からの出席はなかったが、「香港は中国の一部であるため、香港と中国の教会の交流、中国本土の教会の進歩、教会員の感情、教会の中国化について参加者に知らせることが重要だと感じました」と枢機卿は述べた。
同紙によると、会議の参加者たちは、7月にバチカンのシノドス事務局から発表された第2会期に向けたInstrumentum Laboris (討議要綱)を詳細に検討し、教会がアジアの文脈でシノダル(共働的)な福音宣教を進める存在になるための方法を探り、シノドス総会第2会期に提示すべき「アジアの視点」について話し合った。
今回の会議の成果について、香港から第2会期に参加を予定するもう一人、ヴァネッサ・チェン・シウワイ氏は、「私たちはそれぞれ異なる背景を持っていますが、シノダリティ(共働性)を推進する私たち一人一人の情熱と努力が、私たちの間に強い絆を築きました。そこで生まれた仲間意識と親睦の感覚も大きな収穫でした。これは、シノドスにとって、貴重な追加要素になります」と語った。