
Pope Francis with members of the Ordinary Council of the General Secretariat of the Synod (Vatican Media)

(2024.6.25 Vatican News News Christopher Wells)
バチカンのシノドス(世界代表司教会議)常任評議会の評議員が25日、教皇フランシスコとシノドス総会第 2 会期の準備のための「Instrumentum laboris(作業文書)」について協議した。
作業文書は今月初めの神学者会議で神学面から検討され、最終的な検討結果がシノド通常評議会 に回された。
文書の原案は、世界114の司教協議会のうち、 108からの報告と 14 の東方カトリック教会のうち 9 の報告、世界中のさまざまな教会の意見、受け止めと、さまざまな神学の”流派”の幅広い関係組織と個人からの回答を考慮した神学者との協議をもとに作成された。
シノドス事務局のマリオ・グレック局長は「私たちは、シノドス全体のプロセスを動かした循環性(草の根から生まれたものは草の根に戻ってくる)の原則に基づく一貫性を保つために、この幅広い協議を実施したいと考えました」と説明。「評議会の取り組みは、シノダル(共働的な)教会の特徴であり、シノドスの作業の信憑性を証明する説明責任の実践」であると述べた。 教皇も月曜日、評議会のメンバーと会談し、彼らに作業の継続を求めた。
教皇は、駐バチカン米国大使との先日の会見後の新聞発表では、”シノドスの歩み”について「特定の問題を解決することではなく、『シノダリティ(共働性)と司牧的回心』の原動力をとなること、つまり「聖霊の助け」に信頼を置く教会の在り方であること」が信徒に理解されてきた、と指摘されている。
なお、作業文書の草案は今後数日のうちに起草され、常任評議会で精査した後、教皇の承認を受けて、7月初めに発表、世界の司教協議会に通知される見通しだ。