・バチカン、10月の使徒的勧告『愛の喜び』に関する世界司教協議会会長会議に向けた準備文書を公表

(2026.7.6  Vatican News)

 バチカンの命・信徒・家庭省とシノドス事務局が6日、10月7日から14日にかけてバチカンで開かれる世界司教協議会会長会議に向けた準備文書、「テーマ別枠組み」を公表した。

この会議は、3月19日に、フランシスコ教皇の使徒的勧告『愛の喜び(Amoris Laetitia)公布から10周年を記念した際、教皇レオ14世が、開催を発表されていた。教皇は発表の中で、「家族に影響を与え続けている深刻な変化を認識し、この使徒的勧告に照らし、また各地の教会で現在行われている取り組みを考慮に入れつつ、今日の家族に福音を宣べ伝えるために取るべき措置について、互いに耳を傾け合いながら、シノドスの道を進める」との意向を表明された。

 先月の臨時枢機卿会議の閉会挨拶で教皇は、関連する形で、「家族が支えられ、寄り添われるところには、人間関係、連帯、そして希望の学校が育まれます。家族が傷つけられたり孤立したりするところでは、社会全体がその代償を背負うことになります」と語られ、10月の会議に、数組の家族も招待し、実体験を分かち合うことを明らかにしている。

 10月の会議では、東方教会も含む世界の司教協議会会長たちが、「テーマ別枠組み」に示されたテーマについて議論し、互いの声に耳を傾ける予定。そうすることで、各教区に戻った際、家族と共に、家族、人間の生命、そして結婚の召命を支えるための共通の司牧的取り組みを新たにするのが狙いだ。家族の実体験を受け入れ、具体的な人生の物語を分かち合い、教会共同体が家族を伴走するための司牧的取り組みについて省察し、専門家と対話することも予定されている。

 このため、各司教協議会および東方カトリック教会には、今回の準備文書をもとに、それぞれが、あらかじめ考察し、特に各国の教区の家族たちの声に耳を傾けることが求められている。家族を単に「教会の司牧的ケアの受け手」ではなく、「教会の使命の能動的な主体」として、教会の中心に置き、「家族を通じて、福音が日々の関係、選択、葛藤、そして希望の中で具現化される」との考えからだ。

 この会議は、世界代表司教会議(シノドス)の総会ではないが、シノドス的な形で運営される。教皇が、先の臨時枢機卿会議の閉会挨拶で示されたように、この会議は、傾聴、祈り、そして識別によって特徴づけられる”シノドス(共働性)の道”の実施プロセスの精神を共有しているからだ。

 なお、会議の準備文書で示された5つのテーマは次の通りだ。

①「今日の家族:現実、美しさ、そして課題」―家族の経験と今日の教会の牧会的取り組みを通じて、時代のしるしを見極めること

②「若者たちと結婚への召命の発見」―若者の声に耳を傾け、結婚の価値を見出す過程で彼らに寄り添うこと

③「結婚生活。結婚の最初の数年:決定的な時期」――結婚生活の初期および人生のあらゆる段階において、夫婦の声に耳を傾け、彼らに寄り添うこと

④ 人生の困難において:寄り添いと支え――複雑な状況にある家族と共に歩むこと

⑤教会の宣教の主体としてのキリスト教家庭――宣教の原動力として夫婦愛と家族愛を受け入れること。

 

 このテーマ別枠組みは、https://www.laityfamilylife.vaおよびhttps://www.synod.vaで、複数の言語で閲覧できる。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2026年7月7日