・シノドス総会が残した10の課題について、研究グループの代表が会議、検討状況を報告

(2025.2.18   Vatican News)

    昨年10月末に閉幕した「シノダリティ(共働性)に関する世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会で浮上した課題を検討する10の研究グループの代表者が18日、バチカンで会議を開き、各グループの作業の最新状況を報告した。

 会議は、研究グループの設置者である教皇フランシスコの速やかな快癒を願う祈りで始まり、各グループの代表者が、それぞれの検討作業の進捗状況を発表し、使用した方法論、関与した人々や組織、最終報告書の提出予定時期、直面した困難、未解決の疑問点などを概説した。。

 この後、シノドス事務局顧問のジャコモ・コスタ神父から、「報告書の作成と提出における一貫性を確保するための指針」が示された。また、シノドス事務局長のマリオ・グレック枢機卿は、外部からの意見を考慮することの重要性が強調された。外部からの意見は、3月31日までに、事務局あての電子メール(synodus@synod.va)で提出することとし、関連する研究グループに速やかに転送される。

 10の研究グループは、シノドス第16回通常総会の第1会期後の昨年3月に設置された。総会では、教会の生活と使命に関する重要な問題がシノドスの観点から特定され、幅広い分野で合意に達し、最終文書として発表されたが、さらなる検討が必要とされる10のテーマについて、それぞれの研究グループで今年夏の結論を出すことを目途に詰めを行うこととされている。

 教皇は、研究グループ設置に関するグレック枢機卿あての書簡で、「真のシノドス精神」に則って研究グループの作業を監督するよう同枢機卿に求め、シノドス事務局に「私の指示を踏まえてグループの任務を定義する作業概要を作成する」よう要請されていた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2025年2月19日